自由広場

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1984といやぁ皇帝世代

2011-10-19 01:08:06 | 恐縮ですが競馬
シンボリルドルフ追悼特番で、グリーンチャンネルでは彼の出走したレースが全て放送されています。僕は1984生まれでしてもちろんライブでレースを観ていた世代ではありませんが、無敗の三冠馬が誕生した年に生を受けたというのもまた稀有なことですし、光栄です。


さて、話はシンボリルドルフが3歳時に挑戦した第4回ジャパンカップ。本レースには前年度の三冠馬ミスターシービーも出走していて、ジャパンカップ史上初の日本馬制覇の期待がかかっていました。てか三冠馬が二頭も出てるレースなんて空前絶後、もし自分が現地観戦してたら鼻血が止まらんよ。現代競馬ならば間違いなく3歳で無敗で旬なシンボリルドルフが一番人気の座を譲らないと思うのですが、当時は四番人気だったんですね。枠が嫌われたとかなのかな。調べてないのでよくわかりませんが、一番人気はミスターシービーでした。

その豪華面子で行われたジャパンカップは、期待に応えて日本馬が勝ちをものにしました。しかし勝ったのは三冠馬ではなく、カツラギエース。大逃げでの圧巻の勝利でした。

「大逃げ」ということは見聞きしていたのですが、今回改めてレースを最初から最後まで観てみると、カツラギエースの走りはちょっと「逃げている」だけって感じではないんですよね。最後の直線入ったところで他馬に迫られて、今の競馬なら確実に「終わった」と感じさせる瞬間なのですが、他の馬が追っている中でカツラギエースと鞍上西浦騎手はグッとこらえ、残り200メートル付近でしょうか、やっと追い出しにかかります。これは長く手綱を握っていないとできないまさに阿吽の呼吸です。ここからしっかり脚を伸ばして、前に一頭も抜かせることなくジャパンカップを制す。レースぶりだけをとると「なんでこんなに強い馬なのに人気なかったの?」と首を傾げてしまいますが、当時の競馬ファンもまさかここまでの逸材とは思っていなかったのでしょう。


で、カツラギエースに惹かれて毎日王冠も動画で見てみたり。ここも先行して最後差し返す競馬、ミスターシービーをしのいでいます。逃げ先行タイプなのに東京得意とはこれいかに。

低い重心で前のめりな走り方も印象的です。気持ち良さそうに走りますね。あれが体力を削らない走り方なのでしょうか。しかも最後の直線だと追われてちょっと走り方が変わってるぽいし。うーん、こういう競馬はあまり知らない。勉強になります。

こういうタイプの馬は最近いないので、というかたぶん危険な走法だからさせないのでしょうが、競馬が盛り上がるという意味ではちょっと出現してほしくもあります。