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誰でもカンタン!渡辺明の詰め将棋

2007-09-17 01:30:22 | やっぱりゲーム。
まだプレイして1時間も経ってないんですけど、紹介しないわけにはいきません。
なにせ、このゲームには我らが棋士界のホープ、渡辺竜王がいつ何時もプレイヤーに付いて、丁寧な解説とさわやかな笑顔をふりまいてくれるのですから・・・。



渡辺明さんをご存知でない方は、ウィキペディアなどで是非調べてみることをお勧めします。まさに名人と呼ぶにふさわしい人間なんです。風貌っつーか貫禄っつーか。

史上最年少で9段を取ったこともさることながら、20歳で結婚、同年に長男が誕生という見た目からは想像もできない偉業を成し遂げています。


さらに特筆すべきは、僕と同じ84年生まれってことです。同世代として、彼を注目せずにはいられませんでした。増して僕の数少ない趣味の一つ、将棋でしたから。

悔しいっすよ、正直ね。地位も名誉も得て、家庭にも恵まれている。同い年なのに、こうも生き方が違うとはね。というのは僕の心の叫び。



そんな彼と一緒に将棋を勉強していく本ゲーム。ゲームとしての質は「本当にDSか?」と疑いたくなるくらい程度の低い仕上がりになっています。音楽はファミコン以下の耳障りな完成度、淡々と詰め将棋の問題を解いていくシステムはある意味苦痛です。


でも、画面内に渡辺竜王さえいれば、そんなのへっちゃらです。

正解すれば笑顔を振りまきながら、「正解です」の賞賛ヴォイス。問題選択画面の渋い表情も見逃せません。


いやもうほんと、クソ笑えたわ。パッケージの、渡辺竜王のやる気ない顔とか、絶対店頭に並んでても手が出せません。


まぁ地道に全680問を解いていくことにします。せめて普通の将棋も打てる仕様にして欲しかったよ。DSのキャパの5000億分の一も使ってなさそうな容量に僕はもうメロメロです。


しかし、間口の広さとしてはいいかもしれません。DS初心者、将棋初心者でも安心して入り込める単純な操作とチュートリアルは、単にめんどかったからそうなったわけではないんでしょうね、きっと。

渡辺竜王が問題ごとに添えてくれる解説もまぁ分かり易いです。これなら将棋を知らない人も、脳の活性化目的でプレイしてみる価値は、あるんじゃないでしょうか。



しかしDS。こういった誰でもカンタンにできるってなゲームばっかだして、一体どこへ向かうつもりなんですかね。たまには複雑で痛快なゲームもお目にかかりたいところです。せっかくのダブルスクリーンなんですから。渡辺竜王の一喜一憂とか、ほんとどーでもいいから。