自由広場

穿った独楽は廻る
遠心力は 今日も誰かを惹きこむ

ボールを追いかける日々in多摩川

2006-03-21 18:46:40 | どーでもいいことつらつらと。
小さい頃、俺はほんとにほんとに体が弱くて、学校を休んだり病院に通ったりな日々だった。

体育なんかで激しい運動をしようものなら、持病の喘息は必至。でもなぜか足だけは速くてリレーの選手だったりしたけど、無理はできなかった。走りすぎると気管がおかしくなるのだ。

そんな俺は今、小さい頃からは想像できないくらい健康的な日々を送っている。
喘息は時たま発生するけど、それ以外においては他の人と同じだ。

小さい頃、外に出るのも体を動かすのも怖い時期があった。そんな俺を外に連れ出してくれたのが、何を隠そう野球である。

父の影響で巨人ファンとなり、原さんや篠塚さんや駒田さんといった選手達が活躍していた巨人の黄金期を観た。スポーツを怖がっていた俺は、「野球なら俺にもできるかもしれない」とバットを振りボールをにぎるようになった。

小学校の友達とチームを組み練習に励む日々。決して本格的なものではなかったけど、体を動かす喜びを知るようになった。体が充実するのを感じ、弱かった自分が嘘のように見る見る健康になっていった。


野球がなければ、今の俺はない。あの時のテレビの中のカッコいい野球選手が俺を変えてくれた。


WBC日本優勝。これはきっと、テレビに釘付けになった子供たちに確実に夢を与えてくれた。
俺は別にプロ選手になれるほど上手いわけじゃないけど、今の健全な自分があるのは間違いなく野球のおかげ。野球如何に関わらず「最後まで夢をあきらめない」というメッセージは揺るがない。

試合の内容についてとやかく書くつもりはありません。勝ちゃあいいんだ、勝ちゃあ。

ただ今は、ありがとう。

多摩川は今日も、ボールと夢を追いかける子供たちで溢れかえっていて、川面はすがすがしく、春の陽気を十分に反映していた。