今年のセレクションセールには、当場から2頭の上場を予定しております。
今回は、№44アメージングムーンの2020を紹介させていただきます。
本馬の牝系解説文はこちらからご参照ください。
360度画像も以下のURLからご覧いただけます。
http://node.holy.jp/nkhorse/VR/murata01/vr.html
【7月14日現在の測尺】体高158cm 胸囲182cm 管囲21.0cm 馬体重495kg
本馬の父ドゥラメンテは2020年度新種牡馬チャンピオンサイアーですが、産駒は決して早熟タイプというわけではなく、3歳そしてそれ以降の成長が見込める産駒が多い印象です。
父の現役時代の競走成績から芝向きの産駒が多くなる印象を持っていましたが、今年の種牡馬成績を見ても約4割はダートでの勝ち鞍があるなど、産駒の適性には幅があります。
ただ、上位クラスにいく馬は現在のところ芝馬のほうが多く、代表産駒としてはG2弥生賞を制したタイトルホルダーやリステッド勝ちのアスコルターレ、G2青葉賞2着のキングストンボーイなどが挙げられます。
今年の種付料が1000万円という高額な種付料が設定されたように、今後は種牡馬リーディングの上位に名を連ねてくることが予想され、いま注目の種牡馬の一頭であることは間違いありません。
セレクションセールの合格発表がされて以降、ドゥラメンテ産駒の本馬もすでに複数の馬主関係者の方々に視察いただいております。
ドゥラメンテ産駒には薄めのスラッとした産駒も見受けられますが、本馬は骨量がありトモ幅があるなど牡馬らしいしっかりとした馬体です。
父譲りの気の強さは持ちつつ、あまりカリカリとした面はなく、気性的には普段から比較的どっしりとしているタイプです。
当場にて昼夜放牧をしながらセリ馴致をしていて、馴致始めに見られたカッとした面が段々と解消されてくるなど、馴致の進度に比例して持ち手の指示に従うようになってきた点には本馬の成長を感じさせます。
血統的観点からドゥラメンテ産駒に注目して、1000万円以上賞金を稼いでいる産駒30頭(6月末日現在)に特化して調べてみると、以下のような活躍傾向が見受けられます。
①産駒がMr.Prospectorまたはその息子Kingmamboのクロスを持つ 16頭 / 30頭
②産駒がHaloまたはその息子サンデーサイレンスのクロスを持つ 12頭 / 30頭
③産駒がNureyevクロスまたはNureyev≒Sadler's Wellsの近親クロスを持つ 8頭 / 30頭
ちなみに、これら30頭のなかにはノーザンテーストのクロスを持つ馬も数頭いますが、これはHyperionのクロスを持つノーザンテーストの血が同じクロスを持つNureyevと脈絡するためかもしれません。
本馬はこの③には該当しませんが、①と②の条件は満たしています。
①の関しては、Mr.Prospectorのもたらす絶対値の高いスピードをクロスという形で活かしています。
また、②については本馬がサンデーサイレンスを3×4のクロスで持っていて、この血がもたらす素軽さや瞬発力が期待できます。
母アメージングムーンは札幌の2歳未勝利(芝1200)のレコードホルダー(1:09.5)でしたが、その記録を塗り替えたのが初仔のアメージングサン(セン3歳、父ロードカナロア)でした。
そのアメージングサンも札幌の2歳未勝利(芝1200)で勝ち上っていて、そのときのタイムが1:09.1であり、親仔によるレコードタイムの更新となりました。
2番仔ノースブリッジは2019年のセレクションセールで3,200万円(税別)の評価を受けて落札していただきましたが、これは当セールのモーリス産駒のなかで最高価格タイの落札額でした。
彼は新馬(芝2000)そして葉牡丹賞(芝2000)のレースを連勝。
そして、本日の福島第11RのG3ラジオNIKKEI賞(芝1800)に出走しました。
スタート直後から先頭に立ったノースブリッジは、掛かり気味に道中を運んで、レース後半から徐々にペースを上げていきます。
最後の直線でも先頭で迎えましたが、押し切ることが叶わず2頭に交わされて、結局3着でレースを終えました。
それでもG3の3着は立派ですし、まだキャリア4戦目なので、今後の活躍に期待したいと思います。
本馬の牝系に目を向けると、2代母ビッグテンビー(G1勝ち馬ローレルゲレイロの母)の血統傾向に大きな特徴があります。
この牝馬は「Northern Dancer+Nearco/Prince Roseのニックスから成る血」に該当する血脈を3本(モガミポイント、テンビー、その父Caerleon)持っています。
この傾向を持つ血は多く、有名どころではStorm Catやダンシングブレーヴなど、多くの血脈がこのカテゴリーに該当します。
そして、ドゥラメンテの血統においてはラストタイクーンが同様の血統傾向を持っているので、アメージングムーンの2020に関してはラストタイクーン≒テンビー≒Caerleon≒モガミポイントといった関係が成り立ちます。
「Northern Dancer+Nearco/Prince Roseのニックスから成る血」を多く持つ馬には柔軟性に富んだ馬が多い印象を受けますが、本馬の動きにもそのような点が見受けられます。
ちなみに、本馬の叔父ローレルゲレイロ(G1高松宮記念、G1スプリンターズS)はキングヘイロー産駒ですが、彼の2代父は「Northern Dancer+Nearco/Prince Roseのニックスから成る血」に該当するダンシングブレーヴです。
また、本馬と同牝系のディープボンド(G2阪神大賞典、G2京都新聞杯、G1天皇賞(春)2着、現役)も、父がStorm Cat持ちのキズナで母方にはダンシングブレーヴやモガミポイントの血が入っています。
ローレルゲレイロやディープボンド、さらには半兄ノースブリッジのようにモガミヒメの牝系出身の馬で「Northern Dancer+Nearco/Prince Roseのニックスから成る血」の影響を強く持つ馬は、総じて活躍傾向にあります。
本馬もこの血統傾向に該当するので、きょうだい馬や近親馬たちのような活躍を期待したいと思います。
本馬に興味のある方は、当場HPからご連絡頂くか、当ブログに連絡先を添えてコメント欄にご記入いただきますようお願いいたします。(表示はされません)
当場から折り返し連絡させていただきます。
なお、もう1頭のセレクションセール上場予定馬である№147オーシャンフリートの2020については、数日後に紹介記事をアップできる予定です。
今しばらくお待ちください。
今回は、№44アメージングムーンの2020を紹介させていただきます。
本馬の牝系解説文はこちらからご参照ください。
360度画像も以下のURLからご覧いただけます。
http://node.holy.jp/nkhorse/VR/murata01/vr.html
【7月14日現在の測尺】体高158cm 胸囲182cm 管囲21.0cm 馬体重495kg
本馬の父ドゥラメンテは2020年度新種牡馬チャンピオンサイアーですが、産駒は決して早熟タイプというわけではなく、3歳そしてそれ以降の成長が見込める産駒が多い印象です。
父の現役時代の競走成績から芝向きの産駒が多くなる印象を持っていましたが、今年の種牡馬成績を見ても約4割はダートでの勝ち鞍があるなど、産駒の適性には幅があります。
ただ、上位クラスにいく馬は現在のところ芝馬のほうが多く、代表産駒としてはG2弥生賞を制したタイトルホルダーやリステッド勝ちのアスコルターレ、G2青葉賞2着のキングストンボーイなどが挙げられます。
今年の種付料が1000万円という高額な種付料が設定されたように、今後は種牡馬リーディングの上位に名を連ねてくることが予想され、いま注目の種牡馬の一頭であることは間違いありません。
セレクションセールの合格発表がされて以降、ドゥラメンテ産駒の本馬もすでに複数の馬主関係者の方々に視察いただいております。
ドゥラメンテ産駒には薄めのスラッとした産駒も見受けられますが、本馬は骨量がありトモ幅があるなど牡馬らしいしっかりとした馬体です。
父譲りの気の強さは持ちつつ、あまりカリカリとした面はなく、気性的には普段から比較的どっしりとしているタイプです。
当場にて昼夜放牧をしながらセリ馴致をしていて、馴致始めに見られたカッとした面が段々と解消されてくるなど、馴致の進度に比例して持ち手の指示に従うようになってきた点には本馬の成長を感じさせます。
血統的観点からドゥラメンテ産駒に注目して、1000万円以上賞金を稼いでいる産駒30頭(6月末日現在)に特化して調べてみると、以下のような活躍傾向が見受けられます。
①産駒がMr.Prospectorまたはその息子Kingmamboのクロスを持つ 16頭 / 30頭
②産駒がHaloまたはその息子サンデーサイレンスのクロスを持つ 12頭 / 30頭
③産駒がNureyevクロスまたはNureyev≒Sadler's Wellsの近親クロスを持つ 8頭 / 30頭
ちなみに、これら30頭のなかにはノーザンテーストのクロスを持つ馬も数頭いますが、これはHyperionのクロスを持つノーザンテーストの血が同じクロスを持つNureyevと脈絡するためかもしれません。
本馬はこの③には該当しませんが、①と②の条件は満たしています。
①の関しては、Mr.Prospectorのもたらす絶対値の高いスピードをクロスという形で活かしています。
また、②については本馬がサンデーサイレンスを3×4のクロスで持っていて、この血がもたらす素軽さや瞬発力が期待できます。
母アメージングムーンは札幌の2歳未勝利(芝1200)のレコードホルダー(1:09.5)でしたが、その記録を塗り替えたのが初仔のアメージングサン(セン3歳、父ロードカナロア)でした。
そのアメージングサンも札幌の2歳未勝利(芝1200)で勝ち上っていて、そのときのタイムが1:09.1であり、親仔によるレコードタイムの更新となりました。
2番仔ノースブリッジは2019年のセレクションセールで3,200万円(税別)の評価を受けて落札していただきましたが、これは当セールのモーリス産駒のなかで最高価格タイの落札額でした。
彼は新馬(芝2000)そして葉牡丹賞(芝2000)のレースを連勝。
そして、本日の福島第11RのG3ラジオNIKKEI賞(芝1800)に出走しました。
スタート直後から先頭に立ったノースブリッジは、掛かり気味に道中を運んで、レース後半から徐々にペースを上げていきます。
最後の直線でも先頭で迎えましたが、押し切ることが叶わず2頭に交わされて、結局3着でレースを終えました。
それでもG3の3着は立派ですし、まだキャリア4戦目なので、今後の活躍に期待したいと思います。
本馬の牝系に目を向けると、2代母ビッグテンビー(G1勝ち馬ローレルゲレイロの母)の血統傾向に大きな特徴があります。
この牝馬は「Northern Dancer+Nearco/Prince Roseのニックスから成る血」に該当する血脈を3本(モガミポイント、テンビー、その父Caerleon)持っています。
この傾向を持つ血は多く、有名どころではStorm Catやダンシングブレーヴなど、多くの血脈がこのカテゴリーに該当します。
そして、ドゥラメンテの血統においてはラストタイクーンが同様の血統傾向を持っているので、アメージングムーンの2020に関してはラストタイクーン≒テンビー≒Caerleon≒モガミポイントといった関係が成り立ちます。
「Northern Dancer+Nearco/Prince Roseのニックスから成る血」を多く持つ馬には柔軟性に富んだ馬が多い印象を受けますが、本馬の動きにもそのような点が見受けられます。
ちなみに、本馬の叔父ローレルゲレイロ(G1高松宮記念、G1スプリンターズS)はキングヘイロー産駒ですが、彼の2代父は「Northern Dancer+Nearco/Prince Roseのニックスから成る血」に該当するダンシングブレーヴです。
また、本馬と同牝系のディープボンド(G2阪神大賞典、G2京都新聞杯、G1天皇賞(春)2着、現役)も、父がStorm Cat持ちのキズナで母方にはダンシングブレーヴやモガミポイントの血が入っています。
ローレルゲレイロやディープボンド、さらには半兄ノースブリッジのようにモガミヒメの牝系出身の馬で「Northern Dancer+Nearco/Prince Roseのニックスから成る血」の影響を強く持つ馬は、総じて活躍傾向にあります。
本馬もこの血統傾向に該当するので、きょうだい馬や近親馬たちのような活躍を期待したいと思います。
本馬に興味のある方は、当場HPからご連絡頂くか、当ブログに連絡先を添えてコメント欄にご記入いただきますようお願いいたします。(表示はされません)
当場から折り返し連絡させていただきます。
なお、もう1頭のセレクションセール上場予定馬である№147オーシャンフリートの2020については、数日後に紹介記事をアップできる予定です。
今しばらくお待ちください。
これからも応援させて頂きますし、妹ちゃんにも期待したいと思います。
コメントありがとうございます!
タッチウッドが初めての重賞挑戦で、粗削りなレース内容ながらも2着と健闘してくれました。
現地応援してきましたが、久しぶりに見たタッチウッドは素晴らしい馬体に成長していました。
それでも成長途上だと思うので、この先も応援よろしくお願いします。
全妹の1歳馬も全兄に似て好馬体なので、将来の競走馬、そしてのその先の繁殖牝馬としても大変楽しみになってきました。