楽しく愉快な人生を

ー いつも模索しながら ー

中之島の美術館でエル・グレコ展を

2012年11月18日 | 日記

18日(日)は少々風がありましたが、一日好天で、お出かけの人がどこもいっぱいでした。お疲れの皆さんがどの休憩場所も席を占めて、それほど疲れてつらいなら、外出を控えたらどうかと思うほど席の奪い合いでした。

世界に分散しているエル・グレコの絵画を集めた展覧会が開催されています。大阪中之島にある「国立国際美術館」まで観賞にワイフと出かけました。約50点ばかり展示されていました。この人の作品では当然ですが、17世紀頃のクラシカルな宗教画ばかりでした。修道僧、聖人、それとイエスキリストと一族や弟子たちといった人物像が中心でありキリスト教をあまり勉強していない私としては、誰が誰だか分かり難い絵画が多かったです。時どき登場するアベ・マリヤが異常に美人で西洋風の顔つきだったのが印象的でした。しかしこの人が、絵画に描いた空間での「人間と宗教世界(天界)」のイメージには不思議な魅力は感じました。この描き方の始まりと解説してありました。中でも「無原罪のお宿り」という大作は347x174cmという大きな油絵で迫力を感じました。17世紀初頭の作品でトレド美術館所蔵と解説されていました。日本では初公開とかだそうです。私の推測では、まだレコンキスタ普及が必要な時期でキリスト崇拝の宣伝に使ったのではないかと思いました。残念ながら難しい「比例的絵画表現」「キリスト教と天界」の理解までは行きませんでした。それにしても、エル・グレコはギリシャ(クレタ島)生まれでイタリヤからスペイン(当時のフイリッペ2世)に招かれていき、その後なぜ絶交的になったのかも私には依然謎ですね。

                                                        国立国際美術館の入り口