暫くしてルフィ達は、イーストブルーの端、グランドラインの入口のほど近くの海上レストラン『バラティエ』に到着した。
それは魚の頭を持った4階建ての豪華でファンキーなレストラン船で、ルフィ達の目は輝いた。
だが、一同はレストランの近くに、海軍本部大尉「鉄拳のフルボディ」が乗る海軍の船が停泊していることに気づいた。
これが、ルフィが初めて海軍に「海賊」と認めてもらった瞬間だったが、その時点では海賊狩りのヨサクとジョニーの方が海軍に知られた名であった。
フルボディ大尉は、この見かけない小さな海賊船に大砲を一発ぶちこんで沈めておこうと、大砲をルフィに向けて発砲したが、ルフィは砲弾をそのゴムの体で受け止めて、跳ね返してしまった。
しかし、あろうことか跳ね返した砲弾は、レストランの上層階に当たって爆発した。そこはレストランのオーナーの部屋で、オーナーは生きてこそいたが、全身打撲に流血していた。
ルフィは謝罪したが、オーナーゼフはルフィに、償いとしてレストランで1年間のタダ働きをするよう言い渡した。
ルフィは「いやだ!!おれは１０年も我慢してやっと海賊になれたんだぞ。一週間で許してもらおうと、おれが決めた!!」と抵抗する。
そんなルフィのわがままに【料理長キィーーク！！】が炸裂した。
一方フルボディ大佐は、名もなき海賊船のことは放っておいて、女性とのディナーデートを優先していた。だが、そこでレストランのウェイターをしていた「副料理長サンジ」によって恥をかかされた。
女性の前で恥をかいたフルボディ大尉は、サンジに怒鳴り返したが、その副料理長は強かった。
「海でコックに逆らう事は自殺行為に等しいってことを覚えとけ・・・、食いモンを粗末にすんじゃねェよ・・・」とボコボコにされた。
