ワンピースまんがぱうち(レビュー・ネタバレ)

ワンピースをまとめながら、フラグとなる詳細を記録しつつストーリーを追っていきます。

485話 麦わらの一味・海賊狩りのゾロ     (バーソロミュー・くま現る---3)

2016年11月05日 | スリラーバーク編
王下七武海・バーソロミューくまの「ぷに」の空気圧縮の威力は凄まじかった。
スリラーバーグの船全体が破壊対象で、その風圧は周囲の海域にまで強く影響を及ぼした。
これでは、モリアとの戦いの疲労がない状態でも、敵うまい。
手も足もことなく、吹き飛ばされてしまう。




爆風後のスリラーバークに立っているのは「暴君くま」だけだった。
くまは、まっすぐにルフィの倒れている瓦礫の前に行くと、瓦礫を、”ぷに”の能力で弾き飛ばし、ルフィに手をかけようとした・・・その時、くまの肩をゾロが【獅子歌歌(ししそんそん)】で斬った。







くまの肩の服が破れ、中が見えた時、ゾロは驚いた。
くまの体は、人造的な機械で出来ていたのだ!!



「・・・!?フランキーみたいなサイボーグ(改造人間)か!?いや・・・硬度は鉄以上!」
くまは、口をパカッとあけると、口からレーザービームを噴射した。
ゾロはかろうじて交わしたが、鉄すら溶かすその光線に当たれば確実に命はないだろう。



くまは自ら説明してくれた。
サイボーグとは違う、パシフィスタだ。開発者は政府の天才科学者ドクター・ベガパンク。世界最大の頭脳を持つ男・・・!!!奴の科学力はすでに・・・これから人類が500年かけて到達する域にいるといわれている」




ゾロは、怪我と疲労でもうこれ以上体は動きそうになかった。
「そんな体で、しかも”能力者”か、そらに希望をそがれた気分だ!!どうしてもルフィの首を取っていくのか・・・!?」
くまは淡々と「それが最大の譲歩だ」と答えた。

ゾロは「わかった。首はやるよ。・・・・ただし身代わりの・・・このおれの命一つで!!勘弁して貰いてぇ!!!
まだたいして名のある首とは言えねぇが・・・やがて世界一の剣豪になる男の首と思えば、取って不足はねぇ筈だ!!!」

と頭をさげた。



くまは「そんな野心がありながら、この男に代わってお前は死ねると言うのか?」と確認した。
ゾロの気持ちに変わりはなかった。
「船長一人守れねぇで自分の野心もねぇだろう。ルフィは海賊王になる男だ!!!」と言い切った。




くまは無言だったが、そこに割り込んで来たのはサンジだった。
「待て待てクソヤロー、お前が死んでどうすんだよ!!てめぇの野望はどうした、クソヤロー。
今はまだ海軍はおれを軽く見ているが、後々この一味で一番厄介になるのは、この”黒足のサンジ”だ。さぁ取れ、ここで”死に花”咲かせてやらぁ!!!悪ぃがコックならまた探してくれ・・・!!」
とゾロの前に立ち塞がった。

だがゾロはサンジの腹を刀の柄で突いて失神させた。




くまは黙ってルフィを掴むと、その胸を”肉球”でトンと突いた。
するとルフィの体からピンクのぷっくりとした肉球が出てきた。
「今、こいつから弾き飛ばしたのは”痛み”と”疲労”。モリア達との戦いで蓄積された全てのダメージだ。
身代わりと言うなら、文字通り、お前がこの苦痛を受けろ。ただでさえ死にそうなお前が耐え切ることは不可能。死に至る」




ゴム人間のルフィが受けたダメージ・・・、ゾロは体が震えるのを覚えた。

「試してみろ」とくまはそこから、小さく切りとったダメージをゾロの体内に向かって入れた。そのサイズで、体中をビリビリと痛みが走り、叫び声を出し、悶絶せねばならない程強烈な痛みに襲われて倒れた。






ゾロは白目をむきながら「場所だけ・・・変えさせてくれ」と注文をつけた。
くまは、ゾロの要望どおり、叫び声も届かない海外沿いの森の中に、「ダメージの塊」とゾロをおいた。



ゾロは意を決して、自らその中に飛び込んで行った。


海外縁に立ったくまは「いい仲間を持ってる。さすがあんたの息子だな、ドラゴン」とつぶやいて姿を消した。






それから何時間経ったのか誰にもわからない。倒れていた者達が、一人また一人と起き上がってきた。
中でもルフィは、目覚めた瞬間から痛みも疲れも全てキレイさっぱりなくなっている事に歓喜して、はしゃいだ。
その理由を知るのは、死んだフリをしていたブルックだけだった。



サンジは大急ぎで、マリモヤローを探して走った。
連れて行かれたのか、それとも殺されたか・・・嫌な予感を払拭しながら走りまわり、森の中で燐と立つゾロを見つけてほっとした。
だが、近寄ったそのゾロはかつて見たこともない程に傷つき、周囲一面はおびただしい量の血で染まっていた。



サンジは「・・・何だこの血の量は!!!オイ、おめぇ生きてんのか!?ここで何があった・・・!!!?」と聞くもゾロは一言「・・・・なにも!!!な゛かった・・・!!!!」と答えるだけだった。

















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