造船島「ブルーステーション」では、本日最終の政府関係者用"海列車"が停車していた。
政府の役人と海兵に囲まれたニコ・ロビンは、CP9より先に"海列車"に搭乗させられた。
その様子を物陰から見ていたのは、サンジだ。
サンジはロビンの様子から何かウソをついていると見て、この駅から出発する事を先読みしていたのだ。
「ビンゴ・・・。どう見ても連行されている様にしか見えねぇが、ロビン自身に逃げる . . . 本文を読む
『古代兵器プルトンの設計図』は、トムからアイスバーグへ、そして今はフランキーへ受け継がれていた。
『CP9』はフランキーを、「バトルフランキー号」で司法船や人々を攻撃した罪で、エニエス・ロビーへ連行する事を決定した。
その決定を下したのは、『CP9』の長官スパンダムだった。
スパンダムは、エニエス・ロビーの「指令室」で、自分の顔面を潰した憎きフランキーが生きている事を知り、不敵な笑みを浮か . . . 本文を読む
トムさんが連行され、フランキーが不空不明になった日以来、ココロさんは酒におぼれた。
「聞いたかい?凶暴なトムの弟子、カティ・フラムは・・・死んだそうだ・・・。"海列車"にひかれて。」
みんなで必死で作った希望の"海列車"でトムは連行され、かわいい弟子の一人が轢かれて死んだ。
世界一の船大工であり、島を救った英雄のトムが、凶暴な犯罪者だと、その島の人々に思われていること・・・。
ココロさん . . . 本文を読む
トムは、「バトルフランキー号」の鎖を力任せに引きちぎった。
元来、魚人は人間の10倍以上の力を持っている。
しかし、魚人であるトムが鎖を引きちぎったことで、トムの凶暴化を恐れた海兵達が、一斉にトムに銃口を向けた。
トムは、この事態を冷静に分析していた。
(罪を被せてきたのも世界政府、裁くのも世界政府、この疑いは晴れるわけもねェ・・・!!ここまでだな・・!!)
そう覚悟を決めたトムは . . . 本文を読む
(イラスト未挿入)
3日後。司法船がウォーターセブンにやってきたが、トムズワーカーズの誰も、島の人も、裁判長ですらトムの無罪を信じて疑っていなかった。
"海列車"は、罪を免罪して有り余る恩恵を島に、人々にもたらしていた。
だが、事態は急変する。
ウォターセブンにやってきた政府の司法船を、大量の「バトル・フランキー号」の戦艦船団が攻撃し始めたのだ。
フランキーは、自分の造った船達が砲弾を撃 . . . 本文を読む
トムさん率いる「トムズ・ワーカーズ」は、執行猶予期間10年の内に"海列車"の開通を成功させ、続く4年をかけて残る3本の線路も完成させた。
人々は、海を渡って他島との交易が出来ることに喜び、島に活気が戻ってきたが、資材のない島としては相変らず交易交渉は難航している状態だった。
だがトムさんはいつものように、たっはっはっと笑っていた。
「人間に活気がある。結果はすぐにはついてこねぇよ。 . . . 本文を読む
(イラスト未挿入)
そんなある日、唐突に政府の「司法船」が島にやってきて、トムさんが逮捕されて連れて行かれた。
それは、先日処刑された"海賊王"ゴールド・ロジャーの海賊船「オーロ・ジャンクソン号」を製造した事を、世界的凶悪犯への加担とみなし、造船技師トムを、エニエス・ロビーに連行し、死刑にするというものであった。
裁判長は「本来、船大工が誰に船を売ろうとも罪ではないが、"海賊王" . . . 本文を読む
ルッチはこの薄汚い橋の下の小さな倉庫が「世界一の造船会社の本社」だと聞いて、鼻で笑って相手にしなかった。
そんな事はどうでもいい、彼等の目的はたった一つ"古代兵器の設計図"を世界政府の元に収めること。
容易に口を割りそうにないフランキーを、カリファはトゲのムチで縛りあげ、身動きの取れなくなったフランキーに冷ややかな言葉を投げかけた。
「8年も前だが、カティ・フラム、君は犯罪を犯している。 . . . 本文を読む
フランキーは、来客応対に出た妹達が戻ってこないのを不審に思って見に行くと、妹達は、ガレーラカンパニーの大工達と、バーのマスターブルーノによってのされていた。
フランキーは何が起こっているのかわからなかった。
仲の良いブルーノに話しかけたが、ブルーノはいきなり【指銃(シガン)】でフランキーの腹を刺してきた。
フランキーがサイボーグでなかったなら、命が危なかった。
ルッチが『CP9 . . . 本文を読む
ウソップは、フランキーの話を聞きながらも、メリーを修理する手を止めなかった。
フランキーは聞く。「・・んで、船を直してどうすんだ?」
ウソップは「そりゃ当然コイツと一緒にまた冒険して、いつか故郷に帰るのさ!!」と答えた。
フランキーは神妙な顔で立ち上がると「その船の解体を手伝ってやるよ」と言うので、ウソップは怒った。
ルフィと命賭けの決闘をし、仲間と別れてまでもメリー号をとったのだ。ど . . . 本文を読む