ワンピースまんがぱうち(レビュー・ネタバレ)

ワンピースをまとめながら、フラグとなる詳細を記録しつつストーリーを追っていきます。

【まとめ】東の海編 ⑥アーロンパーク

2017年05月01日 | まとめ
【ココヤシ村とアーロンパーク】
サウザンサニー号を奪って逃げたナミを追った「ゾロ、ウソップ、ジョニー」は、ナミの故郷「ココヤシ村」に到着する。
そこは魚人海賊団”アーロン一味”の拠点である「アーロンパーク」がそびえる、魚人に過酷な奴隷的支配を受ける村であった。
魚人によって壊滅された「ゴザ村」で、ウソップはノジコという女と出会い、ナミは海賊”アーロン一味”の幹部である事を知り驚愕する。


ゾロは魚人に捕まり、連行された「アーロンパーク」で、一味の幹部ナミと再会する。一味の者として強がるナミの本性を読み取るゾロと、どうしてもゾロを見殺しに出来ないナミ。ナミはゾロを痛めつけたフリをして、アーロン不在の隙にゾロを逃がしたが、ゾロが船長ルフィから受けた命令は”ナミを仲間に引き入れること”である。




アーロンは、「ココヤシ村」で長鼻のウソップを捕まえて「アーロンパーク」へ連れ帰ると、そこにゾロはいなかった。
ナミは今度はウソップを逃げす為に、ウソップを殺すフリをして自分の手の甲を刺して血を流し、ウソップを海へと突き落として逃がした。



一方、サンジを新しく仲間に引き入れたルフィは、サンジ、ヨサクと共にナミを追ったゾロ達を追って「ココヤシ村」へと向かう。
途中でヨサクが説明する。
グランドラインには「世界政府」「海軍」「王下七武海」の3大勢力があり、その一角である「王下七武海」は、海賊でありながら政府に承認された強すぎる7人の海賊である。ゾロと戦った”鷹の目のミホーク”もその一人だ。
本来魚人は、グラインドライン中盤にある「魚人島」付近に住んでいるが、その昔、魚人海賊団の頭”ジンベエ”が七武海加盟と引き換えにノコギリサメの魚人”アーロン”達を「東の海」へと解き放ったことがあった。

魚人とは、魚と人間のちょうど中間のような種族で、生まれながらにして人間の10倍の力を持ち、陸も水中も自在に駆け回ることが出来る。それが「東の海」で人間を奴隷化して暴れているのだ。
ルフィ達は、海で出会った海獣「モーム」をぶっとばして、モームに船を曳かせてナミの居る場所へと急ぎ、「ココヤシ村」でナミと再会する。

ルフィはナミに「仲間として迎えに来た」と言うが、ナミはルフィ達をアーロンに巻き込みたくなくて、島を離れることなど出来るわけもなくて、必死に悪態をついては島から出て行くように言うも、ルフィは一向にいう事を聞こうとしない。
彼らを助けたいのもあるが、ナミの8年越しの”夢”がもうすぐ叶いそうなのを、どうしてもルフィ達に邪魔されたくはなかった。

ナミの夢、それは「1億ベリー貯めて、アーロンから村を買い戻し、昔のような自由で幸せな暮らしを取り戻す」こと!!
ルフィ達と別れたナミは、ベルメールさんの墓に、夢の達成が近いことを報告した。





【ベルメールさんの記憶】
ベルメールはココヤシ村出身のあばずれ娘で、島を飛び出して海兵として戦地で死に掛け、生きる事を諦めた時、赤ん坊のナミを抱いた3才のノジコと出合った。ベルメールは、この悲惨な戦場で声をあげて笑うナミの笑顔を見て生きる決意をし、命からがら村へと帰還し、貧しいながらも女手一つでみなし子だったナミとノジコを育てていた。



幼いながらも頭がよく、海図が好きだったナミは、ベルメールさんに「私は私の航海術で世界中の海を旅して、自分の目で見た”世界地図”を作るの!!と語ると、ベルメールさんは「今日描いたこの島の地図は”夢の一歩”だ」と笑ってくれた。



だがその日、魚人海賊団のジンベエが解き放ったアーロン一味が「ココヤシ村」を襲撃し、人間を奴隷化して支配を開始した。毎月の上納金を納めないと殺すとの条件に、ゲンゾウ達はせめて外の世界に子供達の命を託そうと、ナミとノジコを島から追い出そうとするが、ベルメールは違った。
家にある僅かな現金を二人の娘の分として差しだし、母親である自分の命を犠牲にしたのだ。
「口先だけでも親になりたい」と言うベルメールさんの胸に二人は飛び込んだが、直後にベルメールさんは二人の目の前でアーロンに撃ち殺される。










アーロンはナミの描いた海図を見て、ナミを連れ去ると言い出した為、ナミは恐怖にかられて「助けて!!」と叫ぶが、自分を助けようとする人々が次々に魚人に斬られ、血を噴いて倒れていく。
ナミはもう二度と「助けて」とは言わないと誓った。助けてと言ったなら、大切な人が自分の為に死んでしまうから・・・。





アーロンパークに連行された8歳のナミは、ココヤシ村を1億ベリーで買い戻せば村人を自由にしてやるとの約束をとりつけ、1億ベリーを一人で貯めるまで誰の助けも借りずにアーロン一味の幹部として、ベルメールさんを殺した憎き魚人の為に働くことを決意する。
ナミはベルメールさんの墓に誓う。
いつもベルメールさんが言っていた言葉「生まれてきたこの時代を憎まないで、いつでも笑ってられる強さを忘れないで、生き抜けば必ず楽しいことがたくさん起こるから」という言葉を胸に、絶対泣かないで、生き抜くことを誓ったのである。









【助けて・・・】
ナミの8年間の働きは全てが無駄だった。アーロンは手を組んだ海軍のネズミ大佐を使って、ナミが貯めたカネを没収したのだ。これで村は買い戻せないし、人々は自由にはならない。
村人達は今日ここに命を捨てる覚悟を決めて、武器を手に決起し、アーロンパークへと殴りこみに行った。絶対的な力差の前に無駄な事だとは皆承知だった。村人達は8年間、ナミが孤独と痛みの中で1億ベリーを集めて村を救おうとしている事を知っていた。知りながらナミに逃げ場を与えようとしらぬフリを貫き、耐えがたきを耐えて、ナミと共に”生きる戦い”を続けていたのだった。
もう、ナミだけに負担をかけ続けるわけにはいかない・・・!!!

ナミは、皆に死んでほしくなくて、それだけを糧に耐えてきたことの全てが無駄だったこと、誰一人の命も守れなかった事に絶望し、涙した。
肩に入ったアーロンの刺青をナイフで突き刺して泣く、その手をルフィが止めた。
もう二度と誰にも助けを求めないと誓ったナミが声を漏らす。「・・・ルフィ・・・助けて・・・」







黙って手出ししなかったルフィが叫ぶ。「当たり前だーーーーーー!!!!!」








【アーロンパークの戦い】
先陣切ってアーロンパークに乗り込んだヨサクとジョニーは、村人達を決してアーロンパークに入れないとバリケードを張って、待っていた。
彼らの登場を。
怒り心頭でアーロンパークに乗り込んだルフィは、魚人達をなぎ倒すも、うっかり海底に沈められてしまう。悪魔の実の能力者はカナヅチであり、ゾロ、サンジ、ウソップは敵を倒すと同時に、ルフィの救出も急務となってしまう。


ウソップは、キスの魚人「チュウ」と戦った。恐かったし、痛かったし逃げ出したかったが、ルフィと共に心の底から笑いたくて戦い、チュウを倒した。



サンジは、魚人空手の名手「クロオビ」と戦った。魚人空手など、あのレストランのクソジジイの蹴りに比べれば屁でもないと戦った。だがルフィ救出の為に海中に入れば魚人の圧倒的有利である。苦しんだ末にコックの魚料理の知識を使って、クロオビを倒した。

鷹の目との戦いで重傷を追ったゾロは、フラフラになりながらも、八刀流剣士であるタコのハチを倒した。
(ハチとは後の『魚人島編』で再会する)

ゾロとサンジ、ゲンゾウとノジコの働きで海底から助け出されたルフィが、最後の本丸アーロンと戦う。戦いの最中、アーロンパーク内のナミの部屋を見たルフィはそこで全てを悟った。ナミの居場所はここじゃない!!!と。8歳の時から閉じ込められていたナミの部屋を破壊するルフィに、ナミは「ありがとう」とつぶやいた。







アーロンと「アーロンパーク」をぶっ壊したルフィは、大声で叫んだ。「ナミ!!!お前はおれの仲間だ!!!!」ナミは「うん!!!」と答えて涙を流した。







アーロンにはアーロンの夢があった。魚人こそが万物の霊長であり、下等な人間を支配する優れた種族である事を証明し、仲間達と新天地「東の海」で魚人の楽園を築くこと。種族主義のアーロンは、魚人の仲間に対しては情の厚いリーダーであった。魚人海賊団のジンベエと何があって、「東の海」に解き放たれたのかはわからない。ただこの日、アーロンの夢は潰えたのである。



その日は、ココヤシ村が8年間に及ぶ魚人海賊団からの支配から解放された日であり、海賊”麦わらの一味”が海賊団として政府に認められた日でもあった。ルフィとゾロが賞金首となったのだ。


連日続く祝杯を抜け出したゲンゾウは、ベルメールの墓に「精一杯生きて、笑ってやろうと思う」と語りかけた。生きていれば必ず楽しい事が起こると言っていたベルメールの言葉を、娘たちは見事に引き継いだ。
ゲンゾウは、ルフィを掴まえると、「ナミの笑顔を奪うようなことがあれば、私がお前を殺しに行く」と言って、ナミの笑顔を守るよう約束をさせた。
ルフィは勢いに負けそうになりながら「わかった」と頷いた。




【行ってくる】
出発の日、見送りに来た皆が見つめる船にナミの姿はなかった。
ナミは、後から現れると、皆の間をするするとすり抜けてから、船へと飛び乗った、かと思うと、今すってきた皆の財布をどさどさと落として見せた。
村の人達は口々に、このイタズラ娘を叱りながら、「帰っておいで」「行っておいで」と見送った。







ナミは、快晴の太陽のような満面の笑顔で皆に手を振った。
「じゃあね!!みんな、行ってくる!!!」




ナミの乗った船を見送ったゲンゾウは、頭の風車を外した。
赤ん坊だったナミが、ゲンゾウの顔を恐がって泣くので、ナミを笑顔にしたくてつけた風車だった。でも、もうナミに風車はいらない。


旅立ったナミの肩には、アーロン一味の刺青のかわりに新しく、「ミカンと風車」のマークが彫られてある。







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2 コメント

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Unknown (名なし)
2020-01-27 10:27:11
ちょいちょい間違ってて草
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Unknown (Unknown)
2023-04-08 09:47:20
ゾロ芸人中谷悦次郎門左衛門わがはい和道一文字
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