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アーロンパークが崩れた。中で何があったのかは、誰にもわからない。
アーロンが勝ったのか、ルフィが勝ったのかもわからず、人々はただ固唾を呑んで崩壊したアーロンパークを見守っていた。
暫くして、瓦礫の中から出てきたのは、ルフィだった。
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ルフィは大きな声で叫んだ。
「ナミ!!!お前はおれの仲間だ!!!!」
ナミはその言葉に素直に「うん!!!」と答えて、涙を流した。
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悔しくて辛くて悲しい涙ばかりを流してきたナミが、やっと嬉しくて涙を流した瞬間だった。
アーロンが倒され、ナミが自由になった。
人々はこの勝利に、この自由に、8年間の辛抱がここに実を結んだこの日に歓喜乱舞した。
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しかし、その喜びに水を差したのは海軍第16支部のネズミ大佐だった。
「アーロンに渡すはずだった人々の金も、アーロンパークの金品も全て没収だ!!」
ナミはルフィに麦わら帽を返すと、ノジコを撃った分と、ベルメールさんのみかん畑を荒らした分の怒りを込めて、渾身の力でねずみ大差を殴り飛ばした。
村人達は「まさか海賊に救われるとはな・・・」と一息入れると、この喜びの大事件を、島全域に、アーロンに支配されていた人々全員に知らせに走った。大声で叫ぼう、アーロンパークはもう滅んだんだ!!!われわれは自由なんだ!!!と。
吉報が島中を懸けめぐる頃、ナミは、ゲンさんとノジコと共に、ベルメールさんの墓に報告に来ていた。
(終わったよ、ベルメールさん、8年もかかったけど、やっとみんな自由になれた!!)
それからナミは振り向いた。
「ねぇ、ゲンさん、ノジコ…ベルメールさんがもし生きていたら、私が海賊になること止めたと思う?」
ゲンさんは海賊なんて!と慌てたが、ノジコは「止めないね!止めればあんたが言う事聞くの?」とニヤリと笑い、ナミは「べ!!!絶対きかないっ!!!」といたずらっぽく舌を出してみせた。
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ゲンさんは、誇らしげに、そして嬉しそうに大笑いした。
「わっはっはっはっは!!!笑いたくもなる。お前らは間違いなく、ベルメールの子だよ!!!」
ゲンゾウは、引き継がれていくベルメールの意志を、子供達の中に感じた。
島が祝福ムードに覆われていた頃、この事件はネズミ大佐によって海軍本部に伝えられた。
「麦わら帽子をかぶった"ルフィ"という海賊!!並びに以下4名の"その一味"を我が政府の"敵"とみなす!!!!船長の首に賞金をかけられたし!!!」
こうして、麦わらのルフィは5人組の”海賊”として、その名を世に挙げたのである。
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