
ウソップに殴りつけられたクラハドールは、なおもウソップの父と、ウソップへの侮辱を辞めなかった。
ウソップがもう一発殴ろうとした時、カヤが割って入った。
「やめてウソップさん!!!もうこれ以上の暴力は!!!」

カヤの加勢を得て、クラハドールは「二度とこの屋敷には近づくな!!!」とウソップと、ルフィ達を追い出した。
これはカヤの望んだ結果ではなかった。
だがクラハドールは、カヤの両親に恩があり、その娘であるカヤを守らねば世話になった御主人に顔向けが出来ない、とカヤの要望を突っぱねた。
屋敷を追い出されたゾロとナミ、そしてウソップ海賊団の団員達は、村へ続く道で怪しい人物を見付ける。
その男は、ハートの眼鏡をかけ、ツィツィツィと後ろ向きに歩いてくる。
怪しい・・・。
おまけに、自分の事を「通りすがりの催眠術師のジャンコだ」と言う。
ますます怪しい。
早速、子ども達にせがまれて催眠術をかけるも、自分で自分の催眠術にかかって眠ってしまった。
怪しい・・・。

一方、屋敷を追い出されたウソップは、一人で海を眺めていた。
ルフィはウソップの元に近寄り、単刀直入に言った。「ヤソップだろ、お前の父ちゃん」
ウソップは、それを聞いてひどく驚いた。
ルフィは、『赤髪のシャンクス』の一味にめっぽう射撃の上手な男、ヤソップが居た事を
ウソップに話した。
ヤソップは、ルフィを見ると「おれにはお前ぐらいの息子がいるんだ」とよく言っていた。

「ヤソップは立派な海賊だった!!」との言葉に、ウソップは嬉しかった。息子の自分が知らない父の姿を、ルフィが知っている事は少々複雑であったが。

だが、喜んでばかりはいられない。
カヤの屋敷に出入りできなくなった事は、悩みの種だった。
あの執事がな・・・・と思った時、自分達の居る崖のすぐ下に、その執事が居る事に気付いた。
執事は、ハートの眼鏡をした怪しい男と、何やら密談を交わしている。
よくよく聞くと、二人はカヤお嬢さまの暗殺計画を企ていることを知り、ウソップとルフィは驚いた。

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