ワンピースまんがぱうち(レビュー・ネタバレ)

ワンピースをまとめながら、フラグとなる詳細を記録しつつストーリーを追っていきます。

35巻-332話 ルフィVSウソップ(ルフィとウソップの大喧嘩-5)

2016年06月02日 | ウォーターセブン編




ウソップが船を降りた後、ルフィはハンモックに寝転がり、一人時間を潰していた。
ナミはルフィに、もう一度話し合いをすればいい、と説得にあたったが、ルフィは首を縦には降らない。
「・・・・・こうなったら引き返せねェよ」と麦わら帽子を深く被り直した。




目を閉じると思い出されるのは、ウソップの顔と、ウソップの最後の言葉だった。







あれは本気だ。ウソップはカッとなった勢いで命を賭けるほどバカじゃない。
話し合って変わるぐらいの意見なら、こんな事にはならない。
ウソップの、絶対に譲れないものがそこにある。
ルフィは「・・・・だから、もうムリだって・・・」とつぶやいた。




船の甲板では、ゾロとサンジが言い争っていた。
あの時お前があーしていれば、こんな事にならなかった。
いや、お前がこーしてさえいれば、ウソップは出て行かずに済んだ・・・
それが無意味なことなのは、二人にもわかっていたが、何かをしていないと落ち着かなかった。
そんな二人を、ルフィの説得に失敗したナミがたしなめた。

そこに、ウソップの手当てをしようと、ウソップを追いかけていたチョッパーが、涙をぼろぼろ流して帰ってきた。
「おれとお前は、もう仲間じゃねェんだから、船に帰れって・・・」




今朝までいつのように楽しく、みんなで笑いあっていたのがウソのようだった。
ウソップは一味を抜け、ロビンは帰ってこない、そしてメリー号はもう動かない・・・。
なんだか一味がバラバラになっていくような、やるせない不安感が立ち込めていた。



約束の10時。
ルフィは皆に船から降りないように言い渡して、一人、陸でウソップを待った。
ルフィは、「どんな目にあっても後悔するな!!!お前が望んだ決闘だ!!!」とウソップを迎えた。
ウソップは「当たり前だ。殺す気で来いよ、もうお前を倒す算段はつけてきた!!」と応えた。



ルフィが【ゴムゴムの・・・】と駆けだした時、ウソップは血を吐いて倒れた。
昼の攻撃で満身創痍なウソップに、ルフィは攻撃を止めた。
だが、その吐血はウソップの【ケチャップ星】だったのだ。
敵に同情を見せたルフィの隙を、ウソップは見逃さなかった。

起き上がると、空島から持ち帰った【閃光貝フラッシュダイアル】でルフィの目をくらませると、【卵星】で腐った卵を何個もルフィの体に当て、【必殺タバスコ星】をルフィの口に放り込んで、辛さに悶絶して倒れた場所には、【まきびし】が撒かれてあった。
所詮、ウソップの攻撃はこの程度・・と思った時、辺り一面がガスで充満していることに気づいた。




すべてはこの為だった。
腐った卵も、小さな攻撃の数々も、ガスの充満の為だったのだ。
そのガスの中央にルフィがおり、そこにウソップは【火炎星】を投げ入れた。




ルフィは、死んではいなかった。
ガス爆発の真っ只中で血を流しながら、考えていた。




初めてウソップと出合った日の事を、旅の中でともに喜び、ともに笑い、ともに怒ってきた日々を。
そこにはいつもメリーがいた。

ガス爆発の爆風でメリー号は、大波を被ってずぶ濡れになっていた。
水のしたたるメリー号は、まるで泣いているかのようだった。






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