むじな@金沢よろず批評ブログ

台湾、国際情勢、アニメなどについて批評

リベラル派議員枝野氏まで尖閣視察に出かける決心をさせた馬英九反日政策の危険

2008-07-09 15:46:21 | 台湾その他の話題
民主党リベラル派で、親台湾派の枝野幸男・衆議院議員らが6月30日、尖閣周辺の国境警備状況を上空視察した。尖閣問題についてこうした行動を取るのはこれまで右派系と相場が決まっていたが、慰安婦補償や外国人参政権や環境問題にも積極的なリベラル派である枝野氏までが尖閣問題でこうした行動を取ったことは、対日関係を悪化させた馬英九政権への強い警告である。また、現実に実効支配していることを無視して挑発する愚かな行動には左右を問わず、いや左派で親台湾派であるほど容認できないことを示すものである。

とにかく馬英九政権下での挑発行動によって、日本で尖閣周辺の防衛強化に反対する勢力はいなくなったということだ。
右派はもともと尖閣死守だから今回の台湾の挑発で、一挙に反台湾になっているし、左派は対中国防衛なら反対しただろうが、台湾に関してはもともと冷淡だった。枝野氏のように左派で親台湾派も、今回の行動で台湾の挑発を許さないことを示した。

尖閣問題の誤った挑発によって日本と台湾の関係は空前の低迷状態にあり、最近台北の街で見かける日本人観光客の姿はめっきり減っている。にもかかわらず馬英九政権は「日本から謝罪を引き出して、成功だった」などと自画自賛している始末である。
馬英九政権には対日関係というより、外交に関する基本的な常識もセンスもないようだ。
これは外交だけではないが。

しかも笑ったことに、台湾外省系や中国のメディア報道では枝野氏を「強硬派」などとまるで右翼扱いしていた。自らの利益と敵対するものを「右翼」だと思い込んだり、攻撃するのは中国人の常套手段だが、それこそ自らの中華ショービニズムという右翼性を糊塗するためのペテンでしかない。実効支配してもいないところを「領土」だと騒いで侵略するほうがそれこそナチスと同じなのだから。

G8サミットも終わることだし、内閣改造か解散かはわからないが、一定期間を経た後、日本側からは馬英九政権に対してじっくりと報復、しっぺい返しが行われるだろう。

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