むじな@金沢よろず批評ブログ

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「マイアヒ」の母国ベッサラビア選挙、共産党が負けてその後どうなったの?

2009-08-17 19:33:52 | 世界の政治・社会情勢
7月29日にベッサラビアことモルドヴァで行われた国会議員やり直し選挙の結果、2001年の選挙で世界史上はじめて選挙を通じて政権の座についていた共産党が過半数割れして敗北、中道リベラル派でつくられる野党連合が政権協議に入った、と伝えられたが、それっきりになっている。
wikipediaの英語版でもその後の動静は伝えられておらず、モルドヴァ動静には詳しいwikipediaルーマニア語でもぜんぜん音沙汰ないんだな、これが(たとえば http://ro.wikipedia.org/wiki/Alegeri_legislative_%C3%AEn_Republica_Moldova,_iulie_2009
日本人には物好きがいて、モルドバニュース  なんていうページもあるが、これにもない。

もし、本当に野党連合に政権交代がなされたら、これは「共産党が選挙で選ばれて、しかも多党制を容認したうえで、選挙に敗れて平和的に政権を明け渡した」世界史上初めての快挙になるんだけど。
世界のメディアはもはや「共産党」そのものに無関心なのかね。

もちろん、共産党であっても、東欧やイタリアの元共産党のように、改名して社民主義になって、多党制を尊重して、政権交代をしてきたところは多い。

またモルドヴァ共産党は、名前だけ「共産党」で、経済政策は西欧中道右派=保守そのものだという指摘もあるようだけど、東欧の政治で重要なメルクマールとなる対外(特にロシア)政策や言語政策では、ロシア寄りなんだし、同共産党の綱領もマルクスレーニン主義を掲げているらしいから、やっぱり共産党なんだろう。
また多党制を容認していたとはいえ、やっぱり、メディア支配したり、野党指導者をいろんな理由をこじつけて逮捕したりしているみたいで、共産党らしい独裁志向は温存していたようなので、選挙結果を受けて素直に下野するかが、注目点ではある。

それなのに、その後の続報がないのは、なぜ?まさかこの期に及んで「僕を連れて行かないで」というのか?

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