むじな@金沢よろず批評ブログ

台湾、国際情勢、アニメなどについて批評

映画「1895」、封切1週目興行収入500万元、「海角」を超える

2008-11-13 02:51:51 | 台湾言語・族群
製作会社によると、日本統治初期の客家人の抗争を描いた映画「1895」は7日の封切から1週間の興行収入が500万元と、この5年の台湾国産映画の記録を塗り替えた。「海角7号」の出だしより良かった。
全編の日本営業向けの字幕日本語訳は近々私がやることになっている。
映画に出てくる客家語と台湾語と日本語がすべてわかるのは、あまりいないしね。

台湾語ローマ字新約聖書の新訳

2008-11-13 02:49:50 | 台湾言語・族群
台湾語ローマ字新約聖書の新しい訳本が出ていることを先日はじめて確認した(新約の新訳というと、オヤジギャグみたいだが)。
李江khioh基金会で毎週月曜夜に開かれている台語読冊会(台湾語文学鑑賞会)に久しぶりに顔をだしたところ、出席者が持っているのを見せてもらった。
ネットで検察すると、どうも今年3月ごろには出版されていたようだ。
この件に関しては2001年ごろにキャッチしていて、長老教会総会(本部)で「ヨハネ福音書」以外のほとんどができていることを知らされていたが、総統選挙だなんだかんだで、失念していた。最近、どうもアンテナの感度が鈍くなっていかんな。

現代台語新約聖經已出版
現代台語新約羅馬字聖經 出版感謝e話

新約聖經現代台語
Sin-iok seng3-keng hian7-tai7 Tai5-gu2
Today's Taiwanese New Testament

普及版 ISBN978-986-7530-94-3 TTVR263 280元
精装版 ISBN978-986-7530-95-0 TTVR267 400

見たところ、そんなにバークレーの1933年アモイ語版と変わっていないが、微妙に現代台湾語の口語の言い回しを入れている、という感じだった。ただし、マタイ福音書の「主の祈り」だけはけっこう変えられていて、ずいぶん口語式になっていた。
最近は日曜礼拝に行っていないので関係ないが、礼拝のときの「主の祈り」はこれからどうするのだろう。
ちなみに、最近出たものだけに、印刷は読みやすい。

在台湾日本人の間で、台湾語学習がブームに

2008-11-13 02:42:35 | 台湾言語・族群
自由時報が4日付けで伝えたところでは
日人感動 搶學台語
最近の映画「海角7号」ブームで、台湾語が若者の間でも復活しつつあるため、台湾在住日本人の間でも台湾語学習熱が高まっているという。
そうでなくても、実際には台湾語は生活言語として今でも主流で、客家人、外省人、原住民もホーロー人が優勢の地区や商売では使っている「事実上の公用語」。
言葉というのは生きているものなので、いくら北京語教育で、文献も北京語によるとしても、今の台湾の北京語そのものが台湾語の語法、語彙、発想、プロソディの影響を多大に受けて独自の発展をしている以上、台湾語は台湾社会理解には外せないといえる。

前も書いたように、台湾で活躍する日本人俳優の佐藤麻衣は台湾語も大体わかるくらいになったようだし、田中千絵も台湾語を勉強中らしい。今どき台湾の芸能界では、台湾語は必須だからね。
また、台湾新幹線もできてから南部への移動も簡単になっているので、短期旅行でも南部に足を伸ばす日本人旅行者も増えている。
そういう意味では、私が来年には出すであろう台湾語教材はまさにタイムリーといえるんだな、これが。

蛇足ながら、私の台湾での日本人の友人は、ほとんどが台湾語と客家語も理解できるやつらばかりなんだわ。
というか、そうでないと、台湾文化や社会の理解が浅くて、いまいち話が噛み合わないのと、時々日本語ですっと出てこないことがあって、台湾語で言ったほうが言いやすい場合があるので、そういう場合に台湾語を理解してくれないと困るってのもある。