月光院璋子の映画日記

気ままな映画備忘録日記です。

追悼 チャールトン・へストン

2008年04月30日 | ★俳優&他人の空似

今月は、「ベン・ハー」のチャールトン・へストンも亡くなった。

お若い方達には、マイケル・ムーア監督の映画「ボーリング フォー コロンバイン」に出ていた共和党支持者の全米ライフル協会長といった方が、
ああ、と了解されるでしょうか。

ヘストンの映画は、
「ベン・ハー」や「十戒」のように史劇の大スペクタクルを初めとして、
SFでも「猿の惑星」は衝撃的なスペクタクルもの、
現代モノでも「大地震」など、やっぱりハリウッドの大スペクタクル映画という印象がとにかく大きかった。
「エル・シド」でのソフィア・ローレンのように、いかに大物女優でも彼と共演するとすっかり助演的存在に変わってしまうほどの存在感で、まさに、一つの時代を築きそれを象徴する俳優だったとの感が大きい。

個人的な興味で申せば、オーソン・ウェルズが監督した映画「黒い罠」http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=6674
が、なかなか良かったけれど、あのラインの映画に、彼がその後も出ていたなら・・・・、そう思うと、人の一生というのは、選択の結果なのだとしみじみ思いますね。
違う選択をしていたとしても、別の意味で、
チャールトン・へストンは映画史に残る俳優になっていただろうと思います。

享年84歳だったとか。ほとんど1世紀に近い、そんな印象です・・・
映画史に残る男優グレゴリー・ペッグ
http://www.allcinema.net/prog/show_p.php?num_p=22355
も今はなく、そしてチャールトン・へストンも逝去となり、
お二人ともリアルではわたくしの祖父のような年齢ながら、
わたくしの映画人生の中では忘れえぬ俳優たち。

巨星の死で、やっと
ハリウッド映画黄金期というものが、
わたくしの中で名実共に
過去のものになったような気がします。

 

 


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