ブロード・ウェイ・ミュージカル 「天使にラブ・ソングを~Sister Act~」

 

 なぜこのミュージカルを見たのかは不明だが、非常に良かった。
東急シアター・オーブというのは、10年以上前のこけら落としの時に「ウエスト・サイド物語」を観た。音響が冴えず、あまり盛り上がらなかった記憶がある。その時とは打って変って、会場は熱気がこもり、音響も素晴らしく、最後は熱狂的なスタンディング・オベーション。ブロード・ウェイからのこの公演は3回目のようだ。

ストーリーはチラシから引用しよう。
「ディスコフィーバー真っ盛りの1977年、クリスマスイヴ。フィラデルフィアでスターを夢見るクラブ歌手・デロリスは殺人事件を目撃してしまう。主犯である愛人のギャングに命を狙われ、修道院に逃げ込むことに……。規律正しい生活に馴染めないデロリスだが、ある日、聖歌隊の特訓を任される。聴くに堪えなかった聖歌隊は瞬く間に上達し、閉鎖危機にあった修道院は一気に注目の的に!ところが、その噂はギャングの耳にまで届いてしまい……。果たしてデロリスは、この危機を切り抜けることができるのか!」

音楽は終始ハッピー。単に楽しめばいいのだろうが、いろいろと余計なことを考えた。
白人と黒人、異文化が接するところには、新しい音楽が生まれるというのはワーグナーも気に入っていた考えという。主人公は黒人だからリズムが弾けるような音楽を持っている。一方は白人中心の修道院、まったりした聖歌の世界だ。ここで引き起こされるのは、まさにそういう2つの世界の接点から来る痛快な物語だ。
(上の写真のCDは、ロンドン・キャスト版です)

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