ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

ビルボード 全米 Top40 1986年1月25日付 スティーヴィー・ニックス Stevie Nicks - Talk To Me

2022-01-23 20:21:07 | 1986年ビルボードTop40
1986年1月25日付ビルボード All American Top40、2週目の1位はDionne & Friendsの"That's What Friends Are For"。この曲は、Dionne Warwickが、Elton John、Gladys Knight、Stevie Wonderをゲストとして迎え、エイズの予防と研究のためのチャリティーシングルとして発売されたものです。Dionne Warwickのシングルとしては、1979年に5位を記録した"I'll Never Love This Way Again"以来通算4曲目のTop5ヒット、1974年に1位を記録したThe Spinnersとの共演"Then Came You" 以来2曲目のNo.1ソングとなりました。

2位は前週と変わらず、4週間の1位を記録した年度を代表する大ヒット、Lionel Richieの"Say You, Say Me (Title Song From White Knights)"。Lionel Richieですが、Commodoresのメンバーで、皆さんご存知、ソロでも数々の大ヒットを持っています。ソロになってからはこの曲で10曲目のシングルですが、なんとそのシングルすべてがTop10ヒット、Top3ヒットもこの曲で6曲目、ソロで5曲目のNo.1ヒットとなりました。
3位は8位からジャンプアップ、Survivorの"Burning heart"、映画『Rocky IV』収録曲です。Survivorですが、81年の"Poor Man's Son"が初めてのTop40ヒットで、82年にはご存知『Rocky III』のテーマ"Eye of the Tiger"で6週間の1位、年間2位の大ヒット、この曲で7曲目のTop40ヒットで、3曲目のTop5ヒットになりました。
4位は7位からアップ、Stevie Nicksの"Talk To Me"。Fleetwood Macの歌姫のソロシングルヒットです。Stevie Nicksですが、ソロで3位を記録した初めてのヒット、Tom Petty and the Heartbreakersとのコラボシングル"Stop Draggin' My Heart Around"以来、この曲で8曲目のTop40ヒットで3曲目のTop5ヒットになりました。
5位は12位からジャンプアップ、Wham!の"I'm Your Man"。Wham!ですが、アメリカでの初めてのヒット"Wake Me Up Before You Go-Go"から3曲連続でNo.1を記録、続く"Freedom"も3位を記録、この曲で5曲目のTop40ヒットがすべてTop5ヒットです。

この週4位はStevie Nicksの"Talk To Me"。最高位は1月25日と2月1日付の第4位。年間チャートは57位。Fleetwood Macではもちろん沢山のTop40ヒットを持っていますが、ソロでは最高位3位の"Stop Draggin' My Heart Around"、"Stand Back"に続く、この曲で3曲目のTop5ヒットになりました。

Stevie Nicksですが、このブログをご覧の皆様はもちろんご存知、Fleetwood Macの歌姫。というよりも、ロック界の「歌姫」と言っていいでしょう。女性としては低音で不思議な魅力を持ったボーカル、ステージ上では妖艶に舞い、Fleetwood Mac時代にNo.1を記録した"Dreams"など数々の名曲を生み出したソングライターとしても非凡な才能を持ったミュージシャンで、私も大好きです、このブログにもすでに何度も登場しています。

"Talk To Me"ですが、Fleetwood Macの活動休止中に作成された彼女のソロアルバムの3作目『Rock a Little』からのファーストシングルカット曲。プロデュースは彼女のソロアルバム3枚とも手掛けているJimmy Iovineに、この曲は、曲の作者のChas Sandfordが加わっています。

Chas Sandfordですが、あんまり知られていませんが、John Waiteの1984年のNo.1ヒットソング"Missing You"をJohn Waiteと一緒に作った人です。この曲でChas Sandfordは、普通のギターに12弦ギター、ベース、ドラムスまで演奏しています。
この曲、サックスがとっても効果的です。サックスを演奏しているのはジャズ系のアーチストBarney Wilenです。


今週 先週 song / artist
1 1 THAT'S WHAT FRIENDS ARE FOR / DIONNE & FRIENDS
2 2 SAY YOU, SAY ME(TITLE SONG FROM WHITE NIGHTS) / LIONEL RICHIE
3 8 BURNING HEART / SURVIVOR
4 7 TALK TO ME / STEVIE NICKS
5 12 I'M YOUR MAN / WHAM!
6 11 MY HOMETOWN / BRUCE SPRINGSTEEN
7 9 WALK OF LIFE / DIRE STRAITS
8 5 I MISS YOU / KLYMAXX
9 3 PARTY ALL THE TIME / EDDIE MURPHY
10 13 SPIES LIKE US / PAUL MCCARTNEY
11 16 WHEN THE GOING GETS TOUGH(JEWEL OF THE NILE THEME) / BILLY OCEAN
12 4 ALIVE & KICKING / SIMPLE MINDS
13 14 GO HOME / STEVIE WONDER
14 6 SMALL TOWN / JOHN COUGAR MELLENCAMP
15 10 TONIGHT SHE COMES / CARS
16 17 CONGA / MIAMI SOUND MACHINE
17 23 HOW WILL I KNOW / WHITNEY HOUSTON
18 15 IT'S ONLY LOVE / BRYAN ADAMS / TINA TURNER
19 20 GOODBYE / NIGHT RANGER
20 22 SIDEWALK TALK / JELLYBEAN
21 29 KYRIE / MR. MISTER
22 27 THE SWEETEST TABOO / SADE
23 32 LIVING IN AMERICA / JAMES BROWN
24 18 YOU'RE A FRIEND OF MINE / CLARENCE CLEMONS & JACKSON BROWNE
25 33 LIFE IN A NORTHERN TOWN / THE DREAN ACADEMY
26 31 A LOVE BIZARRE / SHEILA E.
27 26 FACE THE FACE / PETE TOWNSHEND
28 19 SEPARATE LIVES (THEME FROM WHITE NIGHTS) / PHIL COLLINS & MARILYN MARTIN
29 39 SARA / STARSHIP
30 40 SILENT RUNNING / MIKE + THE MECHANICS
31 34 EVERYTHING IN MY HEART / COREY HART
32 36 THE SUN ALWAYS SHINES ON T.V. / A-HA
33 28 SEX AS A WEAPON / PAT BENATAR
34 38 TARZAN BOY / BALTIMORA
35 24 EVERYBODY DANCE / TA MARA & THE SEEN
36 21 BROKEN WINGS / MR. MISTER
37 44 DIGITAL DISPLAY / READY FOR THE WORLD
38 45 SECRET LOVERS / ATLANTIC STARR
39 48 HE'LL NEVER LOVE YOU (LIKE I DO) / FREDDIE JACKSON
40 52 KING FOR A DAY / THOMPSON TWINS

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28 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (太ったボンジョビ ⊂(・∀・⊂ )ヤーヤーヤー)
2022-01-23 20:40:07
いやー、⭐⛴️さん、年末からグレン、スターシップ、ハートと来てついに女帝ですかあ、サバイバーも控えているし、ブロガー冥利につきますなこりゃ。
ニックスさんはまた明日。
とにかく今週の40inのみなさんは全部イイですな!
つーかこの頃は当たりの曲が多かった印象でありますです。
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2年間隔 (hannah)
2022-01-23 22:27:00
星船さん、こんばんは。
S.Nicksの3枚目のソロアルバム、今回も前作から2年ぶりのリリースで、キッチリ2年間隔です。
プロデューサーはこのアルバムもJ.Iovineですが、効果的にサックスが使われ今までとちょっと異なる楽曲になりました。
7位→4位のアップですから2位までアップしてもよさそうでしたが、今回も壁は厚かったですね。
彼女が実業家と結婚したという噂を聞きましたが、この頃でしたでしょうか。
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私に話してごらん、ってスティーヴィーに言われても… (音時)
2022-01-23 23:18:24
http://neverendingmusic.blog.jp/archives/30677454.html
 うーん、これだけ「私に話してみてよ」って言われると…話したくなくなっちゃいますよね!でも、スティーヴィーってそんなに人の話を聞いてくれるようなタイプではないような…。(ファンの方ゴメンナサイ)。
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Unknown (ローリングウエスト)
2022-01-24 07:25:05
スティービー・ニックスはソロ独立後の名曲の数々が大好きで、丁度2ケ月前に久しぶりにベスト盤を聴き込みましたが今聞いてもお洒落で斬新です。この特集記事を書かねばと思いつつフリートウッドマック歴史シリーズが終わってからでないと・・。一体いつになるのやら・・。
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Unknown (blackmore1207)
2022-01-24 18:51:33
こんばんは。
1981年にリリースされた最初のアルバム「Bella Donna」 がスゴすぎたかもですね。アルバムは チャート の1位.シングルカットされた「Stop Draggin' My Heart Around」がチャートの2位「Leather And Lace」が6位「Edge of Seventeen」11位「After The Glitter Fades」32位と連続ヒットでした。
それに比べるとちょっと地味な印象を感じになっているようにも思えます。シングルのヒットはありましたがアルバムは12位とスマッシュヒットでした。
なんとなくマックのアルバム「タンゴ イン~」への布石かなと思えるような感じもいたします。
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J.Iovaine (hannah)
2022-01-24 21:57:30
星船さん、こんばんは。
ソロ1stアルバムをT.Pettyつながりでプロデュースして以降、ずっとJ.Iovineですね。
彼はB.SprongsteenとかDire StraitsとかU2などの大物もプロデュースしているので、きっとS.Nicksを見込んでプロデュースしたんでしょうね。
♪Bella Donna♪があまりにも衝撃的だったので、以降のアルバムはインパクトに欠ける感もありますが、シングルはいつもいい曲です。
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アメリカンロック系 (星船)
2022-01-24 22:14:03
太ったボンジョビさんこんばんは。
そうでしたねー!
この時のチャート、アメリカンロック系の良い曲が次から次へとチャートインしてきました。紹介しがいがあります^^
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そういえばサックスは (星船)
2022-01-24 22:23:56
hannahさんこんばんは。
2年ごとに発表したソロアルバム、それぞれ違った良さがありました。それぞれに私のお気に入りの曲もあります。
そういえばサックスは前2枚ではほとんど使っていなかったですね。いろいろ変わっていくところも彼女の魅力でしょうか。
実業家ですか?それは知らなかったです。聞いただけでも、彼女のお相手は、リンジーはもちろんですが、ドン・ヘンリー、JDサウザー、ジョー・ウオルッシュ、プロデューサーのジミー・アイオヴィーンと、いっぱいいすぎですが。
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自由奔放 (星船)
2022-01-24 22:26:05
音時さんこんばんは。
そうですねー!、彼女は人の言うこと聞くタイプじゃあないでしょう。自由奔放に生きている、って、あくまでもただの印象ですが^^;
そこが彼女の良さでしょう、きっと。
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ソングライターとして (星船)
2022-01-24 22:30:08
ローリングウエストさんこんばんは。
そうなんですよね、彼女のソロに勝ってからの曲には、すっごくカッコ良い曲が多いです。ボーカルも良いんですが、ソングライターとしての彼女の才能は素晴らしいものですね。
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