1988年の洋楽ヒット曲を紹介するシリーズのPart39は、Europeの"Superstitious"。最高位は10月8日付の第31位。年間チャートは圏外でした。
Europeですが、スウェーデン出身のロックバンド。1970年代後半から活動を開始、ファーストアルバムのリリースは、1983年の『Europe』、母国スウェーデンでは大ヒットアルバムになりましたが、その他の国では全く話題にはなりませんでした。
そのEuropeですが、「北欧メタル」として初めて認知されたグループと言われています。「北欧メタル」というと、ハイトーンボーカルに、抒情的でかつメロディアス、クリアなサウンドのハードロックですが、まさにこのEuropeから始まったサウンドですね。
セカンドアルバムも、スウェーデンのみのヒットでしたが、サードアルバムの『The Final Countdown』、このアルバムが、まずはヨーロッパで火が付き、アメリカから、全世界での大ヒットアルバムとなりました。全米では最高位8位を記録したシングルの”The Final Countdown” 、この曲こそ、「北欧メタル」の代表曲、さらには、究極の産業ロック、とも言っていいかも、メロディアスで、かつカッコいい、ロックでした。
その後、同じアルバムから、パワーバラードの"Carrie" が最高位3位を記録する大ヒット、この曲がバンドで最高のヒット曲になりました。こちらをご覧ください→→→
この曲"Superstitious"ですが、彼ら4枚目のアルバム『Out of This World』からのファーストシングルカット曲。母国スウェーデンでは、当然の1位を記録したものの、アメリカでは31位の小ヒット、その他のヨーロッパ各国でも、大ヒットにまでは至りませんでした。
"Superstitious"の曲の作者は、バンドのリードボーカリストJoey Tempest。アルバムのほとんどの曲はJoey Tempestの作によるものです。この曲、これぞEuropeの曲、と言っていい、抒情的でクリアなロック、ワンパターンともいわれるでしょうけれども、そこがこのバンドの良いところでしょう。
残念ながら、この曲がバンド最後のTop40ヒットになりました。次の5枚目のアルバムを最後に活動を停止しますが、2000年代に入ってから復活、母国スウェーデンを中心としたヨーロッパ各国で、人気が復活し、今でも、北欧メタルの大人気バンドとして活躍中です。