ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

ビルボード 全米 Top40 1985年6月22日付 ハワード・ジョーンズ Howard Jones - Things Can Only Get Better

2021-06-20 22:10:57 | 1985年ビルボードTop40
1985年6月22日付ビルボード All American Top40、1位の交代がありました、2位から上がっての1位はBryan Adamsの"Heaven"。Bryan Adamsですが、カナダ出身のロックシンガー。83年の"Straight from the Heart"が初めてのTop40ヒットで10位を記録、その後ヒットを重ね、この曲で6曲目のTop40ヒットで、3曲目のTop10ヒット、初めてのNo.1にかがやきました。

2位は6位からジャンプアップ、Phil Collinsの"Sussudio"。Phil Collinsですが、Genesisのドラマー兼ボーカル、Genesisでももちろんヒットを持っていますが、ソロでは"Against All Odds (Take a Look at Me Now)"のNo.1ヒット、2位を記録したPhilip Bailey とのデュエット"Easy Lover"、2週間の1位の"One More Night"に続く4曲目のTop3ヒットです。
3位は2週間の1位からダウン、Tears For Fearsの"Everybody Wants To Rule The World"。Tears For Fearsですが、イギリス出身のロックバンド。母国イギリスではTop10ヒットを持っていますが、アメリカでは初めてのTop40ヒットで、もちろん初めてのNo.1に輝きました。
4位は11位からジャンプアップ、Prince & The Revolutionの"Raspberry Beret"。Princeですが、5週間の1位で年間チャートNo.1の"When Doves Cry"、2週間の1位"Let's Go Crazy"、最高位2位の"Purple Rain"に続く4曲目のTop5ヒットです。
5位も12位からジャンプアップ、Duran Duranの"A View To A Kill"。Duran Duranですが、初めてのヒットで3位を記録した"Hungry Like the Wolf"以来、No.1を記録した"The Reflex"を含め、この曲で6曲目のTop5ヒットです。

この週5位からダウンして8位はHoward Jonesの"Things Can Only Get Better"。最高位は6月15日付の1週のみの第5位。年間チャートは第41位、彼のこれまでで最高のヒットになりました。

Howard Jonesですが、イギリス出身のポップ・ミュージシャン。
デビューは1983年、シングル"New Song"がいきなりイギリスで3位を記録する大ヒット、アメリカでもTop40に入り、最高位27位を記録するヒットとなります。
デビューアルバム『Human's Lib』を翌84年に発表、イギリスではアルバムチャート1位を記録します。ただ、アメリカではあんまりヒットしませんでした。このアルバムからはもう1曲"What Is Love?"がイギリスでは2位の大ヒット、アメリカでは33位を記録するTop40ヒットになりました。

"New Song"と"What Is Love?"については、当時イギリスで流行っていた典型的なエレクトリック・ポップ・ソングでしたが、この曲"Things Can Only Get Better"はメロディアスなところが入っていて、とってもいい雰囲気の曲でした。
アメリカでこれまでの最高のヒットになったのもわかります。

"Things Can Only Get Better"の作者はHoward Jones自身。そしてプロデューサーは当時の売れっ子プロデューサーRupert Hineです。Tina TurnerやThe Fixx、Thompson Twinsなどなど、沢山のアーチストを手掛けています。


今週 先週 song / artist
1 2 HEAVEN / BRYAN ADAMS
2 6 SUSSUDIO / PHIL COLLINS
3 1 EVERYBODY WANTS TO RULE THE WORLD / TEARS FOR FEARS
4 11 RASPBERRY BERET / PRINCE & THE REVOLUTION
5 12 A VIEW TO KILL / DURAN DURAN
6 9 ANGEL / MADONNA
7 7 IN MY HOUSE / MARY JANE GIRLS
8 5 THINGS CAN ONLY GET BETTER / HOWARD JONES
9 10 WALKING ON SUNSHINE / KATRINA AND THE WAVES
10 13 THE SEARCH IS OVER / SURVIVOR
11 4 SUDDENLY / BILLY OCEAN
12 14 SMUGGLER'S BLUES / GLENN FREY
13 8 EVERYTHING SHE WANTS / WHAM!
14 16 WOULD I LIE TO YOU? / EURYTHMICS
15 3 AXEL F / HAROLD FALTERMEYER
16 19 VOICES CARRY / 'TIL TUESDAY
17 20 YOU GIVE GOOD LOVE / WHITNEY HOUSTON
18 15 FRESH / KOOL & THE GANG
19 22 THE GOONIE'S 'R' GOOD ENOUGH / CYNDI LAUPER
20 23 EVERYTIME YOU GO AWAY / PAUL YOUNG
21 27 GLORY DAYS / BRUCE SPRINGSTEEN
22 17 NEVER ENDING STORY / LIMAHL
23 24 TOUGH ALL OVER / JOHN CAFFERTY & THE BEAVER BROWN BAND
24 26 CRAZY IN THE NIGHT / KIM CARNES
25 29 SENTIMENTAL STREET / NIGHT RANGER
26 33 IF YOU LOVE SOMEBODY SET THEM FREE / STING
27 18 DON'T YOU(FORGET ABOUT ME) / SIMPLE MINDS
28 32 GETCHA BACK / BEACH BOYS
29 35 JUST AS I AM / AIR SUPPLY
30 34 CANNONBALL / SUPERTRAMP
31 38 POSESSION OBSESSION / DARYL HALL & JOHN OATES
32 46 19 / PAUL HARDCASTLE
33 42 PEOPLE ARE PEOPLE / DEPECHE MODE
34 41 WHO'S HOLDING DONNA NOW / DEBARGE
35 43 GET IT ON / POWER STATION
36 45 NEVER SURRENDER / COREY HART
37 25 JUST A GIGOLO/I AIN'T GOT NOBODY / DAVID LEE ROTH
38 39 LITTLE BY LITTLE / ROBERT PLANT
39 40 WAKE UP / GRAHAM PARKER & THE SHOT
40 21 SMOOTH OPERATOR / SADE

コメント (23)    この記事についてブログを書く
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23 コメント

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メッセージのあるミュージシャン (音時)
2021-06-20 22:52:28
http://neverendingmusic.blog.jp/archives/20048939.html
“New Song”、“What is Love?”のヒットからアルバム「Human’s Lib」を聴きました。最初はシンセサイザーのサウンドがカッコ良くで聴き始めたハワードですが、実は曲を通じた地球環境や愛についてのメッセージを発信しているアーティストであることを知りました。
 2ndからの1stシングルのこの曲の邦題は「オンリー・ゲット・ベター」。この略し方だと、ちょっと意味がわかりません!"Things can only get better"…"物事はよくなることができる"に"only"が入っているら、それしかない=そうに決まってる、って意味合いなんだろうな。だから"物事は(必ず)よくなるはずさ"="大丈夫だ、心配ないさ!"って意味かと思います。

きみは怖いかい? 僕もそうさ
でも僕は止まらないしためらわない
すべてを捨ててしまっても
物事はきっとよりよくなる

ライブでも“ウォウォウォウウォ♪”のハワードの掛け合いが楽しい曲です。
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Unknown (太ったボンジョビ (・ω・`))
2021-06-20 23:53:29
こんばんは。
この曲はずっとカラオケ探してなくて、有ったとしてもやらないだろうと思ってました。
とにかく初っぱなが歌いづらそうで、ついていけなくて、次の歌詞も読めないし、取っつきにくい、て感じです、が、その数小節がものすごく大好きなんですよー。
初っぱなが忙しい曲を脳内検索してみましたが、ラップ系以外は思い付かなかったですよ。
適当にごまかしながら言葉と言葉もどきを並べていくのが私なのですが、それでもこの曲はお手上げっぽいなと。
ちな、ハワードのベストはワ-リズラぁーブ、ではなくて、ラトゥゲトゥノーユウェールでありまして、こちらは人が少ないときにやってました。
いい曲なんだけど、ちょと恥ずかしいんですの。
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Unknown (秋里&ままん)
2021-06-21 02:34:05
T・F・Fの次がH・ジョーンズ(≧▽≦)。
80年代に青春送った身にはたまらないラインナップですねv。
これもアルバム持ってるから引っ張り出して聴こうと思います(^^♪。
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前向きな明るい曲 (星船)
2021-06-21 20:57:07
音時さんこんばんは。
歌詞拝見しました、良い歌詞ですね。曲にぴったりでした。
この曲が良いなぁー、と思ったのも、前向きな明るい曲だったからなのかと改めて思いました。
ハワード、ホント良い歌手ですね。
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Unknown (ローリングウエスト)
2021-06-21 21:10:46
1980年代イギリスのニュー・ウェイブ・シーンの代表ハワード・ジョーンズはあまり聴く機会がなかったですが、エレクトロなポップ・ソングとビジュアル面でも品のよさがありましたね。これからもっと勉強してみます!
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Unknown (ローリングウエスト)
2021-06-21 21:10:48
1980年代イギリスのニュー・ウェイブ・シーンの代表ハワード・ジョーンズはあまり聴く機会がなかったですが、エレクトロなポップ・ソングとビジュアル面でも品のよさがありましたね。これからもっと勉強してみます!
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ファーストシングル (星船)
2021-06-21 21:41:23
太ったボンジョビさんこんばんは。
Howard Jonesの曲をカラオケでやるなんて、さすがー、ボンジョビさんです。
"Like to Get to Know You Well"はセカンドの1曲目のシングルですね。アメリカではあんまりヒットしなかったですが、イギリスでは大ヒットだったですね。セカンドは明るい曲が多かったです。
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ウォーキングしながら (星船)
2021-06-21 21:50:14
秋里&ままんさんこんばんは。
80年代の洋楽、いい曲ありましたよね。
この曲、明るい、元気になれる曲でした。
今でもウォーキングしながらこの頃の曲を聴いています^^
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日本でも (星船)
2021-06-21 21:58:43
ローリングウエストさんこんばんは。
イギリスのニュー・ウェイブの中では、ハワード・ジョーンズは明るく、ポップで聴きやすい曲が多かったです。
日本でも人気がありました。ライブ動画もカッコ良かったです。
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売れっ子プロデューサー (hannah)
2021-06-22 00:52:33
星船さん、こんばんは。
H.Jones、前作を聴いた感じでは、エレクトロポップ感が強くてあまり好きになれなかったのですが、この曲はメロディアス感が加わって、いい曲だなぁと思いました。
そのあたりは当時最強ともいえる売れっ子プロデューサーR.Hineの影響もあるのでしょうか。
翌86年にはさらにメロディーを前面にだした♪No One Is To Blame♪もTop10ヒットになりました。
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