ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する私と、皆さまにお届けするブログです

ビルボード 全米 Top40 1986年10月25日付 ティナ・ターナー Tina Turner - Typical Male

2022-10-23 21:45:21 | 1986年ビルボードTop40
1986年10月25日付ビルボード All American Top40、3位から上がって1位はCyndi Lauperの"True Colors"。Cyndi Lauperですが、デビュー曲の"Girls Just Want to Have Fun"がいきなりの2位、次の"Time After Time"がNo.1を記録、この2曲を含め、この曲で7曲目のTop40ヒットで、4曲目のTop3ヒット、"Time After Time"に続く2曲目のNo.1になりました。

2位は前週と変わらず2週目の2位、Tina Turnerの"Typical Male"。Tina Turnerですが、デビューは1950年代の大ベテラン。Ike & Tina Turnerで活動し、沢山のTop40ヒットを持っています。Top5ヒットとなると、1971年にJohn Fogertyの名曲"Proud Mary"のカバーが4位を記録、以来、"What's Love Got to Do with It"が十数年ぶりのTop5ヒットでNo.1を記録、この曲で通算5曲目のTop5ヒット、3曲目のTop3ヒットになりました。
3位は2週間の1位からダウン、Janet Jacksonの"When I Think Of You"。Janet Jacksonですが、もちろんあのジャクソン一家の一員、一家の末子です。3枚目のアルバムが初の大ヒット、シングルも"What Have You Done for Me Lately"が初のTop40ヒットで4位を記録、この曲で3曲連続のTop5ヒット、"Nasty"に続く2曲目のTop3ヒットで、初めてのNo.1です。
4位は8位からアップ、Robert Palmerの"I Didn't Mean To Turn You On"。Robert Palmerですが、初のTop40ヒットが1978年の"Every Kinda People"。以来、この曲で5曲目のTop40ヒット、No.1の"Addicted to Love"に続く2曲目のTop5ヒット、さらに、The Power Stationの3曲を含め、8曲目のTop40ヒットです。
5位は前週と変わらず、Don Johnsonの"Heartbeat" 。Don Johnsonですが、歌手よりも、俳優として有名です。刑事ドラマ『特捜刑事マイアミ・バイス』の刑事役で大人気の役者さん。歌手としては、この曲がデビューシングルで、初ヒットが5位まで上がってきました。

この週2位はTina Turnerの"Typical Male"。最高位は10月18日から3週間続けた第2位。年間チャートは71位。年間チャートは年度の途中で下位になってしまいましたが、2位を3週間続ける大ヒットでした。

Tina Turnerですが、デビューは1950年代、夫のアイク・ターナーとともにIke & Tina Turnerのデュオを結成、初めてのヒットは1960年、"A Fool In Love"が最高位27位を記録します。
その後もIke & Tina Turnerとして活躍、1971年にはシングル"Proud Mary"が最高位4位を記録しました。"Proud Mary"はJohn Fogerty作、Creedence Clearwater Revivalが1969年に最高位2位を記録する大ヒットとして有名で、そのカバーで大ヒットしました。

続いて70年代半ばからは、Tina Turnerはソロで活動を始めます。アイク・ターナーとは、1978年に離婚したようです。そのようなゴタゴタから、チャートからはしばらく離れた時期が続きますが、1984年にリリースしたソロアルバム『Private Dancer』で大復活、"Lets Stay Together"が最高位26位、さらに続いてシングルカットされた"What's Love Got to Do with It"が3週間の1位、年間チャートは2位、特大のヒットとなりました。こちらをご覧ください→→→

その大復活の後は、皆さんご存知、大活躍が続きます。アルバム『Private Dancer』からは、続いて"Better Be Good to Me"が5位、"Private Dancer"が7位と、大ヒットを連発、さらには、映画にも進出して、映画『マッドマックス/サンダードーム』にメル・ギブソンとともに主演、その映画の主題歌"We Don't Need Another Hero (Thunderdome)"が2位を記録します。こちらをご覧ください→→→

そしてこの曲"Typical Male"ですが、彼女の6枚目のソロアルバム『Break Every Rule』からのファーストシングルカット。曲の作者は、いずれもシンガーソングライターのTerry BrittenとGraham Lyleのコンビによるもの。Terry Brittenはオーストラリア出身のミュージシャンですが、この曲のギターとバックボーカルも務めています。プロデュースもTerry Brittenです。このソングライターコンビに、プロデュースも"We Don't Need Another Hero (Thunderdome)"と同じですね。

この曲"Typical Male"はダンスミュージックにプラスした大迫力のソウルロック、さすがTina Turnerです。ドラムスはなんとPhil Collinsが務めています。


Tina Turnerはやっぱりライブが凄い迫力です。動画で見ても物凄いです。


今週 先週 song / artist
1 3 TRUE COLORS / CYNDI LAUPER
2 2 TYPICAL MALE / TINA TURNER
3 1 WHEN I THINK OF YOU / JANET JACKSON
4 8 I DIDN'T MEAN TO TURN YOU ON / ROBERT PALMER
5 5 HEARTBEAT / DON JOHNSON
6 15 AMANDA / BOSTON
7 4 THROWING IT ALL AWAY / GENESIS
8 9 ALL CRIED OUT / LISA LISA & CULT JAM
9 14 HUMAN / HUMAN LEAGUE
10 11 SWEET LOVE / ANITA BAKER
11 6 TWO OF HEARTS / STACEY Q
12 10 A MATTER OF TRUST / BILLY JOEL
13 20 TRUE BLUE / MADONNA
14 7 DON'T FORGET ME (WHEN I'M GONE) / GLASS TIGER
15 19 TAKE ME HOME TONIGHT / EDDIE MONEY
16 24 YOU GIVE LOVE A BAD NAME / BON JOVI
17 22 WORD UP / CAMEO
18 25 THE RAIN / ORAN "JUICE" JONES
19 21 GIRL CAN'T HELP IT / JOURNEY
20 12 HEAVEN IN YOUR EYES / LOVERBOY
21 13 STUCK WITH YOU / HUEY LEWIS & THE NEWS
22 28 I'LL BE OVER YOU / TOTO
23 30 THE NEXT TIME I FALL / PETER CETERA WITH AMY GRANT
24 31 I AM BY YOU SIDE / COREY HART
25 33 EMOTION IN MOTION / RIC OCASEK
26 29 IN YOUR EYES / PETER GABRIEL
27 36 LOVE WILL CONQUER ALL / LIONEL RICHIE
28 16 FRIENDS AND LOVERS / CARL ANDERSON & GLORIA LORING
29 32 JUMPIN' JACK FLASH / ARETHA FRANKLIN
30 40 THE WAY IT IS / BRUCE HORNSBY & THE RANGE
31 39 SOMEBODY'S OUT THERE / TRIUMPH
32 23 EARTH ANGEL(FROM "THE KARATE KID PARTⅡ") / NEW EDITION
33 18 MISSIONARY MAN / EURTHMICS & ARETHA FRANKLIN
34 17 DREAMTIME / DARYL HALL
35 42 HIP TO BE SQUARE / HUEY LEWIS & THE NEWS
36 45 TO BE A LOVER / BILLY IDOL
37 46 EVERYBODY HAVE FUN TONIGHT / WANG CHUNG
38 44 FREEDOM OVERSPILL / STEVE WINWOOD
39 27 LOVE WALKS IN / VAN HALEN
40 35 POINT OF NO RETURN / NU SHOOZ

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24 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
復活のコンビ (hannah)
2022-10-23 21:58:04
星船さん、こんばんは。
前作で大復活し、映画にも出演、一躍時の人となりました。
ちょうどC.Ⅼauper、Madonna、J.Jacksonなどの若手が出てきた頃でしたが、「姉御を忘れちゃ困る」とでも言いたげのように、往年の活躍が復活ですね。
この曲もT.BrittenとG.Lyleの復活コンビの作品です。
"男という性(さが)を持つ(典型的な)男" (音時)
2022-10-23 22:12:29
http://neverendingmusic.blog.jp/archives/29611553.html
 ティナの魅力が生きているこの曲、この勢いは全米1位になるぞ!と思わせましたが、ビルボードでは残念ながら2位止まり。ジャネット・ジャクソン、シンディ・ローパーの若手女性シンガー(当時)にオネエサンは阻まれてしまって残念でした。(ちなみにキャッシュ・ボックスのチャートでは1週だけですが、No1になっています)。
https://en.wikipedia.org/wiki/List_of_Cash_Box_Top_100_number-one_singles_of_1986
Unknown (太ったボンジョビ m(_ _)m)
2022-10-23 22:22:51
へへぇーー m(_ _)m
あえて3週1位を飛ばして3週2位を持ってこられる…
2週1位が続くのであと1曲は1位獲れなかった曲紹介がある…
恐らくそれは夏に私らが執拗に⭐⛴️さんに迫ったシェレールが関係している…
今回の⭐⛴️サバス、もとい⭐⛴️裁き、庶民の太からすれば感激の至り、一生付いて行きますです。
とはいえ⭐⛴️さん、この男典型、曲調がお笑いソングのようでもあり、84年の「寝ないでアハーン♥️」からのイイ曲群(愛の魔力はイマイチ)を体験してきた同士からすると「おいおい2位かよ、アレサは詰んだのに」との思いもありました。
まあチナターナーは何でもありだから、早めに出してきて偉いぞ、てな感じで市場はチナにおおらかだったようにも思いましたよ。あの顔は許せるんですよねー。
Unknown (blackmore1207)
2022-10-24 11:47:26
こんにちは。
「Break Every Rule」はティナ・ターナーが"Private Dancer"(1984)で復活してまさに全盛期のアルバムでした。
ゲストを大勢呼び、豪華絢爛な作品でのびのびと好きなように、贅沢にレコーディングに臨んでる気がします。
ゲストにクラプトン、ボウイ、マークノップラーなどイギリス勢を尊重した作品でした。
またA面の楽曲はほぼ全てギャラガー&ライルのグラハム・ライルとテリー・ブリテンのコンビを任せており、落ち着いた出来きでしたね。
若手にも負けないパワフルな (星船)
2022-10-24 21:06:37
hannahさんこんばんは。
そうでした、この時のTop3は全員女性ボーカルでしたね。若手二人にティナ・ターナーですか、若手二人にも負けないパワフルなボーカルでした。
曲も、ダンサブルであり、カッコイイ曲でした。
CBではNo.1とは (星船)
2022-10-24 21:14:40
音時さんこんばんは。
この曲は1位になると思っていたのですが、ホント残念でした。そうですか、キャッシュ・ボックスのチャートではNo1になったのですね。知りませんでしたが、それは良かった。
ダンサブルで、迫力あるこの曲、ティナ・ターナーにはぴったりな曲で、No.1になっても当然のカッコイイ曲でした。
2位で止まって残念 (星船)
2022-10-24 22:15:33
太ったボンジョビさんこんばんは。
この時は、載せたい曲、好みの曲は沢山ありました。だいぶ先まで、どれを載せようか、一応順番を決めた、が、まだ迷っているところもあるのですよ。今後、急に載せる気になるかもしれませんが。
この曲は、ティナ・ターナーには一番合っている曲じゃあないでしょうか。2位で止まって残念だったです。
皆さんが応援 (星船)
2022-10-24 22:25:59
blackmore1207さんこんばんは。
そうですよね、このアルバムは豪華なメンバーでした。87年に13位まで上がった"What You Get Is What You See"はエリック・クラプトンのギターでしたか。他にもSteve Winwood やBryan Adamsも参加していました。勢いもあり、皆さんが応援していたこのアルバムでした。
Unknown (太ったボンジョビ ( ´◯`)ハアハア)
2022-10-24 22:31:35
おお実は私もジャネット1位を過ぎれば、コメントしてみたい曲が、上位も下位も年末年始まで目白押しみたくなっております。
去年もでしたが、この年もやはりクリスマスに向けて?アルバム出してくる人が多いんでしょうか?
その割には年末の4週1位はシングル3枚目だったりして、その訳の分からなさもまたオツであります。
チナタナビデオ、ライブの方を拝見、こりゃタマラ&ザシーンですな!
デカイ頭なのにあの肢体、バランス悪すぎて、いっぺんコケたら一人では起き上がれないのでは?そして迫力満点と思っていた顔は何ともチャーミングであります。
その上での激しいパフォーマンスと、バニッシュしない歌声…シングルはつまらないと思っていましたが、映像見ると抱きたくなってきてタマラ&ザ……いや少々沸騰してしまったようです。
このビデオ、メタルバンドのパンテラではないですが、主旨は「悩殺」ですね?イヤらしい❤️
ライブ動画は (星船)
2022-10-25 20:47:40
太ったボンジョビさんこんばんは。
そーですか、このライブ動画、気になりましたか。私はティナさんよりも、バックのおねーさんが気になって仕方かなったですが。何とも、楽しそうなライブですね。一度見てみたかったですが。
この後、気になる曲が目白押しですね。ブログの記事を書くのも楽しみです。ご期待くださいね。

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