ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

1983年9月24日付 ビルボード 全米 Top40 Asia - Don't Cry

2019-09-23 09:06:16 | 1983年ビルボードTop40
1983年9月24日付ビルボード All American Top40、1位の交代がありました、2位から上がっての1位はBilly Joelの"Tell Her About It"。Billy Joelですが、1974年に最高位25位を記録した初めてのTop40ヒット"Piano Man"以来、毎年コンスタントにヒット曲を生み出しています。No.1の獲得は、1980年7月に2週間の1位を記録した"It's Still Rock and Roll to Me"以来3年ぶり2曲目となります。

2位は4位からアップ、Bonnie Tylerの"Total Eclipse of the Heart"。Bonnie Tylerですが、1977年に3位を記録した初めてのヒット曲"It's a Heartache"以来2曲目のTop40ヒットがTop3入りです。
3位は前週と変わらずこれで3週目の3位、Men Without Hatsの"Safety Dance"。Men Without Hatsですがカナダ出身の3人組。デビューアルバムからの初めてのTop40ヒットシングルでもちろん初めてのTop3入りです。
4位は2週間の1位からダウン、Michael Sembelloの"Maniac"。映画『フラッシュダンス』のサウンドトラックに収録され、主題歌に続いてのNo.1獲得です。Michael Sembelloですがセッションミュージシャンとして活躍していましたが、この曲が初めてのヒットです。
5位は9位からアップ、Air Supplyの"Making love Out of nothing at all"。Air Supplyですが、1982年に最高位5位を記録した"Even the Nights Are Better"以来のTop5ヒット、アメリカデビューしてからたったの3年間でなんと8曲目のTop5ヒットです。

この週10位はAsiaの"Don't Cry"。最高位は9月17日と24日の第10位。年間チャートはぎりぎり100位以内の98位、最高位4位を記録したデビューシングル"Heat of the Moment"に次ぐヒットとなりました。

Asiaといえば、私のブログでも3回目の登場となりますが、ご存知スーパースターが結集して1982年に結成されたグループ。
改めまして、メンバーは、元キング・クリムゾンのジョン・ウェットン、元イエスのスティーヴ・ハウ、元エマーソン・レイク・アンド・パーマーのカール・パーマー、元バグルスでイエスのジェフ・ダウンズの4人組。このグループ結成時点ですでに全員がスーパースターです。

デビューアルバム『詠時感〜時へのロマン』は9週間の1位を記録して年間チャートも1位、1,500万枚以上売り上げた歴史的な名盤です。
そのアルバムからは、"Heat of the Moment"が最高位4位、"Only Time Will Tell"が17位を記録します。

そして続いて1983年にリリースされたセカンドアルバム『Alpha』はデビューアルバムほどではありませんでしたが、最高位6位。
そのアルバムからのシングルカットがこの曲"Don't Cry"です。
この曲がなんといってもカッコイイのはイントロのSteve Howe のギター。なんというきれいな、美しいメロディのギターなのでしょうか。
曲はGeoff DownesとJohn Wettonの共作。もちろんJohn Wettonの美声もこの曲の特徴です。


今週 先週 song / artist
1 2 TELL HER ABOUT IT / BILLY JOEL
2 4 TOTAL ECLIPSE OF THE HEART / BONNIE TYLER
3 3 THE SAFTEY DANCE / MEN WITHOUT HATS
4 1 MANIAC / MICHAEL SEMBELLO
5 9 MAKING LOVE OUT OF NOTHING AT ALL / AIR SUPPLY
6 5 SWEET DREAMS (ARE MADE OF THIS) / EURYTHMICS
7 7 HUMAN NATURE / MICHAEL JACKSON
8 8 PUTTIN' ON THE RITZ / TACO
9 12 SEXY + 17 / STRAY CATS
10 10 DON'T CRY / ASIA
11 16 KING OF PAIN / POLICE
12 14 FAR FROM OVER / FRANK STALLONE
13 17 TRUE / SPANDAU BALLET
14 15 PROMISES, PROMISES / NAKED EYES
15 6 EVERY BREATH YOU TAKE / POLICE
16 19 HOW AM I SUPPOSED TO LIVE WITHOUT YOU / LAURA BRANIGAN
17 26 ISLANDS IN THE STREAM / KENNY ROGERS with DOLLY PARTON
18 11 SHE WORKS HARD FOR THE MONEY / DONNA SUMMER
19 13 LAWYERS IN LOVE / JACKSON BROWNE
20 18 I'LL TUMBLE 4 YA / CULTURE CLUB
21 29 ONE THING LEADS TO ANOTHER / FIXX
22 23 DEAD GIVEAWAY / SHALAMAR
23 28 BURNING DOWN THE HOUSE / TALKING HEADS
24 21 HUMAN TOUCH / RICK SPRINGFIELD
25 30 TELEFONE (LONG DISTANCE LOVE AFFAIR) / SHEENA EASTON
26 27 KISS THE BRIDE / ELTON JOHN
27 20 FASCINATION / HUMAN LEAGUE
28 31 TELL HER NO / JUICE NEWTON
29 32 BIG LOG / ROBERT PLANT
30 37 DELIRIOUS / PRINCE
31 34 TONIGHT, I CELEBRATE MY LOVE / PEABO BRYSON & ROBERTA FLACK
32 25 DON'T YOU GET SO MAD / JEFFREY OSBORNE
33 33 LADY LOVE ME (ONE MORE TIME) / GEORGE BENSON
34 36 DON'T FORGET TO DANCE / KINKS
35 40 SUDDENLY LAST SUMMER / MOTELS
36 39 SITTING AT THE WHEEL / MOODY BLUES
37 38 IT MUST BE LOVE / MADNESS
38 22 IT'S A MISTAKE / MEN AT WORK
39 47 IF ANYONE FALLS / STEVIE NICKS
40 41 COLD BLOODED / RICK JAMES

コメント (24)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« Jackson Browne - Lawyers in... | トップ | George Benson - Lady Love M... »
最新の画像もっと見る

24 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
早くも2作目 (hannah)
2019-09-23 21:35:05
星船さん、こんばんは。
デビューアルバムの♪Asia♪からわずか1年少しで早くも2作目の発表となりました。
一般的にプログレ系は寡作で2~3年に1枚ですから、このあたりも産業ロック化された証でしょうか。
それともデビュー時の勢いがあるうちにという意図があったのでしょうか。
デビューアルバムに比べるとやや迫力に欠けましたが、このアルバムもなかなかの出来栄えでした。
あと3年早ければもっとヒットしていたでしょうね。
返信する
PVのサル芝居が難点。 (実験鼠)
2019-09-23 22:34:37
この曲、大好きでした。が、恐らく歌詞とは全く関係のないインディ・ジョーンズのB級版みたいなPVには失笑を禁じ得ないですねw まあ、それなりに楽しめますけど。
返信する
一番最初に買った洋楽EPです。 (地味JAM尊)
2019-09-23 22:48:44
もはやレコード盤丸ごと行方不明ですが・・・。
凄く聴きやすくてカッコイイと「鼻たれ中1小僧」には感動ものでした。次作の「アストラ」が売れ行きイマイチでしたが、初期3枚は今でも「強烈に気に入って」ます。こういう「聴いててワクワクする音楽」はもう出てこないんですかね?
返信する
Unknown (太ったボンジョビ( `_´))
2019-09-23 22:58:20
ドンクラが10位で終わるときのウェットンはまだ余裕があったはず。
しかしアルバムの動きが悪く、ロングセラーの芽がなくなった時のウェットンの気持ちを推し量りたいです。ナムナム。
83年、最も待たれていたアルバムでもあったはずだからレンタルでなくちゃんと買いました。
デビューアルバムでもシングル2曲よりもその他の曲が優れていたので、その予測も付いたし。
デビューアルバムならタイム、ワイルデストドリームズ、流れのままに、このアルファならやはりヒートゴーズオン、アイトゥアイ、トゥルーカラーズあたりをダビングしてましたかね。
エイジアをリスナーが見限ったのはドンクラの次がスマイルだったからではないかと邪推してます。
あとドンクラは明るい曲調なので転調のひと捻りが欲しかったところであります。
(ヾノ・∀・`) UKキコーカナー♪
返信する
Unknown (音時)
2019-09-23 23:10:46
http://neverendingmusic.blog.jp/archives/15420475.html
 ファーストと変わらぬサウンドでこの曲もヒットしましたね。アルバム名は「アルファ」でしたが、LPレコードだとA面が「アルファ」でB面が「ベータ」と書かれておりました。だとすればなんでタイトルが「アルファ
」だけなのだろう?とずっと疑問を持っておりました。アルバム「アルファ」のウィキペディア情報ですが、「アルファ」のミュージックカセットのみ収録曲が1曲多い(Don't CryのシングルB面のDaylight)とのこと。当時のアメリカはレコードよりもカセットの方が売れていたようですよ。
返信する
セカンドは (星船)
2019-09-24 21:29:08
hannahさんこんばんは。
デビューアルバム『Asia』は素晴らしいアルバムでした。大ヒットしましたよね。そのアルバムに続くセカンドは期待が大きすぎたのか、ファーストに比べればいまいちの売れ行きでありましたが、それでも最高位6位とかなりのヒット、それも分かる内容も充実していたアルバムだと思います。この曲の次のシングルも大好きでした。
返信する
PVは? (星船)
2019-09-24 21:32:27
実験鼠さんこんばんは。
この曲は実にかっこいい曲でした。
PVはというと、そいうえばインディ・ジョーンズのB級版というのもわかる内容でした。当時、PVに凄く力を入れるアーチストと、そうでないアーチスト、両方いました。PVの出来がシングルの売れ行きにも影響があったこともあったでしょうか。
返信する
産業ロック (星船)
2019-09-24 21:34:44
地味JAM尊さんこんばんは。
いや~、そうなんですよね、この曲は「聴いててワクワクする音楽」でした。そういう曲は特に最近はほとんど聞かなくなりました。そういったことでは、80年代の初めは、「産業ロック」という素晴らしい音楽ができた時代でした。
返信する
スマイル~ (星船)
2019-09-24 21:42:39
太ったボンジョビさんこんばんは。
デビューアルバムは、シングルも良かったですし、アルバムを聞いても飽きさせない、大ヒットしたのもわかる名盤でした。
セカンドもそれなりによかったですが、ワンパターンになってしまったところもあったのかもしれません。
サード以降はあんまり売れなくって残念でした。
ちなみに、セカンドアルバムでは、次のシングルになった曲が最も好きです。
返信する
カセットは? (星船)
2019-09-24 22:21:55
音時さんこんばんは。
エイジアのアルバムは、ずっとaが付いていました。
初めて聴きましたが、アメリカではカセットの方が売れていたとは!なぜなんでしょう。そういえば、昔、カセット何てどんな人が買うのだろう?と疑問に思っていました。日本ではカセットを買う人はほとんどいなかったのでは。LP買ってカセットに録音して聴けばいいのに?
返信する

コメントを投稿

1983年ビルボードTop40」カテゴリの最新記事