基左衛門の独り言

坂東の風上毛の空と風景をブログで皆様へ、八十爺

食べたーい昔のねぎ

2013-05-23 18:17:45 | 日記・エッセイ・コラム

  今日の上毛新聞に気に成る記事がいくつかあった。一つは三山春秋のねぎ談議、もう一つは母の故郷の倉渕村の水沼烏川原の小栗上野介さんの碑の話だった。特にねぎ談議は最近見た目は良いが昔のように生で良し煮ると甘くてなおよし、というような物にお目に掛かったことが何年いや何十年も無いような気がする。

001 このネギはかたい、甘くない、醤油漬けにしてもヌルヌルにならない、

                       JAなのに、スーパーはなお      

 昔昔と言いたい処だがそれ程でもない、七十年ほどの昔小学校「国民学校に成る寸前だった」四~五年生だったろうか、夏休みに多野郡万場町の親戚の叔母の家の大塚酒店へ遊びに行ったとき、従兄弟の幸ちゃんと云っても(一番上の叔母御の子一家の大黒柱、俺のお袋は一番下の娘)歳は違うが可愛がってもらった。朝飯だったか幸ちゃんが美味そうにガッガッと食べている、ご飯の上へ何か載せて、「なにそれ美味そうだね」「うん食べるか、おーいねぎもう少し切ってくれ」と奥さんに言いそのねぎに醤油をかけて掻きまわしてよこした、ご飯に恐る恐る載せて食べると美味い、適度の辛みと微かな甘み其れに絡んだ生醤油の香り、何と言っても取り立ての新鮮野菜の味、以来病み付きになり帰ってからも時々やっていたがいつの間にか途絶えていた。

 今日の三山春秋はその遠い昔を思い起こさせてくれた、あの頃のねぎが食べたい、味噌汁に入れたねぎ、口の中で中の芯がするりと出てきて甘みが口に広がる、すき焼きのねぎなんと云ってもあの生ねぎの味、納豆の増やしにしたのも美味かった。

 食べたーい昔のねぎ