本日、念願であったある障がい福祉サービス事業所の落成式がありました。
重度心身障がい、すなわち身体的にも知的にも重いハンディのあるお子さんを持つお母さん達と出会ったのが、今から約6年前、私が前橋市議会議員選挙に初挑戦した頃であったと思います。それをきっかけに、皆さんが抱えている切実な現状を知り、ハンディのある方々に対する施策が最も遅れているということを痛感しました。以来、“ハンディのある方々が、そのハンディを感じることなく地域でいつまでも安心して暮らせる地域づくり”を目指して、取り組んできました。そして、最もハンディの重い重度心身障がいの子ども達は、養護学校を卒業した後働くことができないため、自宅にこもりがちになってしまうため、先ず、自宅以外の居場所づくりを行政に要望してきました。しかし、なかなかうまく行かず、結局、しびれを切らしたお母さん方が自ら、居場所づくりに取り組むこととなりました。当然、資金作りのための絵画展・コンサート・ゴルフコンペ等の開催に始まり、社会福祉法人の立ち上げ等、いくつもの高いハードルがありました。しかし、それらを乗り越えて、見事に、本日、落成式を迎えることができました。これは、ある意味“奇跡”かもしれません。しかし、見方を変えれば、それだけ切実な問題だけに、皆必死であったということの証かもしれません。落成式では、自らハンディのあるお子さんを持つ長居理事長の涙の挨拶に始まり、これまで施設づくりを支えてきて下さった皆様の大変心温まるご挨拶の数々に、改めて、沢山の皆様の思いが結集した、正に汗と涙の結晶であるということを実感し、私も大変感慨深いものがありました。前橋市議会議員に初当選させて頂いて以来6年余。少しでも皆様のお役に立てたということを、大変嬉しく思います。
しかし、実際には、まだ漸くスタートラインに立ったばかりです。これからの運営においても、難局が予想されます。また、究極的には、本日、長居理事長もご挨拶の中で触れられておりましたように、“親が、ハンディのある子を残して、安心して旅立つことのできる社会の実現”といった目標があります。まだまだ道のりは険しいと思いますが、いつの日かその“究極の目標”を達成できるよう、これからもお母さん方と共に頑張って行きたいと思います。そして、それがひいては、誰もが安心して暮らすことのできる群馬の実現に繋がるものと信じています。
この度の居場所づくりにあたり大変なご理解とご協力を頂きました群馬県、前橋市、地元島町の皆様を始め、その他陰に陽に支えて下さった皆様に感謝し、そして何よりご苦労にご苦労を重ねてこられたお母さん方を始めとするメンバーの皆様に、心からの敬意を表します。
前橋市大利根町2-14-4
℡027-251-8407