前橋市議会議員中島もとひろの“私たちの子どもや孫の世代のために!”

前橋市議会議員中島もとひろのブログです。日々の活動や愛する故郷“前橋”への熱い思いを、このブログを通じてお伝えします!

参議院への期待

2007-08-08 23:43:20 | Weblog
 先日の参議院議員選挙の結果を受け、本日より臨時国会が始まりました。約50年ぶりに自民党以外の政党、民主党が参議院で第1党となり、民主党の江田五月氏が議長に就任されたことを盛んにニュースで報道していました。

 確かに過日の参議院議員選挙で民主党が大躍進しました。しかし、今のままでは衆議院と何ら変わらないように感じます。

 二院政の意義は、1つの法案を2度チェックできるということです。2つの違う眼で見極めなければなりません。しかし、これまでの参議院では、衆議院との違いをあまり感じることができませんでした。特に参議院選挙前の通常国会最終盤では、会期内に一政党の都合で法案を押し通すような、二院政の中での参議院の存在意義を自ら否定してしまうような大変残念な行動が目に余り、それがそのまま国民の審判として下った選挙結果となりました。

 今回、約50年ぶりに自民党以外の政党が参議院で第1党となり、衆議院とは違う構図となったわけですから、二院政の中での参議院の存在意義を大いに高めて欲しいと思う一方で、参議院でも政党政治が行われている以上、その限界も感じます。

 国政では議員内閣制が採られており、衆議院の与党の中から総理大臣が選ばれ、その下に内閣が構成されます。そこには当然政党政治、或いは与党野党があって然るべきだと思います。しかし、二院政の下における衆議院に対する参議院のあり方を考えると、正に“良識の府”として政党政治や大臣の輩出は避け、政党を中心とする国民の代表機関たる衆議院に対し、真の国民の代表機関としての参議院として、1人1人の議員が国民の立場に立った判断を下し、その結果過半数を超えるか超えないかで1つ1つの法案が決せられるような参議院になって欲しいと、理想論と言われるかもしれませんが期待しています。

 実際、かつての参議院改革の議論の中でも、同様の考え方はすでに示されているようです。参議院こそ国民の真の代表機関として、改革の実行に取り組まれることを期待しています。