写真は、後でのアップになります。
ご支援者のみなさまに、謹んでご報告を申し上げます。
沖縄の聴導犬けいちゃんのユーザー・上原麻奈未さんからの聴導犬認定試験に合格したお礼のお手紙をご紹介させていただきます。
『ユーザーの負担を軽減。念願の沖縄県内での認定試験でけいちゃん「聴導犬」に なりました』
聴導犬けいユーザー上原麻奈未
12月12日に沖縄県内での認定試験を受けることができました。
投薬ミスの後遺症が出てしまい早くに引退する聴導犬まつ君の後継犬として、チワワのけいちゃんと聴導犬認定試験を沖縄で受けました。おかげさまで、めでたく合格でき、喜びの報告を申し上げられます。みなさまのご支援を、本当にありがとうございました。
実は、沖縄や北海道など、本土から離れている地域での補助犬の貸与と認定試験には困難が付きまとっています。たとえば、補助犬の認定試験の受験では、沖縄からでは通常、一番近くても兵庫県に行かなくてはなりませんでした。バスや電車の訓練も兼ねるとすると松本電鉄や伊那バスの協力を得ている長野県まで行くことになります。
さらに、以前は、認定前の候補犬は飛行機の貨物室での運搬になったため、(福)日本聴導犬協会では、まつ君の貸与(8年)前から航空3社に「候補犬の客席への同伴」を繰り返しお願してきましたが、当時は、返事さえもらえない状況でした。断っても、断っても、あまりに何回も(福)日本聴導犬協会からお願いがあるので、航空会社さんは、嫌だったのかもしれません。
8年間の努力の成果で、2012年はJALさんが「厚生労働大臣指定法人の仮認定犬ならは、JALの審査後に搭乗を認める」との好意的な受け入れにより、小さなけいちゃんをフェリー(31時間)ではなく、飛行機で沖縄に入れることができました。また、沖縄での認定試験のために(福)日本聴導犬協会では、沖縄県身体障害者更生相談所のN様にお願いして、認定委員を現地で見つけ、お願いできることができました。ユーザーの負担をできるかぎり省くための努力を、協会が1年前から行ってくれた結果です。今の私は、母や父の介護があり、現在は長野に容易に行けないので大助かりでした。
協会のスタッフのみなさまに感謝するとともに、まつ君、けいちゃんを「すばらしい聴導犬」に育て上げてくれたご支援者やソーシャライザーさんや学院生はじめ大勢の方々のご協力の元に、一人前の聴導犬になる事ができ、本当に深い愛情を感じると共に、感謝が絶えません。
協力してくれた沖縄県庁や沖縄県身体障害者更生相談所、手話通訳の派遣など、本当にたくさんのみなさまのご尽力を、私はずっと忘れないでしょう。 「認定合格」できたのも、私をサポートし常に支えてくれる中学生の娘や、近くに住んでいる妹も多忙な中さまざまなかたちで支援してくれたおかげです。自宅訓練を遂行でき、無事に「認定合格」につながりました。心から感謝の意を表します。
聴導犬普及のために、私にできる方法としてはブログで『聴導犬けいちゃんの絵日記』を来年開けに始める予定です。けいちゃんの目を通した風景や出来事を1枚の絵で綴り、日々の暮らしや日々の鍛練、そして聴導犬の楽しさや素晴らしさを周囲に周知できたら、こんな至福はございません。
ちなみに、まつ君はけいちゃんの合格と共に引退表明いたしました。現在、12歳ですが、今後はけいちゃんと一緒に健やかにライフスタイルを送れるように精進を重ねてまいります。
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