有馬もとの補助犬訓練士ダイアリー

聴導犬・介助犬国際認定インストラクター(日本聴導犬協会)有馬もとのプライベートブログです。

38: にゃん太にまたたびを!

2005-09-26 16:12:13 | とっても私的
 ↑ななちゃんとにゃん太君。協会の犬たちは、にゃん太が大好きです。

 (福)日本聴導犬協会は、世界で最も成功している英国聴導犬協会の指導を受けて、1996年に成立したのですが、そのころから、英国聴導犬協会では、支部をヨークに設けて、南部のオックスフォードシャーと北部のヨークの2箇所に設けていました。よく訓練士の方たちと話しているのは、犬は同僚、猫はいやしってこと。

 ヨークの建物は大きな牛舎だった塀で囲まれた古い家屋。中には、聴導犬の候補犬のほか、猫が6匹、聴導犬訓練用に飼われ、我が物顔で、ベッドの上や開けっ放しの戸棚の中など、自由に暮らしていました。
 訓練士が言うには、時々、何もいないはずの部屋で、猫が急に背中の毛を立て「シャー」と威嚇を空に向かってするのは、クエーカー教徒の古い民族衣装をつけた幽霊がきているせいだ。とのことでした。

 その訓練士も、何回かクエーカー教徒っぽい服装をした女性を見たとおっしゃってましたよ。猫は「魔よけ」でもあるので、それもあって、たくさんの猫を放し飼いにしていたのかもと、今は、思ってます。

 日本聴導犬協会は、2棟続きの家屋を借りています。どちらも別々のボランティアさんの持ち家でした。こんなに犬たちがきままにどの部屋にも出入りできるのも、大家さんである協会ボランティアの方々のご理解の賜物です。

 さて、本題に入りますが、協会の建物のうち1軒は、建築家の方の持ち家だったのですが、破産され、実家に帰られ、自殺されてしまったそうです。
 現在の住人としては、住んでいるのは、ちょっと怖いのですが、犬がいて、狩の名手、にゃん太もいるので、安心できます。
 でも、時々、空を見るのは、英国聴導犬協会の猫ちゃんたちと変わらないかも。

 というわけで、日ごろのごほうびにスタッフが「またたび」を岐阜から購入してきました。小さなイカ型した茶色の実は、人間にはにおいもなく、魅力的ではないのですが、ひさびさに帰ってきたにゃん太は、スタッフが忘れていたまたたびのあるところを臭いで追跡し、ビニールの上からかぶりついていました。

 「はい。はい。上げますよ」
 と、1個、にゃん太に与えると、その場でバリバリとかみゴクリと飲んでしまいました。もうびっくり。
 臭いをかぐものではないの? 
 食べちゃったけどいいの? 
 と、様子を見ていたら、急に元気になり、道路へヒュっと流線型を描いて出て行ってしまったのです。

 その後、これまでにはない「ミニャ、ミニャ」という、道に体をスリスリして不思議な声を上げ、夜の闇の中に消えてしまいました。

 でも、翌日、にゃん太を見かけると、なんだか、疲れているようで、もしや、またたびって、覚醒効果があって、与えるときに気をつけなくてはならないのかと、反省してます。
 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿