インドカレーのパイオニア「ナイルレストラン」＠銀座

この店は、日本に本格的なインドカレーを広めた店として
あまりにも有名。
それまで、小麦粉のカレーしか知らない日本人に
サラサラのインドカレーを教えてくれた店。
その当時からここで営業していたのかどうかは、
よく知らないが、草分け的な存在であることは間違いない。

実は、8月のお盆のときここまで来たら休みだった。
確か年中無休だったような気がしたけど・・・
そのことをこの日、店主に聞いた。

「ああ、私の誕生日は1週間やすみ。」

「・・・・・」

返す言葉がない。
インドの人は楽観的な人が多いと聞くが、
ん～やっぱりインド人？


それにしても、この日は日曜日。
12時前にもかかわらず、これだけ並んでいる。
さすがです。








にこやかな店主は、メディア好きのようで
必ずと言っていいほど、カレーの本に登場している。
なので、知っている方も多いと思いますが、
登場してもらいました。


さあ、それでは注文は・・・・

と言っている間に、

妙にくだけたインド人が、テーブルにメニューを広げて、　

「はい、注文はなに？
ムルギランチ？　　おいしいよ。　　みな、これたのむよ。」

「・・・・え、・・・・っと」

「はい、ムルギランチ？　ムルギイランチ。」

「あ、　　じ、じゃあそれください。」

日本人に強いインド人である。

ということで、注文はムルギイランチ２つ。


１５分ほどででてきた。

「ムルギランチ」

このランチを見て思い出したが、


一昨年、定年を迎えた我が家の近所の夫婦が、
初めてのデートの時に、ここへ来たらしい。

多分、４０年ぐらいは前のことだと思うが、
インド料理など食べたことがない二人。
「ムルギイランチ」
「ムルギイ・・・」
言われるままに「ムルギランチ」を注文したらしい。
で、注文のムルギイが来たら、
お店の人がチキンをほぐしてくれる。
（今もほぐしてくれる。）

ただ、当時は手でチキンをほぐしていたらしく、
ナイフとフォークは使わなかったそうである。

これを見て、奥さんの方が怒った。
最初のデートなのに、手でいじくりまわしたものを食べさせようとした、と。
つい最近まで、この奥さんプンプンしていたので、
本当に食べ物のことに関しては、怖いなあと思います。


実際に当時は手でほぐしていたか、
奥さんの勘違いかはわかりませんが、
今はナイフとフォークで綺麗にほぐしてくれます。


カレーはサラサラ。
デリーに比べれば、やや優しい味わい。
辛さもちょうどいい感じです。
キャベツとチキン、マッシュポテトがいいですね。

て、おいしく食べていたら、
またまた、来ました妙に人懐っこいインド人。

「ぜんぶ、まぜる、ね。」
「そう、いっぱいまぜる。」

「はい、はい。そうかまぜるのか。」
無視して食べていると、

「まぜると言って、やらない。　よくないね。」
「まぜるとおいしいね。」


以上のようなやりとりを
各テーブルごとにやっているものだから、
もう、みんな和やかな雰囲気になって、
店主と写真を撮ったりしてました。

まさに、「アメージングカレーショップ」ですね。

十分にカレーを楽しませてもらいました。
そこから銀座のホコ天をぶらっと・・・



誰がどんな意図でやったのかは、全くの謎。
なんで、こんなとこに・・・・



お盆に見つけた比較的空いているコーヒーの飲める場所。
銀座の中心にあるけど高い値段でなく、良心的なお店です。



「ナイルレストラン」：中央区銀座4-10-7