この店はどうかな?
日頃、食事に立ち寄ったお店や建物のことを書き込みます。浦和、志木、県内、都内、そして最近は福島県がエリアです。
 



この記事は載せようか、どうしようかと悩んだのですが、
興味ある人だけでも見てもらえればいいか、
ということで、載せました。植物の生態(タンポポ)の話です。
食べ物、自転車の話は一切出ませんのであしからず。

     ・・・・・・・・・・・・・・・

ある方のブログに写っていたタンポポの花を見て、
ちょっと違うよなあと思い、コメントを入れたのがきっかけ。
調べれば、やはりタンポポしか考えられない。
なぜだろう。ひょっとして・・・


私が野草に興味を持ったのは20年ほど前かな?
ほとんどの記憶はどこかにいってしまったが、
その頃調べたタンポポのことは、割と覚えていました。
そんな曖昧な記憶を頼りに書きますので、
「そこ違うよ」とお思いの方は言ってください。

まずは、タンポポの見分け方。
今の時期、県南では、カントウタンポポはもう見られず、
咲いているとすれば、セイヨウタンポポです。
先日、県北へ行った時に、
堤防に咲いているカントウタンポポを見ました。
(県北も今はもう見られないかも)

風が強く、フレームにうまく収まらないのはご愛敬。


こちらは、セイヨウタンポポ。ガクが反り返っています。
これが、タンポポの見分け方なんです。
ところが最近、状況が少し変わってきているとのこと。

     ・・・・・・・・・・
  

1基本的な話

(1) 在来種と外来種
在来種とは、元々その場所に生息していたもの。早い話、関東ではカントウタンポポ。北海道、東北方面には、エゾタンポポ。
関東以西には、カンサイタンポポ、シロバナタンポポ。
大雑把にはこんなもんかな。図鑑では日本には20種ほどのタンポポがあって、地域ごとに分布しているとのこと。
・外来種とは、外国から来たもの。本来、日本には生息していなかったが、何らかの理由により日本で生息するようになったもの。
て言っても、在来種も太古に外国から来たものなんだけど、ここで
言う外来種は明治以降が一般的かな。特に定義付けされたものはありません。
セイヨウタンポポがこれ。

(2) タンポポの特徴 
タンポポが綿毛を付けて飛ぶのはよく知られているところだけど、
この綿毛に付いているのは、もちろん種。
一般的に種はどうやって出来るのか思い出してみてください。
おしべとめしべにより受粉が行われると種が出来ます。つまり、
1つ1つの綿毛は、それぞれが花であって、1つ1つの花が
受粉後に
種を付け、綿毛となって飛んでいきます。
つまり、タンポポはこれらの小さな花の集合体なんです。

 

2 ちょっとマニアックな話

(1) タンポポの生態
在来種のタンポポは、春先に芽吹き花を咲かせ、受粉後に綿毛で自分の種を飛ばして、子孫を残していきます。このとき在来種は「有性生殖」を行います。
「有性生殖」とは、まったく別のタンポポの花粉を受けて、受粉
させることで、これにより、様々な遺伝情報を残していくことが出ます。これに対し、セイヨウタンポポは、有性生殖を行わず、単為生殖によって、受粉することなく種子を作ります。そのため、遺伝情報が単純化しています。
 簡単に言うと、在来種には、遺伝子レベルにおいて様々なタイプのタンポポがあり、変化に富んでいるのですが、これに対し、セイヨウタンポポは、単純にクローンを多く生み出しているにすぎず、ストレス(急激な温度変化や水害などの自然現象)に対応できない時には、その種が全滅してしまう危険性を持っています。このリスクを減らすものが有性生殖であり、ある種のストレスで一部の種が絶えても、別の種が生き残って子孫を増やしていくという方法を選んでいるのです。もちろん、単為生殖にはそのメリットがあり、ストレスがなければ確実に子孫を増やすことができ、しかも、一時に多量の分布を果たすことが可能となります。
・タンポポは受粉による分布を図っていく他に、自らも冬越しをする多年草です。タンポポの葉は根と茎の付け根から4方に広がっています。これが冬になると茎の部分は枯れ、葉の部分が円形に広がって(ロゼット状となって)冬越しをします。

(2) セイヨウタンポポの席巻

外来種であるセイヨウタンポポは、一時に広範囲に分布することが可能ですが、さらに、在来種に比べて花期が長い(春から秋にかけて咲く)、このため、競争力は非常に高い。したがって、土を掘り起こしたり、宅地などの開発を行うと一気にセイヨウタンポポが進入してきます。都市部ではもうほとんど在来種は見られないと言えます。


3さらにディープに

(1) 在来種との交配
0年前にも、一部で言われていたのを記憶していますが、最近確認したところ、やはり、在来種とセイヨウタンポポの交配、在来種同士の交配などが進んでいるようです。
 これまで、在来種は棲み分けがされていて、互いの交配はあったとしても急速な展開はなかったと思われます。しかし、セイヨウタンポポの席巻や地球温暖化、国内を問わず人の移動が頻繁に行われる中で、これまでの分布が保たれるかといえば、答えはおのずと明白です。現在、在来種と思われる中には、半分セイヨウタンポポの遺伝子が含まれているものがあり、エゾタンポポとの交配の進んでいるものも多いと聞きます。したがって、見た目での判別が非常に難しくなってきているのが現状です。
 でも、一応の判別としては、遺伝子レベルで違っていたとしても、総苞片(ガク)の反り具合で判別するのが一般的です。


4 最後に 
   これは、ある公園で写したものですが、
 どうも、ちょっと雰囲気の違うタンポポに思うのですが・・・・・





以上で、気まぐれな植物の話はおしまい。



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コメント
 
 
 
Unknown (tomochan)
2010-05-20 12:45:04
「タンポポについて」とのタイトルでしたので深谷のラーメン店「たんぽぽ亭」のお話かと思いました。
 タンポポについて大変お詳しいのでびっくりしました。私など、ただ見て、写真撮るだけでおわりです。
>タンポポはこれらの小さな花の集合体
確かにそうですね。気がつきませんでしたので、今度じっくり観察してみます。
 
 
 
tomochanさんへ (モッチー)
2010-05-20 19:09:03
分かりました。今度「たんぽぽ亭」へ行ってみますね。(^_^)b
覚えていること全て書いたので、もう何も残ってません。
 
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