
オマージュっていったら、萩尾望都先生に失礼なのかなあ。
アデラド・リーは、彼女の作品「A-A´」(エー・エーダッシュ)の主人公です。
手元に本がないので、記憶だけで描いてますから、知ってる人がみたら、ぜんぜん違うと思うことでしょう。かんべんしてくださいね。
彼女が40代から50代に描いた作品の主人公は、このアディのように、だんだん無表情に凍り付いてきます。苦しいくらい、凝り固まっていくんです。若い頃には、エーリクやドミニクなどの、活発でかわいいお茶目な主人公もいたのに。まるで何かに魂を吸い取られていくかのように、死んでゆく。
アデラド・リーは生きているが、死んでいる。なぜなら彼女はクローンだからです。オリジナルの彼女は死んでしまい、その喪失を補うためにクローンの彼女が作られた。そこから起こる葛藤のドラマを描いた作品なのですが。
きっと作者自身も、生きていながら、死んでいるという状況だったのだろうと、推測しています。自分が本当にやりたいことは、必ずつぶされる。そういう世界だったから。
たくさんのすばらしい作品がのっていたのでびっくりしました。
角笛を持つ牧童ですか。
格好よくて見つめるような話かけてくるような眼が
すごくいいですね。
前の作品も見ました。
菜の花はすごく気に入りました。
てんこさんはきっとこんな感じの人だなと思いました。
当初から読ませていただいていましたが、
段々いろいろなことが解ってくるにつれて、
読みながら心が痛くなってしまって、なかなか投稿できませんでした。
萩尾望都さんの作品を私は一度も読んだことはありません。
昔、ほんの少しだけ目に触れたのですが
読むのが怖いような忌むべきもののような気がして
ページを進めることができませんでした。
今、少しずつユングを勉強しています。
自分の力で頑張って生きてきたと思っていた傲慢な私は
ユングも「夢判断の人」という漠然とした認識しかありませんでした。
萩尾さんの作品を少しでも読んでいたら、もっと早くに
いろんなことに気がつけたのかもしれません。
愚かな母です。
アデラド・リーを救いたい...
菜の花とわたしは、あんまり似てません。しいていえば、作品全部がわたしに似てるといえば似てます。みんな分身みたいなものですから。
最近は萩尾作品に刺激されて、ちょっと面白い絵を描きたくなっています。
星湖☆さん、おひさしぶりです。いつも読んでくださってありがとう。
萩尾作品は、いろんな意味で、触れてはいけない禁忌の匂いがするから、敬遠する人もいると思います。わたしも、大好きで全作品を集めたりするんだけど、ある日突然、すべてがいやになって捨ててしまう、ということがあるのです。
苦しすぎる問題だから。
でも、今は、後悔してますよ。「銀の三角」だけはおいておけばよかったと。美しい作品だったのになあ。
彼女の絵は、美しすぎるんですよ。だから、苦しすぎるんです。
今読むなら、「マージナル」以前の作品をお勧めします。
それ以後のものは、とても苦しくなっています。