
任頤
女媧は人頭蛇身の女神である。彼女は黄土をこねて人間を作った。最初のうちに丁寧に作った人間は貴人となり、あとで面倒になって縄で泥をはね上げた飛沫からぞんざいに作った人間は、凡庸な人になったという。
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女媧造人の伝説ですね。しかし神は人間をぞんざいに作ったりなどはなさいません。みなひとつひとつ丁寧に作ってくださる。この世の中に高貴な人と凡庸な人がいるのは、あくまでも成長過程でできてくるものなのです。たいていの場合、先に勉強が進んだものが高貴の人となり、遅れた者が凡庸となってしまいます。どうしても、勉強が遅れたものが、進んだものに嫉妬して妨害を始めるからです。それでますます勉強の差ができてくる。苦しいことですがこれは現実なのです。ですから勉強の遅れたものは、どこかで馬鹿なことをする自分に見切りをつけ、ほんとうの自分の勉強を始めねばなりません。