
今年の春ごろでしたか、本屋さんで、かわいい女の子の表紙が気に入って、買った本です。最近の絵本は、本屋さんで目立つようにするためか、少々きつめの色遣いをしてるものが多いのですけど、なんだかこれだけがやさしげで、返って目立ったのです。
「はるになったら」
シャーロット・ゾロトウ 文 / ガース・ウィリアムズ 絵
おびかゆうこ 訳
徳間書店 2003年
かわいい女の子が、うまれてきた小さな弟のために、何をしてあげようかって、やさしく語りかけていく絵本です。
はるになったら、はなたばをあげる。ゆきがふったら、ゆきだるまつくってあげる。たのしいこといっぱいしてあげる。みんな、おまえにあげるよ。
そういう、おんなのこのやさしいきもち。それをたんたんと書いてあるだけの本です。でも、読んでいると、ほんわかと、幸せになってくる。おんなのこは、みているだけで、優しい気持ちになるね。小さなこや、よわいこに、どんなことしてあげようかって、かんがえているよ。それがおんなのこなんだね。
画家も小さな女の子を、ほんとうにかわいらしく、やさしく描いてくれています。小さな女の子の瞳に隠れた、愛の芽吹きを、とてもやさしく、美しく描いてくれる。どんなにか、おんなのこがかわいいって、思ってくれている。
中でも気にいったのは、女の子の夢の中に、妖精の女王のような、ほほえみの美しい女王さまがでてきて、その女王様に、小さな王様が、深々とお辞儀をしているところ。こんなにすばらしいものはないというように、王様が、最高の礼儀をしてたたえている絵があるのです。
きっと画家は、そんな女性の愛が、どんなにみんなをたすけてくれているかを、知っているのでしょう。だから、最高のお辞儀ができる。ほんとにわかってる王様は、小さなかわいい王様になって、大きくて美しい女王様に、深々と頭を下げることができるんですよ。だってそれは、当然のことだから。
おんなのこは、すばらしいの。だって、みんな、愛でやってくれるから。どんなことでも、ほほえんで、いいよっていってくれるから。だからみんな、やさしくなれるんだよ。
どんなにつらいことがあったって、なつかしい愛の家から、どんなに遠いところにいってしまったって、ああ、あの子が微笑んでくれていると思うだけで、いっぺんにそこに帰っていくことができるんだよ。
かわいいおんなのこが、ずっとそこで、笑っていてくれるから。ずっとそこにいて、見ていてくれるから。あいしてるよって、ずっとそこにいるから。
それがおんなのこなんだよ。
ところで、昨日は読み聞かせボランティアのお話し会の日でした。久しぶりに小学校にいって、図書室で子供たちとのひと時を過ごしました。ボランティアメンバーの友達が、恐竜の大型絵本を読んでくれました。絵本は楽しいな。大きな恐竜の絵を、見せてくれるだけで、楽しかったですよ。わたしの当番の日が、楽しみです。また好きな絵本を読める。
季節的に、秋向きの絵本ではないかな。こどもたちに読んであげるには、やはり春がいいかな。それとも…。
ともかく、いちど読んであげたいなって思ってます。