フランス・スナイデルス、17世紀フランドル、バロック。
海の魚はそれほど難しくはない。人間を恨んではいない。だが好きなように獲って食うていると、いつかは人間を馬鹿にするかもしれない。このように、自然界のものをすべて、食えるのが当たり前と思ってはならない。何も知らない人間が感謝もせずに日々浸食し続けていくと、それは大きな人類の罪に発展する恐れがある。地球環境というものは、簡単なものではないのだ。あらゆる存在の愛がかかわっている。人間は自然界に心を開き、彼らの心の声に耳を傾けねばならない。そして食料となって命をくれるものたちに、深い感謝をささげ、彼らに美を送らねばならない。