アルタンタス浮遊大陸に生まれてきた小精霊は、しばらく学校で基本的な精霊のルールを教えられると、数人の仲間とともに、大陸を旅する課題を与えられる。
キオラックルもその旅につく。エルナスや、世話焼きの小精霊アリウスとほか数人の仲間とともに、キオラックルは、アルタンタスのあちこちを巡る、冒険の旅に出る。
途中、空を飛ぶ小屋に住む、研究者に出会う。それは青年の段階を卒業し、役人試験のために勉強を積んでいる人だった。かなり若い人間の姿をしているが、けっこうきつい魔法を使う。風変わりな存在だ。月の世や日照界のお役所の役人になるには、20年に一度の役人試験に通らねばならない。だがこの研究者は、前回の試験において、精霊に関する経験の不足をつかれ、試験に落ちたらしい。それで彼は、精霊に関する経験をつむために、アルタンタスに飛ぶ小屋を作り住んでいるのである。
彼は、風変わりな小精霊キオラックルに大変興味を持ち、研究させてくれと言った。キオラックルはある程度協力するが、旅を進めねばならないので、すぐに別れていく。ただ研究者は、キオラックルにひどく興味を引かれて、彼を追いかける。
旅の間に、この研究者はしつこくキオラックルを追いかける。めんどうだなあと思いつつも、キオラックルはこの研究者になついていく。
この風変わりな小精霊には、風変わりな友人がつくらしい。
まだ幼いこの小精霊にとって、忘れられない大切なことを、研究者は教えてくれた。
君が君故に、君を愛すると言うことを。