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世界はキラキラおもちゃ箱・2

わたしはてんこ。少々自閉傾向のある詩人です。わたしの仕事は、神様が世界中に隠した、キラキラおもちゃを探すこと。

星の言葉・4

2012-08-02 07:45:14 | 詩集・貝の琴

今日も今日とて
わたしが書斎で
物語など書いていると
また誰かが窓をとんとんとたたいて
わたしを呼ぶ声がするのだ

わたしは ああまたかといって
窓をあけると
そこには赤い星と 青い星が二つ
くるくる回りながら
何やら少々いらいらしているような様子で
わたしに言うのだ

今回も人間に言ってもらえませんか
ほんとうにわたしたちは
困っているのです

わたしがまた ああいいですよというと
赤い星が いっそう赤くなって
青い星は いっそう青ざめて
声を合わせて わたしにあることを言って
また空に帰って言った

星との約束なので
わたしはこれをここに書かねばならない
読む人は少々気分を悪くするかもしれないが
約束したことなので 仕方ない
星はこう言った

人間よ なんでもやっていいものではないのだ
ものには加減というものがあるのだ
いい加減に馬鹿なことはやめなさい

わたしは約束通り 書いた
言っておくけど
これは 星がわたしに
人間に伝えてくれと言って
言ったことだ
多分星は 人間に
努力することはいいことだが
愛がたらなすぎると 言いたかったのだろう
もう少し みなを愛してくれと 
言いたかったのだろう



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