これも入院中の落書きです。女の人の絵を描こうとすると、なんとなくポーズがモナリザに似てしまうので、こんなタイトルにしました。
画材はHBのえんぴつとけしごむと綿棒だけです。びんぼーな食材でおいしいものをつくらなきゃという心境でやっていましたが、最初のうちはげんきに、これで入院生活を乗り切るんだ、とがんばっていましたが、だんだんとそれもすりきれてきてしまい、しまいに絵一枚描くのもいやになってきました。
スランプ一直線です。
入院生活は甘くないですな。木や花ともふれあえない。窓から見える風景を見て自分をなぐさめながら、とにかくここをのりこえるためになにをすればいいかとそればかり考えていました。
しまいに、ラジオを聞きながら一人で踊ってましたよ。それでなんとかしてました。そこら辺は今もあまり変わらないな。低空飛行どころじゃない。もぐらのあなほりですね。それでも前に進むわたし。
かえってきてから、少しずつ家事をはじめて、モップで廊下をふき、晩御飯を作り、買い物に行き、当たり前のことなんですが、これでなんとかしています。
塩のように盛られた時間を一つ一つ崩すような感じで、読書をしたり、編みものをしたり、いろいろなことをやっています。
入院中に子どもたちはたくましくなっていて、あまり手間がかからなくなっていました。手伝おうとすると、「ぼくがやる」といって、みんな自分でやります。
今の私の仕事は、入院中わたしのいないのをいいことに、ゲームであそびまくっていただろう、子供たちをしかり、とっととふろにはいれ、おきなさい、ごはんたべなさいっていうことだけだな。それも母親の仕事ですかな。
退院してまだ少し。今だにリズムがつかめていないけど、何もかも少しずつです。