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世界はキラキラおもちゃ箱・2

わたしはてんこ。少々自閉傾向のある詩人です。わたしの仕事は、神様が世界中に隠した、キラキラおもちゃを探すこと。

なんでしょうか?

2007-08-14 17:44:31 | 空よ

最近、偏頭痛が続いていて、詩を書く頭がなかなか働かず、絵ばかり描いていたのですが、昨夜のあたりから書きたくなって、3つもできてしまいました。

絵描きの自分も好きですが、やっぱりわたしは、詩書きのほうが安心するなあ。一日に4回も更新してしまい、皆さん忙しかったでしょうか?

ところで、上の写真は、今日のお昼ごろに、スーパーの駐車場から撮ったものですが、ほらこの、雲の形、何かに見えませんか?

答えは、「貝を背負った白いねずみ」!

すごいでしょ。びっくりしました。


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風のちょうちょ

2007-08-14 14:48:29 | 詩集・貝の琴

じぶんと かみさまがいれば
なんでもできるよ
あと ともだちがすこしいれば
もっといい

ちっぽけないしをころがして
ゆくみちをきめよう
みえないかべに やまのえをかいて
みんなであるいていこう

なんにもないときには
かぜをちょっとつまんで
ちいさなしわをつくろう
それにいきをふきこむと
かすかなちょうちょができるよ
ほら ちょうちょをおいかけていこう

くるしいかな? くるしいだろう

だれかがとなりでないていたら
くさぶえをつくってふこう
あいしてるよと
とりがそのこころをとどけるまえに
もうこたえがかえっている

あいしてるよ


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遠雷

2007-08-14 09:50:44 | 詩集・貝の琴

嫉妬は 国境の遠雷
城の中の 玉座の王は
はるか彼方に その声をきく

国境のむこうの
美しい藍の国では
人々はみな 玻璃の笛をふき
朝露を織り込んだ
あざやかなみどりの田園を織るという

王は 城の窓から
国を見下ろし
螺鈿細工の 青い鈴の生る
群青の果樹の森が
広々として
わが国にあるのを見る


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田園

2007-08-14 00:45:42 | 詩集・貝の琴

貝を背負った 白いねずみが
天と地のちょうつがいに
油をさしにゆく
世界のきしむ音が
耳について眠れないから

田園を掃く風を車にして
かけていくかけていく
燃えるチョウチョウの翅を透く
光から油はしぼりとった
星々の積む沈黙の夢から
器はきりだした

主のない家が黒々と
田園をくいつぶしてゆく
あふれてくる虚無のためいきに
空気がさびついてゆく

いまこそわたしがゆかねば
いまこそわたしがゆかねば

真空の仮面をかむった
愚かな道化が
世界をたたんでしまう前に
すべての絶望をうちこわして
天地の隙間に両手をつっこみ
それまでいなかった
金の嬰児をこの世にかき出だす

いまこそわたしがやらねば

コメント (2)
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