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世界はキラキラおもちゃ箱・2

わたしはてんこ。少々自閉傾向のある詩人です。わたしの仕事は、神様が世界中に隠した、キラキラおもちゃを探すこと。

葛藤

2016-02-04 05:23:22 | ちこりの花束


 難しいですね。自分の考えをはっきり言ってしまうと、角が立って、人間関係に波が立ってしまうことがあるし、かといっていつまでも曖昧にしておくと何も解決しないし……。人が、何のわだかまりもなく、自由に自分の意見を言えるようになるには、人それぞれが、ある程度心を成長させて、人間社会として、成熟しなければいけないんだと、種野は思います。人には様々な考え方があり、自分の考え方だけがいつも正しいのではないんだと、みんながわかっていれば、人間同士の様々な葛藤も今の半分くらいに減るのではないかと思うんですが……。


(1999年3月ちこり15号、通信欄)





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二羽の鳩

2016-02-03 05:20:50 | ちこりの花束

 小道を歩いていると、私の両手に、二羽の鳩が飛びこんできました。私は、困ったなあ、飼えないよと思い、まず右手の鳩を解き放ちました。鳩は気持ちよく空を飛んでいきました。しかし左手の鳩は、私の胸にほおを寄せて、決して飛んでいこうとしないのでした。
 こんな夢を見てから数日後、突然私の元に二件の取材申し込みが飛びこんできました。一件はある有名全国紙から,もう一件は地元のローカル新聞からのものです。あんな印象的な夢を見た後なので、もしかしたら…と思っていたら案の定、全国紙からの話はボツになり、ローカル新聞の方はすぐに話が進み、とてもりっぱな記事にまとめて下さったのです。
 夢占いでは、鳩はヴィーナスの使いで幸運の象徴。右手は物質的な世界を表し、左手は精神的な世界を表します。全国紙の話では、最初から少し企画的に無理があったのですが、滅多にない話なので、ちょっと欲を出してしまいました。でもローカル紙の方は、私の求める精神的は方向に従った、とてもよいお話でした。
 夢の教訓は、欲を抱いて正しい方向を見失うなということだったのでしょうか。ともかくも、自分自身のこれから行くべき正しい方向はどれなのか、しっかりと見ていかねばならないと思いました。


(2001年7月ちこり22号、コラム)






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2016-01-24 07:26:19 | ちこりの花束

 壁にぶつかるということは、そこに自分が学ばなければいけない課題が、何かあるということ。それが何なのか考え出すことができれば、その壁は半分乗り越えられたも同じです。時にその課題は、自分の胸を深くえぐられるほどに、痛いこともあるけれど……。


(2004年7月ちこり31号、通信欄)





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シャクトリムシ

2016-01-18 05:20:25 | ちこりの花束

 子供のように、神様の裳裾にすがりついて、大泣きに泣いてしまいたい時が多くあります。でも私たちは、シャクトリムシのように、私たちの今の大きさそのものを使って、少しずつ前に進むしかないのです。背伸びをせず、嘘をつかず、今できることをやりながら、太陽の下で、泣き笑いながら…、精一杯生きていくしかないのです。


(2001年7月ちこり22号、通信欄)





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いじめ

2016-01-17 06:37:47 | ちこりの花束

 いじめというのは、大人の世界にもあることだけに、難しい問題も多いですね。種野も以前、長男がいじめにあったことがありました。…(略)ある日とうとうキレた私は、自分でも信じられない行動をとりました。単身学校に乗りこみ、いじめの証拠写真を撮ったうえで、職員室に怒鳴りこんだのです。それから少しごたごたはありましたが、写真が功を奏したのか相手の親もあまり強いことは言わず、口だけという感じはありましたが、謝ってはくれました。…(略)
 個人個人は良い子でも集団になると時に醜悪さが見えてくるのは大人も子供も同じです。その不穏な波に飲まれそうになったら、時には強烈な個性を発揮して、相手に挑まなければならない時もあると思うのです。
 ただし、これは最後の手段。あんまり真似しないでね。でも戦うとなれば、十分に頭を使い、しっかりと勝てるイメージを持ってやるべき。やるとなったら迷わない。そして終わったら、いつまでもひきずらない。


(2001年7月ちこり22号、通信欄)






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2016-01-11 05:30:11 | ちこりの花束

 今の自分が未熟でみじめに思えたら、十年後の自分が本当の自分なんだと思おう。たとえ今はできなくても、あきらめずに続けていきさえしたら、もっとすばらしい自分に出会える。その新しい自分に向かって、ひたすらに「今」を踏みしめていけばいい。


(制作年不明、ちこり案内用パンフレット)






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炎の夢

2016-01-10 05:14:57 | ちこりの花束

 種野も、前世ってほんとは信じてます。というのも去年の末ごろ、映画「ジャンヌ・ダルク」を見に行った時のこと、最後の火あぶりのシーンを見て、なぜか強いショックを受け、映画館を飛び出してしまったんです。特撮シーンのあまりのもの凄さに気分が悪くなったというよりは、忘れていたトラウマが突然よみがえったという感じで、帰りの列車の中でも涙が止まらずに困りました。
 以前にも、紅蓮の炎を夢で見て、それが本当に焼けるように熱く感じ、あわてて目を覚ましたことがありました。現世では、火事にあったりしたことはありません。種野は、もしかしたら過去世で、炎で死んだことがあるのかも…。でもこんなのって、あまり思い出したくないなあ。


(2000年3月ちこり18号、通信欄)





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自然の情愛

2016-01-04 04:47:58 | ちこりの花束

 精神の激変期というのは、魂がすごく疲れているんですよ。私にも経験がありますから、気持ちはわかります。今までずっと着ていた着物を脱いで、素裸で外に放り出される感じがして、すごく、心が寒くなる。そんなときは、誰か、甘えられる人に甘えていいと思います。
 私は、近くの神社の神様や、山の木々や草花に甘えましたけど、そういう穏やかな自然と交流していると、彼らが、どんなに深い情愛で、私たちとつながりあいたがっているかが、わかるようになります。人間だけなんですよ。自然の、そんな美しい情愛に心を閉ざしているのは。


(2005年3月ちこり33号、通信欄)





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自分の始まり

2016-01-03 04:26:25 | ちこりの花束

 少しずつでいい。簡単なことからでいい。できることを、やっていきましょう。心ではなく、まず身体を動かしましょう。掃除をしたり、手紙を書いたり、歌を歌ったり、いろんなことを、自分で、やってみましょう。そうすれば、自分が、自分自身のものであるということがわかってくるのです。ほんの小さなことから、自分自身は、始まるんですよ。


(2003年3月ちこり27号、通信欄)





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ノロカメ

2015-12-29 03:35:07 | ちこりの花束

 何かをやろうと思ったら、とにかく満点を目指してはだめ。とりあえずやってみて、少しでも点をとってみる、そしてそこから次の一歩を考えるというのが、種野のノロカメ流のやり方です。


(2004年7月ちこり31号、通信欄)





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