goo blog サービス終了のお知らせ 

世界はキラキラおもちゃ箱・2

わたしはてんこ。少々自閉傾向のある詩人です。わたしの仕事は、神様が世界中に隠した、キラキラおもちゃを探すこと。

人に厳しきエルナト

2013-06-06 04:11:14 | 画集・エデンの小鳥

今日は別館の詩集「瑠璃の籠」から。人に厳しきエルナトの切り絵です。

絵を見て感じられるでしょうが、この絵、実にわたしらしくありません。
なんとなく描線がシャープで、輪郭の揺れがない。

わたしが描くと、もっとはかなく、存在感が希薄になります。

そう。これは要するに、わたしの技術を使って、「彼」が描いているんです。
最近、絵を描いても描いても、自分の絵にならず、彼の絵になるんです。

過去の絵を見直してみても、「梅花の君」や「醜女の君」は、彼が描いているなと感じます。比べてみてください。

こちらが、わたしの描いた、「釈尊

これはたぶん、彼が描いた「梅花の君

ちがうでしょう。

彼が描くと、強い。

このエルナト、じっと見ていると、目が光って見えるんですよ。




  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

左手を閉じ目をそらすモナリザ

2013-05-21 05:17:11 | 画集・エデンの小鳥

今日は、またモナリザを描いてみたくなって描いてみました。
なんとなく意味深なタイトルですが、最初からこういう意図があったわけではありません。

スケッチブックに下絵を描いているときに、左手を描きいれるスペースが足らず、左手を拳に握らせただけなのです。
そのあとで、「光の左手」という詩ができて、それで、なんとなく符合しているのが面白くて、
こういうタイトルをつけてみました。

こういうことはよくあります。
そのときは意味がわからなくとも、あとで何かが起こって、ふしぎな符合が起こる。
物語を書いているときなども、よくそういうことがありました。
「月の世の物語」も、初めから構想があったわけではなく、ただ物語を、自分の心の心地よい方向に進めていくと、
たどり着くべきところにたどり着くのです。
不思議にね。

時には、まるで自分では意図しなかった方向に、流れていくことがあります。
そのときには、そういうのはありか?と感じます。物語が、わたしに反乱しているかのような感触。
自分の領域を超えて、ほかの何かに操られているかのような。
どうにもこうにも、自分の力を超えてやらなければ、できないことをやらなくてはならないとき。
何か自分とは別のものに動かされているかのように感じる。

しかし、こういうのも、自分としては、ありなのかもしれない。今のわたしは未知の領域に踏み込んでいる。
別館の詩集は今、物語的に進んでいますが、わたしの意図を超えて発展していきます。
自分が書いているのですが、自分の心の心地よい方向を探りつつ書いているのですが、
結果的に自分なら絶対にそっちにはいかないと言う方向に、導かれていくのです。
面白いと思いつつ書いています。




  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

花の青年

2013-05-20 05:20:47 | 画集・エデンの小鳥

この人も、よく描きますが、今回描いてみると、何だかとてもつらそうな顔になりました。
何かあったのでしょうね。
何と言いますか、この人は、半分わたしの分身のようなもので、
裏表がないというか、そのまんまというか、正直にもほどがあるというか、
それでよく失敗するので、たぶんその辺で悩んでいるのでしょう。

物語は、上部編が一番の人気ですが、それをのぞくと、
この人がいちばんの人気なんです。
一回でてきただけなのにね。
なんか忘れられない印象があると言います。
とくに、女性に。

この人に関しては、物語以外で、いろいろとエピソードができています。
想像力を刺激すると言うか、
正直ゆえの失敗のエピソードが、たくさんできてたりします。
お話にして書くほどもないことなんですけども。

まあ、彼は、しょっちゅう浄化願いを出すので、役所を困らせていることで有名なのです。




  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

古道の魔法使い

2013-05-19 06:42:56 | 画集・エデンの小鳥

ひさしぶりに、色鉛筆で描いてみました。
この人は、黒い肌に銀の髪、金の目をしているという設定なので、
モノトーンの切り絵だと表現しにくいのです。

ほかに黒髪の美女ヴァージョンと、ジュディス・ヴァージョンがあるんですが、
その正体というか、本性がこれです。

ずいぶんと古い時代に生まれた種族らしいです。
人間を超えていますが、少々癖が強い。
男の人ばかりいじめるのは、それなりの理由があるらしいですが、
ほんとうのことは、教えてくれません。

鱒がともだち。その鱒も、正体は精霊らしい。
月の世にはいろんなおもしろい種族がいます。
まだ、わかっていないことも多い。

なお、古道という魔法がある限りは、新道というべき魔法もあるわけで。
それは要するに、世界が変わってきて、魔法の力が害とならないように、
ある種の道理の枠をはめ込んだ道と、その前の道があるというわけです。
新しい魔法では、あれほど深く、人を地獄に落とせない。

まあ、そういう感じです。
物語って、おもしろいですね。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

刺青の少年・3

2013-05-09 06:29:48 | 画集・エデンの小鳥

タリ セ
メト カリカリ アテ
メト タタニニ アテ
ウ チリ トワ セ
ナ スム

賢き者
遠き道をゆけ
難き道をゆけ
最後には 正しきものが
勝つ

(大陸民族古謡)




  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ミモザ・16歳

2013-05-08 06:28:30 | 画集・エデンの小鳥

赤き珊瑚を 掘り出して
血の色のうるわしき
心臓を作り
胸に飾る
きよきまなざしの乙女
ひとり

心砕く 嘲笑を浴び
象牙のごときその身から
魚のように逃げようとする
自らの魂を
引き止め
生きようとする
生きようとする

涙は
透きとおった真珠となり
永遠にあなたの頬を飾る

少女よ 乙女よ
あなたを愛している




  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

詩人のまなざし

2013-05-07 07:05:54 | 画集・エデンの小鳥


青竹の香りする 清きまなざしの
をのこひとり ゐて
まぶしき 翡翠玉のごとき
新たなる太陽を生む

新しき 地球の世を
確かに照らす
新たなるあまつ日の
みどりごを
生む



    ***



什さんです。
何度も描いていますが、描くたびにきれいになってくるので。
また機会があれば描くかもしれません。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

月珠を持つ月の世の少年

2013-05-04 07:18:27 | 画集・エデンの小鳥

今日はこちらで絵を紹介します。
最近は別館の方の記事が混んでいて、絵を紹介することがなかなかできないので。

カテゴリもひとつ増やしました。以前は女性ばかり描いていたので「ウェヌスたちよ」と名付けたのですが、「月の世の物語」を書き始めたころから、男性を描くことが多くなったので。

「エデンの小鳥」には、あまり意味はありません。ただ最近の傾向として、かわいい名前を付けたくなってしまうもので。

絵のサイズが大きいのは、だれかさんの影響です。たぶん。

この少年は、一応物語本章「海」及び「戦」に出てくる少年です。
なんて、ほんとは、青年を描くつもりだったのが、何だか幼い感じになってしまったので、少年に変えて、設定はあとでこしらえたんですけど。

物語に出てくる人物は、これからもまたちょくちょく描いてみるつもりです。

楽しんでいただければ幸いです。

あ、PCの環境によって、大きなサイズの絵が見にくいと言う方には、申し訳ありません。
ゆっくりと待って下さい。我慢できなかったら、光に変えてくださいね。

こういう言い方にも、だれかさんの影響がある。こっちに来るとなんとなくそうなる感じがします。
昨日も途中から無理矢理出て来たし。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする