ほんに神さまはおやさしい
切り立った崖の下
真っ逆さまに落ちていくアホに
小さい珠を結びつけた
細い縄を投げてくださる
今度こそ つかまるのだぞ
いやだといっては ならないぞ
今度こそ 今度こそ
縄をつかむのだぞ
小さいアホはアホなりに
つらかった
いつもいつも
いややていうて逃げる自分が
ほんまはつらかった
つらあてつらあてよけえにつらいことして
こんなことになったら
もうあかんはなあて思うとっても
気がついたら
また縄がなげられてくる
今度こそ
暗闇の中 虹色の珠を先頭に
その細い縄は光のように落ちてくる
俺たちに向って 落ちてくる
今度こそ つかめ
神さまが投げてくれたその縄を
しっかりとつかめ
もうだめだと思っていても
神さまは最後まで
あきらめないのだ
おれたちを あきらめないのだ
今度こそ 今度こそ
つかむ