日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

錦繍の会津を行く 2020 - 籠太

2020-11-14 20:09:57 | 居酒屋
blogの開設後に限れば、一年半も間が空いたのは初めてです。ようやく戻ってくることができました。「籠太」の暖簾をくぐります。
平時なら週末は予約客で札止めになる人気店です。今夜の宿泊事情からしても、それなりに混み合うだろうと覚悟しました。かつてならお客が引ける九時過ぎを狙って訪ねたところ、看板が繰り上げられたことにより、その手は通用しなくなりました。そこで今回考えたのは、若松に着いたところで一報入れ、空き次第案内してもらえるよう願い出るという作戦です。鶴ヶ城で催されている紅葉のライトアップとやらを見物し、呼び出しがあり次第店へ向かおうという寸法でした。ところがそのつもりで一報入れたところ、今すぐに来るならよいが、それより後では受けかねるという返答が。看板がさらに早まり、今では九時がラストオーダーとのことでした。こうして店へ急行すると、何のことはない、カウンターは貸切だったという顛末です。
店先には例によって予約満席の掲示がありました。しかしお客の帰りが早く、一回転で終わったというのが親方の弁です。かねて療養中の女将も、大事をとって四月から休んでいるとのことでした。facebookでは公私とも意気軒昂な様子を拝見していたものの、一連の騒動には少なからず振り回されているのが実態のようです。

一年半ぶりともなれば、手堅く行きたくなるのは人情です。自ら三種の神器と勝手に名付けた焼き鳥、豆腐と塩辛をいただき、その後はにらまんじゅうでもいただこうという考えでした。しかし、席に着くなり勧められたのはアジのたたきでした。
実をいうと、この鯵には苦い思い出があります。四年前、暮れに会津を訪ねたとき、「麦とろ」で昼から一献傾けた後、「鳥玄」でいただいたおまかせが予想以上に豪勢だったこともあり、ほとんど余力がない状態で当店に乗り込んだことがありました。酒一杯と何か一品いただければ御の字だろうと考えていたところ、親方から勧められたのがアジのたたきでした。しかし、その鯵をいただくのにさえ四苦八苦し、差し入れの小鉢には残念ながら箸をつけられませんでした。あのとき働いてしまった粗相について、今なお忸怩たる思いが残っていたのです。その借りを返す機会が訪れたなら、むざむざ見逃す手はありません。三種の神器とアジのたたき、それに秋刀魚の巻串をいただいて、にらまんじゅうはおでん共々見送りと相成りました。
目下の社会情勢が保たれる限り、暖かくなるまでの間に、もう一度会津を再訪するつもりです。今回ありつけなかった品は、そのときの課題にしておきます。また来年…

籠太
会津若松市栄町8-49
0242-32-5380
1700PM-2300PM
日曜定休

宮泉
会津中将
弥右衛門
風が吹く
お通し(切り干し)
焼き鳥セット
サンマ巻串
アジのたたき
塩とうふ
いかの塩辛
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錦繍の会津を行く 2020 - 確定的

2020-11-14 19:19:33 | 東北
中町のフジグランドホテルに投宿して本日の走行は終了です。米沢から100km少々距離を稼ぎ、出発からの走行距離は4700kmを超えました。会津からまっすぐ帰路についたとしても300kmはかかります。5000kmの大台突破が確定的となりました。
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錦繍の会津を行く 2020 - 植木屋商店

2020-11-14 19:00:15 | 酒屋
続いては毎度おなじみ植木屋商店を訪ねます。昨日も今日も酒屋に三軒立ち寄って、その数に等しいだけの酒瓶を抱えました。その全てを自力で持ち運ぶのは無理です。生酒も含まれるため、車内に置いたままにすることも許されません。さらなる延長は行わず、会津からそのまま帰ることになりそうです。

植木屋商店
会津若松市馬場町1番35号
0242-22-0215
930AM-1930PM
日曜定休
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錦繍の会津を行く 2020 - うめや商店

2020-11-14 18:40:06 | 酒屋
会津で立ち寄る酒販店が長年決まりきっていた中で、前回うめや商店という新勢力が加わりました。それまで見落とし続けてきたのは、大町通りを少し外れた一角に、ごく小さな看板を掲げるだけの店構えが、遠目には目立たなかったからでもあります。そのような立地のせいか、賑わいこそ既存の店に譲るものの、品揃えは全く引けを取りません。晩秋から初冬にかけての風物詩、泉川の槽口もあったため、嵩張るのを承知の上で押さえました。

うめや商店
会津若松市大町1-2-39
0242-22-1547
900AM-1900PM(祝日 -1800PM)
日曜定休
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錦繍の会津を行く 2020 - 渡辺宗太商店

2020-11-14 18:17:09 | 酒屋
日の入りが早い分だけ行程も繰り上がりました。早々と会津若松に着いたため、投宿前に酒を買います。立ち寄るのは渡辺宗太商店です。
玄関をくぐって面食らったのは、店内が大幅に改装されていることです。正面にあったカウンターと右側にあった冷蔵庫がそのまま入れ替わり、冷蔵庫の上の吹き抜けになった空間に、会津の蔵の酒樽が飾られています。植木屋の改築、五ノ井酒店の増床に続いて、当店も改装されたことにより、長年世話になってきた会津の酒屋がいずれも面目を一新したことになります。一連の騒動により飲食業も酒造業も青息吐息といわれる中、どこ吹く風といわんばかりの繁盛ぶりは大したものです。

渡辺宗太商店
会津若松市白虎町1番地
0242-22-1076
900AM-1900PM
火曜定休(祝日の場合営業し翌日休業)
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錦繍の会津を行く 2020 - 雄国パノラマライン

2020-11-14 17:15:27 | 東北
夕日が沈んだからといって、終わったと決めつけるのは早計です。雄国パノラマラインから夕景を眺めます。
南北に長い会津盆地を、東の端から見下ろしている形になります。正面に塩川、右に喜多方の市街があり、その奥に連なるのが飯豊連峰という位置関係です。茜色に染まっているのは正面よりもかなり左、およそ45度の方角といった見当でしょうか。夏至の頃には飯豊山の方角に日が沈むことを考えると、日の入りの早さは歴然としています。実際のところ、日が山陰に隠れたのは四時過ぎでした。ここまで移動する間に暗くなってもおかしくないと思っていました。しかし豈図らんや、一時間以上経ったにもかかわらず、西の空は意外なほどに鮮やかです。それだけ空気が澄んでいるということでもあります。
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錦繍の会津を行く 2020 - 日中線記念館

2020-11-14 16:15:32 | 東北
大峠道路で県境を越えました。続いて立寄るのは日中線記念館です。
米沢を出た時点でさえ、西日は徐々に傾いていくところでした。熱塩へ着いた頃には日が陰っているかもしれないと覚悟しました。しかし、日中ダムを過ぎたところで旧道に下りると、再び夕日が射してきました。そのまま車を走らせて、駅の跡地に乗り込んだところ、山影が駅舎のすぐ近くまで延びており、五分と経たずに日が陰るという顛末です。間一髪の滑り込みでした。
去年こちらの背丈を越した桜がさらに成長し、手を伸ばして飛び上がっても届かない高さになりました。この桜がblogに初めて登場したのは三年前です。それが年々成長し、2mを軽々超えたことになります。花が咲く時期には間に合わなかったものの、今年も訪ねられたのは幸いです。
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錦繍の会津を行く 2020 - 上杉神社

2020-11-14 15:19:02 | 東北
後回しを続けるうちに三時を回ってしまいましたが、お約束の上杉神社で締めくくります。目下の社会情勢が保たれれば、花見の旅で米沢を再訪するつもりです。そのときにまたお会いしましょう…
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錦繍の会津を行く 2020 - 御成山公園

2020-11-14 14:39:04 | 東北
日の射す時間が次第に長くなってきました。続いては御成山公園を再訪します。
先ほどは全景が斑になっていました。正午過ぎに来る列車を待ち構えたものの、直前に日が陰ってしまい空振りという結果です。現時点でも、見渡す限り晴れているわけではありません。しかし、市街の方は一点の曇りもなく晴れており、二時台の上り列車も狙い通りに仕留めました。田圃の水鏡が広がる初夏に比べてやや地味な眺めではありますが、錦繍の山肌と遠景の鮮明さがこの時期ならではです。
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錦繍の会津を行く 2020 - 北村公園

2020-11-14 13:56:13 | 東北
温泉から米沢市街へ戻るとき、最上川の堤に沿った細長い公園が目に留まりました。金ちゃんの開店時刻が迫っていたためひとまず素通りしたものの、次はここだと決めていました。北村公園を訪ねます。
公園の名を知ったのは片隅の碑によってであり、カーナビには表示がありませんでした。実際のところ、園内は車窓越しに眺めたときの印象よりもささやかです。それでも看過できなかったのは、色づいた欅の木立が見事だったからに他なりません。何の変哲もない市街地の公園でありながら、立派な並木が絵になっているという点では、花見の旅でおなじみの西部公園に通ずるものが感じられます。落ち葉の積もる遊歩道が印象的です。
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錦繍の会津を行く 2020 - 金ちゃんラーメン

2020-11-14 13:17:01 | B級グルメ
一悶着はあったものの、ようやくありつくことができました。米沢でお昼といえば金ちゃんラーメンです。
店が開く11時半に合わせて訪ねたところ面食らいました。開店から五分と経っていないにもかかわらず、全ての席が埋まっていて、一組とはいえ待ち客もいたのです。お客の出足が早かったのもさることながら、物騒なご時世により席数が減らされたことによる影響もありそうでした。最初のお客が席を立つまで、どう考えても10分以上はかかるでしょう。しかも、頼んだものが出てくるのは一回転目が終わってからということになります。それなら出直した方がまだましと判断し、時間稼ぎに御成山へ行ってきたというのがここまでの経過です。
こうして舞い戻ったところ、駐車場には少ないながらも空きがあり、待ち客の姿もありませんでした。ただしそれは幸運だったともいえます。直後に二人入ったところで再び待ち客が出たからです。飲食店が青息吐息の世知辛いご時世にもかかわらず、相変わらずの繁盛ぶりではありますが、一時を過ぎると明らかに空いてきたため、その頃を狙い澄ますのは一案かもしれません。

金ちゃんラーメン米沢店
米沢市林泉寺2-3-28
0238-21-3000
1130AM-1430PM/1700PM-2000PM
月曜定休
チャーシューメン800円
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錦繍の会津を行く 2020 - 最上川

2020-11-14 11:21:20 | 東北
一風呂浴びている間に空が再び晴れてきました。最上川の桜並木の落葉は進み、飯豊山は分厚く積雪しています。冬到来を実感させる眺めです。
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錦繍の会津を行く 2020 - 平安の湯

2020-11-14 10:23:31 | 温泉
明け方の快晴にぬか喜びしたのも束の間、先週末の盛岡を再現するかのような空模様となりました。青空が広がっている領域はあるものの、雲が多くて一向に日が射しません。天気待ちを兼ねて朝風呂に浸かります。立ち寄るのは平安の湯です。

★平安の湯
米沢市中田町268-4
0238-36-0100
600AM-2300PM
入浴料300円
泉質 ナトリウム-塩化物-硫酸塩泉(低張性弱アルカリ性高温泉)
泉温 49.4度
pH 8.4
掘削動力揚湯
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錦繍の会津を行く 2020 - ホテルモントビュー米沢

2020-11-14 08:12:04 | 東北
世相が再び焦臭さを増す一方、横文字混じりの振興策の効果により、何だかんだで旅行者は増えているのかもしれません。米沢に関する限り、宿はそこそこ混んでおり、実質的な選択肢は数えるほどしかありませんでした。しかし、幸いにも定宿のモントビュー米沢は空いていたため即決という結果です。
日頃から再三述べていることではありますが、投宿して出直すまでの時間を短縮できるのも、定宿を持つことの利点の一つです。昨晩はその利が発揮されました。米沢に着いた時点で、「加津」に駆け込めるかどうかが微妙になっていたことは既に述べた通りです。それだけに、平置きの駐車場に車を止め、そのまま店へ向かえばよいという状況は助かりました。米沢ではやはりここだと再認識した次第です。
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錦繍の会津を行く 2020 - 三日目

2020-11-14 07:54:20 | 東北
おはようございます。今日も朝から快晴です。最高気温も10度を超えると予想されます。しかし昨夜は俄か雨が降りました。その雨が峠では雪になり、あるいは路面を凍らせるかもしれません。そうなる前に大峠を越え、会津若松で道中最後の夜を過ごすのが本日の予定です。
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