日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

晩秋の大地を行く 2020続編 - こまち48号

2020-11-01 21:36:21 | 東北
出発地は新青森に変わったものの、盛岡で「こまち」に乗り継ぐ点については本編と同様です。新青森に着いた時点で発売状況を調べたところ、通しで買える席もあるにはあったものの、前後の席と、通路を挟んだ反対側は埋まりそうでした。それとともに成り立つのは、「はやぶさ」でもこの程度なら、「こまち」はなおさら空いているだろうという予測です。その見立ては的中し、盛岡では前後の席と通路を挟んだ反対側、さらには斜め前も空いており、斜め後ろに先客が一人いるだけでした。仙台でもお客は乗ってこなかったため、事実上終点まで他のお客は視界に入りません。行きも帰りも空いた列車で移動できるのは助かります。

★盛岡2050こまち48(3048B)/2304東京
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晩秋の大地を行く 2020続編 - はやぶさ48号

2020-11-01 20:01:41 | 東北
青森駅へ向かって歩くと、「大黒寿司」の袖看板がついていました。カウンターに空きがあるのも窓越しに見えました。しかし、バスの時刻が10分後では立ち食いそばもすすれません。後ろ髪を引かれつつも新青森駅へ向かうという顛末です。「はやぶさ」の最終列車で帰路につきます。
今のところ、金曜を一日休んで青森に戻る予定です。木曜を半日休めば青森に前泊できるため、今日の借りを返すこともできないわけではありません。しかしそこまでするよりは、雪の降る頃に再訪するのも一案でしょう。早ければ年内、遅くとも雪解けまでに、もう一度青森へ戻る機会を作りたいというのが現時点の構想です。そのときにまたお会いしましょう…

★新青森1944/はやぶさ48(3048B)/2045盛岡
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晩秋の大地を行く 2020続編 - 一八寿し

2020-11-01 17:33:45 | 居酒屋
またしても足をすくわれかけたものの、立て直しには成功しました。「一八寿し」の暖簾をくぐります。
今日中に青森から列車で帰るという前提で考えた場合、二時半の便で函館を出れば間に合いました。あえて一本早めたのは、降り出す前に海峡を渡りたかったのに加え、青森で一杯やって帰りたかったからでもあります。持ち帰る荷物をまとめ、帰りの列車を手配してからバスに乗ると、五時頃には青森駅に着きます。駅前で土産を買った後、「大黒寿司」で一杯やれば頃合いとなるはずでした。ところがその「大黒寿司」の袖看板が消えていました。ただし、店内の明かりはついており、玄関にはしばらく店を閉める旨の張り紙があります。しばらく閉めるということは、いずれまた再開するかもしれないということです。しかし、その可能性に期待して一報入れるも、予約で満席という信じがたい返答が。自身にとっては初耳ながら、今日がたまたま「すしの日」とやらに重なったらしく、その関係でやたらに混んでいるようでした。
まさかの事態に直面したとき、甦ったのは去年の二月の出来事です。今日と同じく、帰りがけに一杯やろうとしたところ、まさかの臨時休業に面食らったというのがそのときの顛末でした。しかし、あのときと違うことが一つだけあります。「一八寿し」という切り札が温存されていることです。あちらにも振られれば振り出しに戻る状況で、不穏な空気を感じつつ店へ向かうと、玄関の窓越しに待ち客らしき人影が見えました。この状況で突入し、あえなく振られてしまえば何とも小恥ずかしいものがあります。そうなることを避けるべく、一呼吸置いて問い合わせると、電話口のお姉さんからは、待ち客が一組いる、ただしお客は入れ替わるため、直に案内できるだろうとの的確な説明が。すぐに向かうと返答して店へ戻ると、二人組の先客が出るところと重なりました。先にいた待ち客を通した後、五分足らずの待ち時間で無事着席という結果です。
そのようなわけで、席数こそ減らされてはいるもののカウンターは満席、空いているテーブル席にも予約が入っているようです。先客が席を立っても、すぐさま次のお客が入ってきます。引きも切らない注文を捌くため、カウンターに立つ板前は増員され、今夜は五名の布陣です。今日に限った現象の可能性はあるものの、弘前の現状を小耳に挟んで、青森はどうかと気にかかっていただけに、老婆心で終わってくれたことを幸いに思います。

一八寿し
青森市新町1-10-11
017-722-2639
1130AM-1430PM/1600PM-2145PM(日曜 -2045PM)
第二・第四日曜定休

一八
真鯛
平目
あん肝
にぎり(松)
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晩秋の大地を行く 2020続編 - 新青森駅

2020-11-01 16:15:43 | 東北
新青森駅への移動でわずかに距離を稼ぎ、出発からの走行距離は3986kmとなりました。本日は少し早めの打ち止めです。
朝方に言及した通り、本日で一旦切り上げ帰京します。出発前は、飛び石連休を使って花見の経路を逆に辿り、仙台まで駒を進めるつもりでした。今週末に再開し、そこで完結させようという寸法です。それを見直す理由は天候にあります。今日だけならともかくとして、明日明後日もほとんど期待できないのです。その結果、東北編には日を改めて臨もうという着想に至りました。
今のところ、今週末を一日休んで北東北を南下していき、来週末に南東北を縦断して完結とする予定です。帰着は一週延びる上に、再開後に晴れるという保証もありません。しかし、さらに一週延ばす分だけ日程には余裕が出てくるため、全体を通じてみればこちらの方が得策と見ています。この判断が吉と出てくれることを願う次第です。
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晩秋の大地を行く 2020続編 - 青森港

2020-11-01 15:34:05 | 東北
本編の終盤戦と同様に、予報の上ではさっぱりだったにもかかわらず、意外に健闘してくれました。四時間の航海を終え、青森港に上陸したところです。
海峡の中程まではそこそこ晴れ、その後も陰影のある雲の向こうから鈍い日差しが注いでいました。陸奥湾を進むにつれて雲行きが怪しくなってはきたものの、最後まで降り出すことはありませんでした。有終の美とはいわないまでも、それなりの形で締めくくれたのは幸いです。
八甲田山がごくわずかに冠雪しています。しかし、10月でこれかと思うほどだった旭岳、羊蹄山に比べてしまえばどうということはありません。はるばる南下してきたことを実感する眺めでした。北海道は既に冬でも、こちらにはまだ晩秋の趣が漂います。この先の東北編も楽しみです。
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晩秋の大地を行く 2020続編 - 完結

2020-11-01 11:28:14 | 北海道
わずかな残り時間を使って函館どつく前との間を往復した後、青函フェリーが出る北埠頭へ向かって走りました。出航30分前という破綻のない時間に着き、手続を済ませて乗船したところです。出発からの走行距離は3981kmに達し、道南編では丁度200km走り切ったことになります。小樽への上陸から2043kmを走破して、北海道編は完結となりました。
降り出すのを待つだけかと思いきや、谷地頭に寄った頃から時折薄日が射し始めました。この程度の天候であってくれれば、もう一日道南で活動していくだけの題材はありました。しかし、本編で経験した清々しい秋晴れには当然ながら及びません。さらに一日欲張ろうという気分でもなく、非常時という事情も踏まえて考えればなおさらです。「やりきった」といえるか、「まだやれる」かで考えれば間違いなく前者と言い切れます。「小いけ」に寄れなかったことなど些細な積み残しはあるものの、それは次なる旅へ向けての課題にするつもりです。
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晩秋の大地を行く 2020続編 - ラッキーピエロ十字街銀座店

2020-11-01 10:11:03 | B級グルメ
風呂から上がって再び車を走らせると、十字街に着いたのが9時59分でした。ラッキーピエロの開店と同時に入れる流れは誠に理想的です。
函館駅前店の開店が八時でした。新天地での再出発にかこつけて、あちらに寄る手もなかったわけではありません。しかし最後はここにしたいという考えがありました。自分にとって、当店は最初に訪ねたラッキーピエロでもあります。冬の北海道を自走するという、自身にとっても空前絶後となった旅の最終盤、札幌から延々走って函館に辿り着いたのは深夜のことでした。夜行のフェリーに乗る前のわずかな時間に立ち寄ったのが思い出されます。あれから十年の節目を迎えた今年、是非とも再訪しておきたかった次第です。一足早いクリスマスソングが流れる中、ハンバーグカレーをいただきます。

★ラッキーピエロ十字街銀座店
函館市末広町8-11
0138-23-2300
1000AM-2030PM(LO)
ハンバーグカレー792円
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晩秋の大地を行く 2020続編 - 谷地頭温泉

2020-11-01 09:46:00 | 温泉
昨日は朝から時間に追われ、一風呂浴びるどころではありませんでした。しかし今日は最小限の余裕があります。谷地頭温泉が満を持しての登場です。
あえて最後に温存したのは、最終日の行程を見据えた上でのことに他なりません。ここで一風呂浴びてからラッキーピエロの開店を待って入り、時間が許せば函館山にでも寄って、あとは港へ走ろうという寸法です。同じ街を何度も訪ねていると、必ず寄りたい場所がいくつかできてきます。函館についていえば谷地頭温泉がその一つです。ここで最後を飾れたことを幸いに思います。

★谷地頭温泉
函館市谷地頭町20-7
0138-22-8371
600AM-2100PM(最終受付)
第二火曜定休
入浴料430円
泉質 ナトリウム-塩化物泉(中性高張性高温泉)
泉温 65.6度
pH 6.4
湧出量 毎分335リットル(自噴)
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晩秋の大地を行く 2020続編 - 決断

2020-11-01 08:48:45 | 北海道
予報通りの結果ではありますが、依然として天候が冴えません。降り出す前に海峡を渡りたいという考えが、少しでも長く道内にとどまりたいという考えを上回り、11時半に出る便を手配してから宿を出ました。それと同時にもう一つの決断をしました。今日で一旦切り上げるというものです。詳しいことは確定的となった段階で述べますが、飛び石の四連休をあえて捨てることにより、その先の東北編をよりよいものにしようというのが狙いです。これにより、今回もセイコーマートの惣菜とパスタを持ち帰れることとなりました。ホットシェフのフライドチキンもいただいて、ラッキーピエロが開くまでのつなぎとします。
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晩秋の大地を行く 2020続編 - 三日目

2020-11-01 06:56:06 | 北海道
おはようございます。昨晩は店を出てからまっすぐ宿へ向かって歩き、海岸でしばしの間波音を聞いてから戻りました。天頂に浮かんだ月は薄雲をまとい、おぼろげな光を放っていました。その雲がますます厚くなり、窓の外には冴えない曇り空が広がっています。
本編の終盤では、天候が大崩れするかに見えながら、意外に健闘してくれました。全体としては曇っていても、所々に晴れている部分があり、実際にはかなりの時間にわたって日が射したのです。しかし、そのような虫のよい話も今日は期待できそうにありません。低い空まで分厚い雲に覆われてしまい、晴れそうな気配が全くないのです。予報の上でも昼過ぎから雨が降り出し、明日の朝まで本降りとされます。
そのようなわけで、長らく滞在した北海道を離れるにもかかわらず、およそ有終の美とは言い難い空模様となってしまいました。一晩降って止むならば、帰りを明日に延ばすかなどと考えたくなってくるのが人情ではあります。しかし繰り返す通り、この非常時に長旅ができただけでも十分です。有終の美まで追い求め、とことんやろうというほどの執着心はありません。
そのように思えるのは、今が季節の変わり目だからでもあります。キャンプ場を始めとして、北海道では11月から翌年4月まで休むという施設が少なくありません。こちらでは11月に入ると同時に冬が来るということです。秋が終わり、冬が来たのを見届けた今が、北海道を後にするには潮時と見ることもできます。早ければ11時半、遅くとも14時半の便で発つのが今のところの方針です。
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