日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

小春日和の信濃路へ - 全行程終了

2020-11-23 20:50:18 | 甲信越
限られた形ではあったものの、花見の旅の雪辱戦は終わりました。帰りがけに甲府で一風呂浴びたいのはやまやまながら、10時までには閉まるため、今から行っても間に合いません。これにて全行程終了です。三連休の最終日だけに、中央道の渋滞が気になるところではありますが、走る間に解消されると期待しましょう。
コメント

小春日和の信濃路へ - 高遠城址公園

2020-11-23 20:30:30 | 甲信越
意表を突かれはしたものの、あながち悪くはありません。大トリを飾るのは高遠城址公園です。
着くなりまず気が付いたのは、やけに暗いということです。街灯が消えているせいだと気付いたのは、一瞬の間を置いてからでした。夜桜の投光器とぼんぼりの明かりが消えても、街灯だけはついているのが常だったため、いつでもそうだとばかり思っていたものの、よくよく考えればその必要はないのかもしれません。市街地にある春日城跡、伊那公園はともかくとして、この公園を夜中に訪ねる物好きがそうそういるとは思えないからです。
気温は5度で完全に無風、人っ子一人いないのはもちろんのこと、物音一つ聞こえません。天頂には上弦の月が浮かび、仄暗い月明かりが桜の木立の間から注いできます。現代の機材の性能をもってしても、この光景を克明に写し取るのは難しいでしょう。瞼に焼き付けたい光景です。
コメント

小春日和の信濃路へ - 酒文化いたや

2020-11-23 19:30:23 | 酒屋
花見の旅の雪辱戦も大詰めです。最後はもちろん高遠へ向かいますが、その沿道にも酒屋があります。続いて立ち寄るのは酒文化いたやです。
冷蔵庫に満載された信州の地酒に目移りする中、目に留まったのは常温で陳列された信濃錦でした。千円以内の純米酒が五種類あるとは大したものです。その中から選んだのは第六天、県産の美山錦を奢った無濾過原酒という触れ込みの一本です。

酒文化いたや
伊那市伊那部日影171
0265-72-2331
900AM-2000PM
日曜定休
コメント

小春日和の信濃路へ - 正藤酒店

2020-11-23 19:09:57 | 酒屋
伊那の市街を出るに先立ち、道中三軒目の酒屋に立ち寄ります。松本で二度にわたり見送った夜明け前のひやおろしを手に取りました。

★正藤酒店
伊那市荒井13
0265-72-2521
900AM-2100PM
コメント

小春日和の信濃路へ - 大石家

2020-11-23 17:49:15 | B級グルメ
とっぷりと暮れたところで伊那市街に戻りました。伊那といえば世間的にはカツ丼かローメンなのかもしれません。しかし、それらにも先んじていただきたいものがありました。大石家が昨秋以来の登場です。
高山で中華そばをいただいたとき、当店との共通性を感じました。しかし、続け様にいただくと異なる点にも気付いてきます。焙煎したかのような風味が感じられたやよいそばのスープに対して、こちらではタレよりもスープの味が勝っています。一部ではお湯のようとも形容され、賛否両論ある当店のスープではありますが、個人的にはむしろ頃合いに感じられます。長時間かけて焼き上げた食べ応えのあるチャーシューに、濃い味のスープを組み合わせれば、それぞれの持ち味が打ち消し合ってしまうかもしれません。あえてこうしているというのが自分なりの仮説です。
今回はものの試しに持ち帰りをいただいてみることにしました。一連の騒動が表面化する以前から、持ち帰りに力を入れてきたのが当店の特徴の一つでもあります。よくある真空パックではなく、麺と具材一式をそのままの形で持ち帰れるというものです。スープだけは濃縮したものを使うため、全く同じ味にはならないのかもしれません。しかし、そこそこの精度で再現できるとすれば、今後も利用の価値はあります。帰り次第早速試してみるつもりです。

大石家 伊那店
伊那市御園84-1
0265-74-8275
1100AM-1530PM/1730PM-2130PM(売切御免)
チャーシュー麺1100円
持ち帰り一人前830円
コメント

小春日和の信濃路へ - 三峰川

2020-11-23 17:21:22 | 甲信越
暗くなる前にもう一ヶ所だけ寄りたい場所がありました。続いては三峰川の桜並木を訪ねます。
緩やかに弧を描く堤の上に桜並木が続き、その背後に木曽駒ヶ岳が聳えるという眺めは完成されています。順光になる午前中はもちろんのこと、桜と山が影絵になる日没後の眺めも捨てがたく、黄昏時は伊那公園と掛け持ちするのが恒例です。花の咲く時期に焚かれる投光器も今はなく、デジタルでさえ描写できる限界に近い明るさしかありません。それでも桜は大分成長したのが分かります。黒沢川の桜並木と同様、この桜と出会ったのも十年前のことでした。節目の年に駆け込めたことを幸いに思います。
コメント

小春日和の信濃路へ - 伊那公園

2020-11-23 16:43:33 | 甲信越
日が暮れても絵になるものといえば、伊那公園の夫婦桜です。西に開けた高台の縁に二本並んだエドヒガンの大木が、日没後には影絵になります。花の咲く頃には毎年眺めてきたおなじみの光景も、冬枯れの時期は初めてです。
それはおおむね狙い通りだったのに対して、思わぬ収穫もありました。自身で勝手に一本桜と呼んでいるエドヒガンです。高台の縁に大木がせり出すところは夫婦桜と同様ながら、ここは南に開けており、南東にある空木岳が桜と重なります。いずれもが順光になる午前にしか訪ねたことはなかったものの、影絵になった山と桜も上々です。いずれは花の咲く頃にも再訪してみたいものだと思います。
コメント

小春日和の信濃路へ - 春日城跡

2020-11-23 16:09:49 | 甲信越
北陸編の往路を逆方向に辿り、権兵衛峠を越えて伊那谷に下りました。もはや日没間際ではありますが、花見の旅の雪辱戦に残り時間を注ぎ込みます。最初に訪ねるのは春日城跡です。
すぐ後ろに山が迫る市街の西の高台という立地から、早々と日が陰ることについては織り込み済みでした。四時前に乗り込むと、公園はもちろんのこと伊那市街も日陰に隠れており、高遠がある東の方と南アルプスが夕日に染まっているところでした。ひとしきり眺めたところで平地が日陰になったため、あとはどちらへ行こうとも日が暮れた後ということになります。しかし、まだ絵になる眺めは残っているかもしれません。それを求めて粘ります。
コメント

小春日和の信濃路へ - 宮ノ越駅

2020-11-23 15:06:20 | 甲信越
続いて訪ねるのは宮ノ越駅です。こちらではさらに貴重な明治の駅舎が残ります。その周囲に工事中の札が建てられているのを見て、不穏な空気を察知したものの、よく見れば跨線橋を改修するだけのようです。この見立てが図星であってくれることを願います。
コメント

小春日和の信濃路へ - 原野駅

2020-11-23 14:47:18 | 甲信越
木曽福島からは中央西線に沿って北上します。国鉄時代の駅舎の多くが残存する、今や貴重な一帯でもありますが、どの駅も最低一度は訪ねました。今回は順光になる駅に限って再訪します。まず立ち寄るのは原野駅です。
コメント

小春日和の信濃路へ - 木曽山脈

2020-11-23 14:17:14 | 甲信越
国道361号線をひた走り、地蔵峠のトンネルを抜けると、雪化粧した木曽山脈が見えてきました。何度か走っているものの、ここからの眺めがそれほどよかったという印象はありません。今日の遠景がそれだけ鮮明ということでもあるのでしょう。明るいうちに伊那へたどり着けるかどうかは微妙になってきましたが、この眺めはせめてもの収穫になってくれそうです。
コメント

小春日和の信濃路へ - やよいそば

2020-11-23 11:24:39 | B級グルメ
先を急ぎたい一方で、昨晩逃した中華そばをいただきたいと思うのは人情です。開店を待って「やよいそば」の暖簾をくぐりました。
時間が経つほど観光客は増えてきました。有名店なら開店早々観光客が列をなしてもおかしくはありません。そうなった場合に備え、代わりの店の候補もいくつか考えていました。しかし幸い先客はなく、一番乗りを果たすという結果です。
久々に再訪して知ったのは、店が移ったということでした。橋の袂の反対側に移転して、同じ並びの二軒隣が支店という位置関係です。しかし、分厚いカウンターとテーブル、丸太の椅子は変わりません。前の店から移せるものは極力そのまま移したのでしょう。雰囲気が保たれたことを幸いに思います。

やよいそば本店
高山市七日町1-1
0577-32-2088
1100AM-1500PM
火曜定休
チャーシューめん1050円
コメント

小春日和の信濃路へ - カントリーホテル高山

2020-11-23 10:13:40 | 東海
昨夜の結果は意外でした。伊那の宿が一軒残らず埋まる一方、高山の宿はいくつか空いていたからです。最安値だったのはアルファーワンですが、既出のところを優先する方針を貫いて、カントリーホテルに落ち着きました。
どこへ行ってもありそうなビジネスホテルです。高山でわざわざ泊まる必然性は特段感じられません。その結果、直近二回は宗旨替えして旅館に泊まったわけなのですが、それらを選べなかった今回、この宿が空いていたのは大きいものがありました。勝手が分かっていたことにより、最短時間で出直すことができたからです。初見の宿で駐車に手間取りでもすれば、「本郷」にも看板で振られかねませんでした。窮地を救ってくれたことに感謝します。
コメント

小春日和の信濃路へ - 大のや醸造

2020-11-23 09:32:41 | B級グルメ
高山の市街はごくささやかです。何度か訪ね歩いたことで、おおむね一周したつもりでした。しかし、同じ場所でも再訪すれば何らかの発見があるものです。趣のある建物を中心に訪ね歩くと九時を回りました。味噌を土産に買ってから宿に戻ります。

★大のや醸造 本町支店
高山市本町2丁目74番地
0577-32-1636
900AM-1800PM
火曜及び元日定休
コメント

小春日和の信濃路へ - かじ橋食堂

2020-11-23 07:56:16 | B級グルメ
高山には長居せず、好天が予想される伊那へ向かって行くつもりです。さりとてすぐに出るのも味気がありません。朝食がてら市街の方へ歩いてきました。「かじ橋食堂」の暖簾をくぐります。
宿の朝食バイキングが880円という良心的な値段でした。宿泊業が苦境にある今、朝食代も落として行ければよかったのかもしれません。それを結局見送ったのは、かねがね噂に聞いていた、朝から開く食堂を目当てにしてのことでした。しかしながら、11月の連休という条件が不安材料でした。同じ考えの観光客が、早々と列をなしている可能性は考えられるところです。それは幸い杞憂に終わったものの、紙一重に過ぎなかったと直後に知ることとなります。六人組の観光客が入った時点で札止めが宣告され、以降のお客は店先で待たされることになったからです。おばちゃんが一人で仕切っている関係上、全ての席が埋まらなくとも札止めにする場合があるということでしょう。わずかな遅れが破綻を招いた初日と違い、本日は先手が功を奏しました。

かじ橋食堂
高山市下三之町1
0577-33-0474
600AM-1500PM(夏季 -1700PM)
朝定食650円
コメント