日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

豊穣の福井を行く 2020 - 帰着

2020-09-24 21:01:41 | 北陸
軽井沢を通過するとき、路面が濡れているのを見て、ここから先は雨模様かと思いました。ところがそうでもありません。高崎では路面が既に乾いており、大宮までは曇り空が続きました。都内では小雨が降っていたものの、短時間なら傘なしでも凌げる程度の小雨でした。やはり嵐は駆け足で去ったようです。しかし、自室の窓が汚れていることからすると、昨夜はかなりの風雨が叩きつけたのでしょう。自走で帰ればかなり難儀をしていたかもしれません。「迷ったら買え」の原則は今回も正しかったことになります。

昨夜のうちに帰るつもりが、台風来襲と聞いて俄に心変わりし、車を置いて一旦帰る決断を下しました。さらに話が変わって朝帰りとなったわけなのですが、二転三転する状況はまだ続きます。今週末はあえて見送り、来週末に再開する方向に傾いてきました。
延長を決めた時点では、週末から再開することしか頭にありませんでした。しかしよくよく考えると、あえて一週見送るのも捨てがたいことに気付いてきました。今のところ、来週末の天候にも多くを期待しがたいいものの、一週間以上も先の予報などそこまで当てになるものではありません。直前に好転すれば、天候不順が濃厚な今週末に強行するより楽しめます。逆に振れる可能性があるとしても、超大型の台風が来るといった極端な場合だけでしょう。負ける可能性は最小限、その一方で勝ちに持ち込める可能性は残されているということです。後者の可能性を買うための支出と思えば、一週間を超える分の駐車料は高くありません。半年ぶりの活動は、体力的な陰りが目立ち始めた我が身にとって堪えました。次なる旅をよりよいものにするためにも、今週末は回復に努めることとなりそうです。
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豊穣の福井を行く 2020 - かがやき502号

2020-09-24 07:42:07 | 北陸
七時を回ったところで宿を発ちました。目の前の横断歩道を渡った先が駅という近さは非常に好都合です。「かがやき」で一時帰京の途につきます。
昨晩富山に着いた時点で指定券の発売状況を調べたところ、予想通りに空いていたため、手配を今朝に延ばしました。朝帰りする場合、少しでも疲れを軽減するように、グリーン車を奢ることもしばしばでしたが、普通車ですらがら空きならその必要もありません。前後と隣が空いた席を狙い澄まして押さえたため、長野まで走る間に埋まらなければ、事実上終点までこのまま行けることになります。

★富山719/かがやき502(3502E))/932東京
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豊穣の福井を行く 2020 - アルファーワン富山駅前

2020-09-24 06:58:15 | 北陸
去る連休中、相当数の人出が押し寄せたことにより、日照り続きの宿泊業には恵みの雨となったでしょう。しかし一時の狂騒は去り、宿はどこでも選び放題という状況です。そのような中、明確に決めていた基準が二つありました。大浴場があることと、少しでも駅に近いことです。というのも、昨日は夜になっても蒸し暑く、銭湯に寄ったにもかかわらず、結局また大汗をかいてしまったのです。富山では飲み直したいというよりも、もう一度風呂に入りたいというのが第一でした。翌朝の新幹線で一旦帰ることも考えると、駅になるべく近い方が助かるのはもちろんです。そのような条件からほぼ自動的に決まったのが駅前のアルファーワンでした。
富山駅に降り立つと、正面に屹立するのがこの宿です。新幹線の開業により一変した駅前にあっても、この眺めだけは30年近くも前から変わりません。中堅都市を主体に全国チェーンを展開するアルファーワンの中でも、発祥の地たる荒町とここだけは別運営と聞きました。そのような由来のためか、両館には共通点がいくつかあります。最上階の大浴場と、おにぎりを主体としながら意外なほど充実した朝食です。ただし、宿泊料は荒町の方が若干安く、さらには駐車も無料となります。その結果、アルファーワンに泊まるというと荒町を贔屓にしてきたわけなのですが、料金差に見合った価値はあるのかもしれないと気付いてきました。その価値とはズバリ眺望です。
大浴場から見下ろせば、正面には新幹線が発着する富山駅が横たわり、右手前には円形のバス乗り場があって、左側を南北接続された電車の線路が貫きます。東の方から延びてきた軌道がそれに突き当たる全景は、模型の世界を見るかのようです。低層階の眺めも上々でした。二階の朝食会場からは、引っ切りなしに電車が行き交う駅前の交差点を一望できます。電車が見える朝食会場といえば富山地鉄ホテルです。あちらの朝食バイキングは最高でした。しかし、今回同様七時過ぎの列車に乗る状況で、慌ただしくいただかざるを得なかったのが思い出されます。目下の状況においては、手早く済ませることのできるおにぎりの朝食がありがたく感じられました。
正面に向かって右手にあるバス乗り場に対して、左手の区画ではさらなる再開発が進行中です。高層ビルでも立ちはだかれば、この景観も画竜点睛を欠くものになるでしょう。そうなる前に泊まれたことを幸いに思います。
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豊穣の福井を行く 2020 - 五日目

2020-09-24 05:52:58 | 北陸
おはようございます。昨晩は投宿して一風呂浴び、そのまま眠りに落ちました。わざわざ宿を奢った以上、もう一軒という考えはあったものの、富山の店の看板は総じて早いと分かっています。元々早い看板が、このご時世でさらに繰り上げられている可能性は高く、多くを期待しがたいものがありました。明朝の出発が早いこともあり、無理に呑むより休みたかった次第です。

土壇場の逆転劇により、半年ぶりの活動は予定外の五日目に突入しました。本日は七時台の「かがやき」で朝帰りします。北陸から朝帰りするのは能登を旅した一昨年以来です。あのときは六時台の始発列車に金沢から乗りました。しかも、宿から駅までバスに乗ったという違いもあります。それらの違いが積み重なり、宿を出るべき時刻でいうと今回の方が一時間半遅くて済みます。しかも、東京駅から職場まで直行した前回と違い、自宅に戻ってそのまま業務につくことができます。在宅勤務の導入に加え、始業を最長11時まで延ばせるようになったことで可能になった芸当です。一連の騒動がむしろよい方向に働いて、心理的な負担が大きく軽減されたのは助かります。

最新の天気予報を調べたところ拍子抜けしました。関東地方の降水量が大きく減っていたのです。前夜の時点の予報では、こちらが戻る九時頃から正午にかけて、一時間当たり20mm近くも降るとされていました。傘をさしても一瞬でずぶ濡れになるほどの土砂降りです。それに風まで加われば、列車が走るかどうかさえ覚束ないと身構えました。ところが何のことはない、最新の情報では多くとも5mmほどの予想に見直されています。騒がれていたよりも被害は小さかったということです。
その程度で済むのであれば、昨夜のうちに走って帰る手はあったのかもしれません。しかし、そうすればよかったという後悔は全くありません。瓢箪から駒の出来事によって、北陸を今一度旅する機会ができたからです。今は再開後の活動をむしろ楽しみにしています。暑さ寒さも彼岸までの諺も今は昔、九月の下旬でまだこれかと思うほどの暑さでした。特に昨夜は蒸し暑くて難儀しました。こちらへ戻ってくるときには、多少なりとも過ごしやすくなってくれると期待したいものです。
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