日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

本日の晩酌 - 高島屋

2020-09-19 19:31:29 | 晩酌
「迷ったら買え」の経験則の正しさを再認識する結果となってしまいました。とはいえ強く悔やまれて仕方ないというほどでもありません。出発を一日見送り、土曜恒例の晩餐を済ませてから出ようとするところです。
出発を延ばした理由は昨晩語った通りですが、それらに加えてもう一つの理由がありました。天候を見極めてから出たかったのです。直前に予報が好転したということは、逆に振れる可能性もあるということを意味します。今日の予報に限っても、朝から晴れるか、それとも午後だけ晴れるのかが最後まで流動的でした。列車撮影を主題とする関係上、好天の必要性がとりわけ高い活動だったこともあり、初日の様子を見極めてから判断しようと決めたわけです。しかし、結果としては朝から快晴となったため、四の五の言わず出ればよかったともいえます。
それでも強く後悔するに至らないのは、「迷ったら買え」の原則を百も承知で下した決断だったからに他なりません。そしてその決断は、半年ぶりの活動に心置きなく発ちたかったという心情に基づいています。正月に四国へ向けて発つときも、元日は心静かに休養し、水入らずの晩餐を済ませてから行くのが常でした。あれに通ずる心情といってもよいでしょう。

そのようなわけで、今週も高島屋で買い出しをしてきましたが、先週までとは一つだけ違うことがあります。翌日の朝食用に買っていた弁当を省いたのです。明日の分はもう要らないと気付いたとき、旅立ちの実感がそこはかとなく押し寄せてきました。
一連の騒動を通じて世の中はすっかり荒み、腹立たしいこと、嘆かわしいことを挙げればきりがありませんでした。しかし、よいこともなかったわけではありません。身近な場所で様々な飲食店に出会い、銭湯めぐりという新たな楽しみに目覚め、漠然と捉えていた月の満ち欠けにも敏感になりました。週に一度の晩餐は、居候にとってせめてもの罪滅ぼしになってくれました。その晩餐もひとまず終わりかと思うと感慨深いものがあります。
人生において、よいこととそうでないことの総量を計れるとすれば、後者の方がはるかに多いと自分は思います。しかし、足止めされていた間に、後者の比率が急上昇したようには思われません。今しかできない生活を、何だかんだで楽しめたということです。後年人生を振り返ったときも、半年間の出来事をしみじみと思い出しそうな気がしています。

刺身盛合せ
はもの湯引き
山口県産まあじ刺身
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