日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

臍を噛む

2020-09-27 23:18:38 | 旅日記
案の定、臍を噛む結果となってしまいました。何に臍を噛むかといえば九州の天候です。
先日の活動中、高岡ではなく米原に車を置いて一旦帰り、再開後は大阪からフェリーで九州へ行くという拡大策もあったことを披露しました。それをむざむざ見送ったのは、半年ぶりの活動再開だったという事情によるところが大です。年々陰りが見えつつある体力に合わせ、「新しい活動様式」を模索し始めた状況で、再開早々北陸から九州に転戦するという思い切った決断ができなかったのです。しかし、「迷ったら買え」の原則に照らせば、当然実行すべきでした。買うべき状況で買わなかったことが、禍根になりかねないという予感はありました。その予感がものの見事に的中したことになります。
連休中の時点での週間予報によると、週明けの九州はどこへ行っても好天でした。中頃に一時崩れることはあっても、一日だけで済みそうでした。現時点ではその一日もなくなって、週明けから週末まで来る日も来る日も快晴の予報です。的中すれば、鹿児島に五連泊した八年前の再現となるところでした。九月から十月に跨がる日程は、奇しくもあのときと同じです。去年旅した晩秋の北海道は出色でしたが、九州に関していえば何といってもあの旅であり、夢よもう一度と密かに思い続けていました。その機会を棒に振ってしまったことが、身から出た錆とはいえ惜しまれてなりません。
とはいえ、こうなることも想定の範囲内ではありました。鹿児島では連日30度近くにまで上がると予想されており、依然として暑いのはたしかのようです。もう少し涼しくなってからにしたいという考えも、見送りに至った決め手の一つでした。今回あえて見送ったことが、結果として吉と出てくれることを期待するしかありません。
そのように割り切れるのは、再開後の活動が次第に具体化してきたからでもあります。置いてきた車を回送できればそれでよいともいえるものの、前に休みを二日足せば、十五夜を旅先で迎えることもできます。週末と合わせて四日の日程なら、行動範囲も広がります。瓢箪から駒でもたらされた延長戦ではありますが、俄然楽しくなってきました。
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