日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

四谷赤坂麹町 - 創や

2020-09-28 20:51:05 | 居酒屋
活動が再開早々本格化しつつあります。こうなると、平日は早く帰って体力を温存したくなりがちです。しかし、今のうちに寄っておきたい店もあります。久々の出勤にかこつけ、「創や」で一杯やってから帰ります。
夏場から出店した出汁巻き玉子の屋台には何度か世話になってきましたが、店で呑むのは四月以来です。飲食店を生殺しにする強硬策が発動され、混乱を極めていた時期でした。あの時点では、次に店で呑める機会が訪れるのかも不透明でした。夜の街が死んだように静まりかえる中、開いているわずかな店を見舞いがてら訪ね歩いたのが思い出されます。あれが最後となったのは、当店もその直後から無期休業に追い込まれてしまったという理由によります。再開後も在宅勤務が続いたため、赤坂を訪ねる機会は激減し、この店に立ち寄る機会もなかなか巡ってきませんでした。職場での業務が再開された後も、混み合っているのを見て敬遠したり、早仕舞い、あるいは予約満席で振られるという結果が続きました。立て続けに振られてしまうと足も自然に遠のきます。気付けば半年近い間が開いていたという次第です。
久々に店先へ乗り込むと、カウンターには何名かの先客がいました。一見する限り満席ではないものの、席数を減らしていればこの程度でも札止めということはあり得ます。恐る恐る敷居を跨ぐと事もなげに迎えられ、ようやく安堵するという顛末です。ここで思わぬ再会がありました。玄関側に集まっている三人組のうちの一人は見覚えのある顔です。強硬策が発動されたその直後、カウンターの一番奥に座っていた人物でした。あのときは、この店だけが何事もなかったように賑わっていて拍子抜けしました。世相がいよいよ深刻さを増してくる中、楽天的な人々もいると知って、思わずほっとしたものです。もちろん今夜もあの晩が再現されたかのような賑わいです。過ぎし日を懐かしく思い出す一幕でした。

創や
東京都港区赤坂2-14-12 川村ビル1F
03-3586-7090
1730PM-2300PM(LO)
日祝日定休

寶劔
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ししとうの揚げ浸し
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