日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

この季節の楽しみ 2015(10)

2015-07-09 23:47:23 | 野球
北海道の旅が割り込み、後追いが続いている高校野球の記録も、明日には本来の日程に追いつきそうです。本日は週明け二日の試合結果を振り返ります。

・第17日(7/6)
鹿児島大会の開幕戦が三たび雨で中止となり、南北北海道と茨城、福岡、熊本の4大会で39試合の開催でした。旭川、空知、札幌の各地区で代表が決まり、北海道の地区予選はこれにて終幕となります。東海大四、北海といった有名どころが順当に勝ち上がる中、札幌南、旭川西の伝統校二校が代表権を獲得しているところに注目です。
期末試験に重なるこの時期、東西東京と岐阜では中休みに入る中、お構いなしとばかりに19試合も戦われたのが福岡大会です。これほどまでに詰め込むのは、出場校の多さもさることながら、県内を北部、南部の二地区に分けて16強に絞り、中休みを経て南北入り乱れての後半戦に入るという、北海道のような二部構成をとるからでもあります。1回戦から登場したチームは、最短で7日の間に4試合を戦わなければなりません。今季はまだましとはいえ、年によっては炎天下での戦いになる場合も少なからずあるわけで、福岡の高校野球は苛酷だと毎度のことながら思います。本日は福岡藩の藩校を発祥とする、九州はもとより全国でも屈指の格式を持つ伝統校、修猷館が初戦を突破、第一回大会の代表校である久留米商も記念すべき百年目の初戦を飾りました。なお、開幕二日目を迎えた熊本では、今季二例目の延長15回引き分けが出現しています。

・第18日(7/7)
三日にわたり順延された鹿児島大会がついに開幕。同日に開幕した宮城と茨城、福岡、熊本を合わせた5大会で、28試合の開催でした。
茨城大会では、全国に数ある「一高」の中でも屈指の伝統を持つ明治11年創立の水戸一が貫禄勝ちしました。同じ町の高校を一高、二高と数字で区別するのが茨城の伝統であり、この日は古河一、鉾田一、結城一と四校が揃い踏みしています。他方、近年の少子化により統廃合が進み、新たな校名になった事例もあります。その一つが大子清流であり、地元を流れる久慈川にちなんだ校名については、風流な校名として本blogでも度々取り上げてきました。この日登場した石下紫峰も、筑波山の雅称にちなんだこれまたゆかしい校名です。地名にしても校名にしても、平仮名交じりの軽薄なものが増えつつある中、茨城の校名には一家言が感じられます。この日の茨城大会では、20点の大量得点差試合も出現しており、熊本大会でも同じく20点差が1試合ありました。前日引き分け再試合となった甲佐対菊池の一戦は、菊池に軍配が上がっています。
四日越しで開幕した鹿児島大会は、初日につきわずか2試合の開催でした。鹿児島大会の見所といえば、連日登場する離島勢ですが、本格始動は翌日以降となります。なお、この日緒戦を飾った鹿児島玉龍は、昭和30年代から40年代にかけて4度の選手権出場経験を持つ古豪です。

★北北海道大会(7/6)
・旭川地区代表決定戦
 旭川西8-4旭川凌雲
・札幌地区代表決定戦
 札幌旭丘8-9x札幌南
★茨城大会2回戦(7/7)
 牛久2-3水戸一
 笠間0-10鉾田一
 石下紫峰1-10佐和
 古河一1-2江戸川学園
 竜ヶ崎南0-20茨城キリスト
 東海7-1大子清流
 結城一1-4茨城高専
★福岡大会2回戦(7/6)
 修猷館11-0香椎工
 柏陵3-7久留米商
★熊本大会
・1回戦(7/6)
 甲佐6-6菊池(延長15回引き分け再試合)
・1回戦(7/7)
 菊池農0-20東海大星翔
 甲佐1-8x菊池
★鹿児島大会1回戦(7/7)
 武岡台2-6鹿児島玉龍
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