日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

色づく秋の北国へ 七日目

2013-10-04 12:11:02 | B級グルメ
沙留のセイコーマートで遅い朝食兼昼食をとります。本日選んだのはホットシェフのカツ丼です。一週間近くにわたり毎日世話になっているにもかかわらず、いまだに選択肢が尽きません。この調子で何日生活できるか一度試してみたいと仮想させられます。
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色づく秋の北国へ 七日目

2013-10-04 11:24:50 | 北海道
沙留に着きました。駅の跡地は小公園となり、線路敷には団地が造られ、遺構というほどのものは何一つありません。しかし、中途半端な長さの道が折れ曲がって小公園に突き当たる様子は、紛れもない駅前通そのものです。その公園で駅の跡地を背にすると、正面にはオホーツク海が広がっており、かつては趣のある駅だったのだろうと推察できます。
廃線めぐりに熱中していた当時は、駅舎や橋梁などのめぼしい遺構にばかり関心が行き、このように何もかもが撤去された駅にはがっかりしたものです。しかし、かつての鉄路の痕跡が年々失われつつある中にあっては、何気ない光景から在りし日の姿を偲ぶのもまた一興と思えてきました。
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色づく秋の北国へ 七日目

2013-10-04 11:06:22 | 北海道
昨日と今日の天候で共通するのは、風が強いことと綿のような雲がいくつも浮かんでいることです。オホーツクを望む荒涼たる草地に立って、流れる雲を眺めていれば、ゆうに小一時間消費してしまいそうになります。
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色づく秋の北国へ 七日目

2013-10-04 10:46:39 | 北海道
続いては正真正銘線路の遺構、藻興部川橋梁です。若草色に塗られたプレートガーター橋は、レールが剥がされたのを除けば枕木もろともそのままで、橋台には銘板も残ります。昭和56年1月の着工ということは、この橋が列車を通したのは長くとも八年そこそこだったのでしょう。国鉄末期に掛け替えられた鉄橋は、11年で放棄された白糠線にも満たない短い勤めを終え、今は静かに眠っています。
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色づく秋の北国へ 七日目

2013-10-04 10:17:47 | 北海道
本日もお約束の跨線橋が出現。興部駅名寄方の天北跨線橋です。気温は朝方より大分上がって13度、さすがに上着は脱いだものの、依然として長袖を二枚着込んでいます。サンルーフのシェードも開けたままです。経験上、内地で日中からシェードが開けられるのは早くとも11月のことですから、北海道の秋はおよそ一月先んじていることになります。
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色づく秋の北国へ 七日目

2013-10-04 09:51:44 | 北海道
北海道に上陸してからというもの、一貫して車窓を彩ってきたものがあります。ナナカマドの木です。その数たるや、内地におけるソメイヨシノに匹敵するといっても過言ではなく、エゾヤマザクラなどの比ではありません。これまで気にもとめなかった街路樹が目を引いたのは、今まさに赤く小さな実をつけているからです。緑から赤へと変わりつつある木の葉と、鮮やかな赤い実との取り合わせが美しく、抜けるような青空の下ではよりいっそう絵になります。北海道においてナナカマドとは、内地でいうなら銀杏のような晩秋の風物詩なのでしょう。
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色づく秋の北国へ 七日目

2013-10-04 09:20:02 | 旅日記
興部に戻り、昨晩世話になった道の駅で記念撮影してから出発します。士別、名寄、興部と、三日続けて無料のキャンプ場と宿泊施設を渡り歩いてきたわけですが、どこへ行ってもこんな施設があるのは全国広しといえども北海道だけです。旅人を分け隔てなく受け入れる懐の深さは見上げたものだと思います。そんな北海道の文化が、これからも末永く受け継がれていくことを願ってやみません。
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色づく秋の北国へ 七日目

2013-10-04 08:31:44 | 北海道
本日も名寄本線および周辺の廃線めぐりを交えながらの活動となります。最初に訪ねるのは岬の最寄り駅でもあった興浜南線の沢木駅です。
これまで語った中名寄、一ノ橋などと同様、この駅にも思い出があります。一ノ橋を訪ねたその日、遠軽から紋別、興部と進んでこの路線へ回ったとき、この駅の跡地に残っていた中名寄と同じ規格形の待合室が、国道を行くバスから見えたのです。しかし、その後の予定を考えるとバスを降りることもできず、そのまま終点の雄武まで乗り通すしかありませんでした。その後ほどなくして待合室は撤去され、あのときバスを降りられなかったことを大いに惜しんだというのが、この駅にまつわる思い出です。
その後五年前に今更ながら立ち寄り、駅の跡地の公園に駅名標が建っているのは確認していたものの、今回再訪すると、その駅名標までが姿を消していました。駅の前後の路盤も、ご多分に漏れず市街と同化し判然としなくなっています。初めて訪ねたときは、線路こそ剥がされながらも、どこまでも歩いて行けそうなほど延々と路盤が続いていただけに、そんな名残も失われてしまったかと思うと、やはり感慨深いものがあります。この先同じ台詞を何回繰り返すことになるのでしょうか。
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色づく秋の北国へ 七日目

2013-10-04 07:15:08 | 旅日記
ひとしきり岬に滞在したところで移動を開始します。出発以来使ってきた16GBのメモリカードがほぼ一杯となりました。雨で実質一日半が使い物にならなかったことを考えると、四日でほぼ消費しきった花見の旅と比べても遜色のない早さです。経験上、花見と北海道でのフィルムとメモリカードの消費量は、通常の活動の1.5倍から2倍程度になります。今回もその例外ではありませんでした。
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色づく秋の北国へ 七日目

2013-10-04 06:47:14 | 北海道
おはようございます。七日目の朝はオホーツク海を一望するその名も日の出岬で迎えました。明け方に寒さで目が覚め、そのまま車を飛ばしてこの岬へやってきた次第です。

実際のところ、昨夜の寒さは想像以上でした。普段から使っている封筒型の簡易な寝袋を持ち込んで眠りについたところが、夜半になって身体の芯まで冷え切ってしまい、ダウンのインナー付きの上着を着込みダンゴムシのように丸まって、ようやく寒さがしのげるという状況だったのです。家屋と鉄道車両の断熱性の違いという事情はあるにしても、10度をわずかに切るだけでこれほど寒くなるのかと驚かされました。
もう一つ印象的だったのは夜空です。上着を取りに駐車場へ戻ると、振り仰いだ空には満天の星が散らばっていました。街灯の明かりがあるというのに星がこれほどよく見えるのは、空気がきれいなのもさることながら、興部の町の明かりがそれだけささやかということでもあるのでしょう。どちらも北海道へ来たことを深く実感する、まことに印象的な一幕でした。

そんな流れでたどり着いたこの岬、実は五年前にも立ち寄っています。しかし、そのときはどんより曇った空の下で、まあこんなものかといった程度の印象しかありませんでした。その点、朝日に染まった光景は実に見事で、これでこそ日の出岬の面目躍如といった感があります。
雲がほとんどなく、水辺線の向こうに朝日が昇るという単純な絵柄にならざるを得ないのが惜しいといえば惜しいものの、それだけ天気がよいわけですから歓迎すべきことでしょう。昨日一日吹き荒れていた風もほぼ収まりました。今日は道中一の好天になるかもしれません。

現在の気温は7度、日が昇ってきたにも関わらず、上着を着込んで毛糸の帽子をかぶった耐寒装備でももてあますことはありません。明日の朝はますます冷えると聞いているため、今夜はどこかの町で宿泊ということになりそうです。
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