日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

色づく秋の北国へ 七日目

2013-10-04 08:31:44 | 北海道
本日も名寄本線および周辺の廃線めぐりを交えながらの活動となります。最初に訪ねるのは岬の最寄り駅でもあった興浜南線の沢木駅です。
これまで語った中名寄、一ノ橋などと同様、この駅にも思い出があります。一ノ橋を訪ねたその日、遠軽から紋別、興部と進んでこの路線へ回ったとき、この駅の跡地に残っていた中名寄と同じ規格形の待合室が、国道を行くバスから見えたのです。しかし、その後の予定を考えるとバスを降りることもできず、そのまま終点の雄武まで乗り通すしかありませんでした。その後ほどなくして待合室は撤去され、あのときバスを降りられなかったことを大いに惜しんだというのが、この駅にまつわる思い出です。
その後五年前に今更ながら立ち寄り、駅の跡地の公園に駅名標が建っているのは確認していたものの、今回再訪すると、その駅名標までが姿を消していました。駅の前後の路盤も、ご多分に漏れず市街と同化し判然としなくなっています。初めて訪ねたときは、線路こそ剥がされながらも、どこまでも歩いて行けそうなほど延々と路盤が続いていただけに、そんな名残も失われてしまったかと思うと、やはり感慨深いものがあります。この先同じ台詞を何回繰り返すことになるのでしょうか。

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